昨年の11月初旬、2泊3日の旅をした。車で防府、山口、萩、津和野を

めぐる旅は爽快で、仕事の疲れを癒してくれました。山口市の観光が主

目的でした。メインは瑠璃光寺の五重の塔でしたが、修理工事中で見学

できませんでした。少々がっかりでしたが、県政資料館をゆっくり見学

でき私は満足でした。建設されて100年を超えた建物は、今の時代の建

物にはない力強さと重厚感が備わっていた。明治の人々の熱い思いがひ

しひし伝わって来ました。用が済めば簡単に解体撤去する今の時代にあ

って「よくぞ残してくれました!」と感謝したい。このような素晴らし

い建物を後世に伝えていくことは大変価値があると思いました。山口市

は、静かで落ち着きのある街でした。五重塔が完成したら是非行こうと

思います。

今回の旅で大変気に入った寺がありました。山口市のはずれにある常栄

寺です。禅宗の寺だと思いますが、本堂の表、裏に立派な庭があります。

裏側に室町期に雪舟が築庭した広々とした庭。表に昭和期に重森三玲が

築庭した石庭があります。時を隔てて岡山の二人の有名アーティストが

競演しているのも不思議な縁を感じました。

萩は45年前、半年ほど仕事の関係で滞在していた時、頻繁に市内観光

していましたが、久しぶりに訪れたそれぞれの場所が懐かしく感じられ

た。

 

 山口県政資料館(旧本庁舎)明治期の人々の気骨が伝わってくる。

 山口県政資料館(旧県議会堂)心にくい意匠に圧倒される。

        裏庭は雪舟が築庭した庭

      表庭は重森三玲が築庭した石庭