個人的なカイエ | うはのそらにて

個人的なカイエ

仕事をしているときに、突然ぽんといいことが頭に浮かんだ。
その無謀さ加減とか、都合のよさとか、笑い出したくなる衝動とか、
夢に思いを馳せる感覚にぼんやり似ている。

だからこんなの夢にしてみてもいいなあ。なんて考え出すと、途端に手が進まない。
体操座りで深爪でもいじりながら、それについて暫く考えを巡らせたくなって、
そんなわたしを、まあ、すこし見直した。



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関わりの深い浅いに関わらず、また1日多く生きる分だけ多くのひとに会い、声を聞き、顔を眺めて、
映画も観るし、本も読むし、"アート"にも触れるし、ひとのお料理もいただく。
画面の右帯の取るにたらんニュースだってクリックするし。


ヒロインの着こなし、偉人の生き方、電話越しの顔も知らない取引先の声色・間合い、
電車の向かいの女子が恋人に見せる表情、旨いもの、
かっこいい大人の趣味、好きなひとの思想、

といった、微かな、そして膨大な接点たち。

考えてもみれば、
ぶわあっと次々にこちらを通過していく接点たちから、
なんかいいなあと、
半ば直感的にひっかかる要素を、
知らず知らずに真似ている。

細部を抽出し、図らずも、あるいは意図的に模す。
要は、なんかいいなあ、がうねうねと集まったような、分散していくような、
そんなひとになりたいのだ、おそらく。

「わたしはわたしだ」という拙いオリジナリティや柔い自我の正体は、
そのセレクトのセンスなんだったりして。
清々しいじゃないか、
なあんてね。って愉快な思いつきに夜を割く