レジで頑張る犬と人

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盲導犬を街で見かけたら

みだりに声をかけたり

触ったりしてはいけないのは

もはや世の常識でございますが

『訓練中の盲導犬候補生』にも

その原則が適応されることは

ご存知な方とご存知でない方がいらっしゃる。

 

そんなわけで良識の徒の皆様、

『現在訓練中』の札を

背中かリードにつけた犬を見かけた際は

さりげなく目をそらしてくださいますよう。

 

『訓練中』ということは

訓練課程を修了していないということで

つまりは犬はまだまだ子犬。

 

大きく見えても中身は幼い。

 

優しくされちゃうと思わずそっちに

尻尾を振ってすり寄りたくなる

お年頃なんでございます!

 

 

というわけで我が家の

盲導犬候補生アーシー(仮名)の

スーパーでの歩行訓練における

現在の最大の山場は『支払い時』。

 

店内を『ゆっくり歩く』は

出来るようになったんです、

でも支払い時にはつい気をそらしがちで

まあ最初の頃に比べたら

見違えるほどの進歩ではあるのですが。

 

品物を袋詰めして会計をする間、

理想的にはアーシーには

『お座り』もしくは『伏せ』の姿勢を

取っていてほしいのですがこれがもう。

 

変なところで小心者な私は最初の頃

ここでアーシーがちょっと変なことをしても

「・・・ああ!でも会計を待っている他の人に

ご迷惑をかけてはいけないし!」と

訓練もそこそこにその場を離れていたのですが

ある時これではイカン、と気が付きまして

今は会計の列で後ろに並んだ方に最初に

「すみません。ご覧のとおり私は犬連れでして、

そしてこの犬は現在訓練中です。

レジを通るのに普通より

時間がかかってしまうかもしれません。

お急ぎでいらっしゃるなら他の列に

並ばれた方がいいかもしれません」

 

そして会計を終えた後はレジの担当者と

列の後ろの人にちゃんと頭を下げて

「ありがとうございました。

余計なお時間を取らせて

申し訳ありませんでした」

 

本日もこれをやったところ

まずはレジの担当の奥様が

「いいのよいいのよ!気にしないで!

犬の躾には時間がかかるものよ!」

 

そして私の後ろに並んでいた奥様が

「余計なお時間って、私はアナタ、

そちらの犬がお利口にお座りしている姿を

すぐ後ろで眺められて楽しかったわよ!

むしろすぐ後ろで眺めたいから

この列に並んだようなものよ!訓練頑張ってね!」

 

・・・頑張ります!

 

 

アーシーの『リード引っ張り癖』矯正のため

左手に擦り傷とタコを作っている私に

そんな壁もあったねといつか笑える日が来るさ!

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「この新顔めが!」

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我が家の盲導犬候補生

アーシー(仮名)との歩行訓練で

結構な数のスーパーやカフェなどの

商業施設に足を向けている私でございますが

これまでのところ

「犬連れでのご来店はお控えください」と

お店の人に言われたことはありません。

 

毎回毎回お店の入り口で店員さんに

「盲導犬候補生の訓練中です。

お店に入れていただいていいですか」と

確認を取ってはいるのですが

それは本当に『念のため』という感じです。

 

パピーウォーカー(盲導犬候補生が

訓練学校に入るまで生活を共にし

『人間との生活』に慣れさせる役目)に

立候補した時は、実はもう少しこう

「申し訳ありませんがウチは犬は・・・」

みたいなことを

こういう時に言われちゃうのでは、と

考えていたのですが、

本当にそんなことはまったく起きず。

 

「いや、そりゃ普通のペットは

入店お断りってしていますけど、

盲導犬をお断りする訳はないし、

盲導犬を受け入れるのなら

未来の盲導犬、盲導犬候補生を

受け入れるのも当たり前でしょ?」

という雰囲気を

ひしひしと感じるこの心強さ。

 

 

そんなわけで本日も

アーシーとともに某大型スーパーに足を運び

「よし、じゃあアーシー、ここから屋内だ。

今日は特に屋内でリードを『引っ張らない』よう

気を付けて歩いてみよう。いつものことながら

屋内ではトイレ禁止、よそ見禁止、じゃあ行くよ!」

 

そう言いながら入店し、ここはもう何度も何度も

訓練に利用させてもらっているお店なので

ちょうど近くにいた体の大きな警備員さんに

IDカードを示して笑顔でその場を過ぎようとしたら

・・・その警備員さんが横歩きでするすると

私と犬の前に立ちはだかって来るではありませんか。

 

あれ?

 

そう言えば私はこの警備員さんとは

特に面識がないというか顔に見覚えがない、

あ、そうか、ちゃんと説明しないと駄目か、と

再びIDカードを高くかざして

「こんにちは。この犬は盲導犬候補生で

私はそのパピーウォーカーです」

 

「うん。わかっている

 

わかっている、とおっしゃりつつも

警備員さんは私と犬の正面から動く気配がない。

 

「えーと・・・こちらのお店ではよく

歩行訓練をさせていただいておりまして・・・」

 

「うん。当店は盲導犬及び各種介助犬の

訓練受け入れに積極的であります」

 

警備員さんは頭髪を剃りあげていて

全身の筋肉が隆としていて

そんな殿方がまさに我々を

『とおせんぼ』しているというこの不条理な状況。

 

「その・・・よろしければ本日も

うちの犬を店内で

少しばかり歩かせていただけないかと・・・」

 

「勿論それは問題ない。

しかしちょっと待ってくれたまえ、

この犬を見たのは僕は今日が初めてだ

・・・(警備員さんは直立したまま

目線だけ下に落とし)このワンちゃんめ、

さては君は新顔だなっ?えっ?訓練なんて

偉いじゃないか!えっ?この新人め!」

 

それだけ言うと

この英国風武蔵坊弁慶は

すっと横に身をかわし

「はい、ではご入店ください」

 

「・・・ありがとうございます」

 

 

 

 

歩行訓練をしながら考えたのですが

警備員さんの言う通りたぶん

このお店は盲導犬・介助犬候補生の

人気訓練施設で、そうした犬が

よく来店するのではないかと。

 

故にお店の人もそうした

盲導犬・介助犬候補生との接し方、

『訓練中の犬にみだりに話しかけては

いけない』の基本原則をよく知っていて、

だからたとえどれだけ自分が犬好きでも

腰を屈めたり膝をついたりして

犬に話しかけることはご法度、と

警備員さんも自分を戒めていたのではないかと。

 

でも今日はこれまで見たことのない犬が来た!

 

ちょっとくらい近くで見たい!

 

でも犬に話しかけてはいけない!

 

なら犬を連れている人間を足止めして

『人間と話している』フリを装いつつ

犬を近くで眺めちゃおう!みたいな

行動だったのではないか、と。

 

・・・盲導犬は社会に護られて育成される。

 

ありがたい環境であると思っております。

 

 

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大猫、減量大成功

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我が家の猫2匹を

半年に一度の

健康診断に連れて行きました。

 

 

おかげさまで2匹とも

状態に問題なしとのことで一安心。

 

白黒猫サンストリーカーの

「心臓の音も問題なしですよ」と

断言してくださった

看護師さんの笑顔も眩しく

・・・でもあれ、そもそも誤診というか

セールストークだったんじゃないかしら、

といまだに疑ってしまう私は

やはり心がくすんでいるに違いない。

 

そんなわけで特に何事もなく

診察は終了したのですが

唯一私と夫(英国人)、双方が

驚きの声を抑えられなかったのが

「あ、サンストリーカー君、痩せましたね」

との看護師さんの一言。

 

 

ななななな何ですって?

 

我が家のこのデブ猫丸猫肥満猫、

立てばアナグマ座れば酒樽、

6ヵ月に1度の計測のたびに

着実に体重を増やしてきていた

このサニー君が減量した、とおっしゃいました?

 

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「・・・それ、体重計、壊れていませんか」

 

「正常に機能していますよ!

サンストリーカー君の体重は

現在5.7キロ、1年前に比べると

ちょうど1キロの減量成功ですね。

飼い主さんたち、頑張りましたね!」

 

えーと。

 

まあ確かにこの1年、

猫の餌皿に『餌を入れ過ぎない』ことを

意識して実行してきた記憶はあるのですが・・・

 

でもそれだけで1キロ減量というのも・・・

 

あんまり大きな声では言いたくないんですけど

それって本当に健康的かつ理想的な

減量なんでしょうか、つまりその・・・

 

「ストレスで痩せた、という可能性はありませんか」

 

夫よ、君はこういう時、直球を投げる男だね。

 

 

 

 

「ス、ストレスですか?

猫ちゃんに何かあったんですか?」

 

「えーと、この数か月、この猫たちは

犬との同居を余儀なくされていてですね」

 

「そのわんちゃんは猫嫌い、とか?」

 

「いえ、猫が好き過ぎて、逆にそれが

猫にとっての苦痛のタネになっているような・・・」

 

「ああ、そういう・・・でも大丈夫と思いますよ、

あと1キロくらい痩せてもまだまだ

『適正体重』の範囲ですから。

骨格の大きい子ではあるんですけど、

ほら、このお腹のところのお肉、ここが

まだ『落とせる余地』としてありますからね」

 

そう言いながら白黒猫のお腹を

むにむにと撫でた看護師さんは

返す刀で黒猫サイドスワイプの

肛門腺を見事に絞ってくれたのでした。

 

 

ちなみにサイドスワイプ君の体重は

今回も5キロに届かずで

『標準(ちょっとやせ気味)』、

しかし1年前に比べると

微妙に重くなっているそうで

・・・我々はストレス原因説について

もっと真剣に考えるべきであろうか・・・

 

こんなことを書いておりますが

2匹とも抱き心地・触り心地は

変わってはおりません。

 

我が家には適正体重(に近い)猫が

2匹います、とてもいいものです。

 

 

確かに犬が来て以来

『猫の餌皿に餌を入れ過ぎない』作戦は

強化されたところはあるんです

 

だってほら、猫が食べ残して

餌皿に餌がそのままになっていると

どこかの黄色い雌犬が、ねえ

 

指導の結果、犬のほうも最近は

「あれは自分が食べちゃいけないもの」と

認識はした様子なんですが

それでもまだ時々怪しいくらい

猫の餌皿がきれいな時がありまして

ええ、もう、『舐めたみたい』に・・・

 

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中年と小娘、羊と犬

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我が家の牧草地に夏の間滞在する

種牡羊(通称:おっさん)の群れに

この秋に登場した新顔羊。

 

 

他の羊たちと種類は同じ、

とのことなのですが

なんとなくこう・・・体と顔に

上と下から『圧』が加えられた

出来上がり、みたいな・・・

 

この羊がどういう理由か私の目を引き、

その理由の一つは彼の

『人懐っこさ』にあるのかとも思います。

 

牧草地の横を通り過ぎようとするでしょ?

 

他のおっさん達が我関せずの顔つきで

もぐもぐ草を食べ続けているのに対し

この新人羊はとことこと寄って来て

笑顔でこちらを見上げてくる。

 

たぶんこの子はこれまで

飼い主の手から直接

餌を貰っていたんだろうな、

というのが私と夫(英国人)の推理です。

 

可愛がられてきた動物特有の

人間に対する気安さ、のようなものが

感じられるのでございます。

 

さてところで我が家の

盲導犬候補生アーシー(仮名)は

羊のおっさん達とはつかず離れずの

距離を維持している・・・というか

どうも今一つ意思の疎通が

図れていないところがありまして、

でもまあこれはこれでいいんです。

 

羊に対して妙に馴れ馴れしくなるよりは

あの白いモコモコと『私は関係ない』と

考えてくれている方が

将来的な危険性は低いかな、と。

 

羊に対し特に怯えている様子もありませんし。

 

羊のほうも羊のほうで

アーシーにそれほど注意している素振りもなく。

 

ところがこの新人おっさんは

これまで黄色い大型犬を

目にしたことがないのでしょうか、

ある日歩行訓練に出かけるアーシーを

柵の反対側に見かけるなり

小走りに近寄って来てくれまして。

 

 

間にフェンスがあるから大丈夫か、と

アーシーに『お座り』の姿勢を取らせ

どうなることかと見守っておりましたら、

新人おっさんとアーシー、なんと

鼻面を突き合わせてご挨拶。

 

 

あら、まあ・・・

 

アーシーが驚いて吠えたりしないかと

私は心配していたのですが

それは杞憂に終わりました。

 

 

そんなわけで、アーシーに

どうやらまた新しい友人が増えたようです。

 

 

種と性別を超越した友情なのでございます。

 

 

ただこれまでの経験によりますと

こういう人懐っこい可愛い系のおっさんも

一冬の職務を経験すると

性格が変わってしまいましてねえ

 

なんかこう、『猛者』風になっちゃうんです

 

命がけの激務ですからねえ・・・

 

おっさんには

おっさんらしくあって欲しいあなたも

たまには可愛いを貫く

おっさんがいてもいい、と思うあなたも

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おっさんと直感

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我が家の夏の居候、

種牡羊(通称『おっさん』)の一団との

お別れの季節が近づいております。

 

でもまあ彼らとは

春になればまた会えるし、と

最近は別離の寂しさにも

慣れたものなのでございますが

先日ふと牧草地の横を歩いていたら

・・・あら、おっさんの中に新顔がいる。

 

 

そう自分の脳が判断して数秒後、

「何故そんなことがわかるんだ」と

私は自分で自分に問いかけてしまいました。

 

春からこっち我が家の草地には

約20頭くらいの雄羊が

常にぶらついていたわけですが

その20頭を個別に識別できるほど

私は彼らとは懇意にはしておりませんで、

特に今年は犬もいましたし、ええ。

 

でもこの羊は絶対に新人!

 

昨日、いや、一昨日までは

間違いなくここにいなかった!

 

そこにちょうど羊の所有者である

近所の羊飼い氏がやって来たので

「羊の群れに新しい子が入りましたよね?」

 

「ええ、昨日からこの囲いに入れてあります」

 

「ですよね。これまでいた羊たちとは

明らかに顔と体型が違いますものね」

 

私の言葉に羊飼い氏は怪訝そうに

「・・・違いますか?この約20頭は

全部同じ種類の羊なんですけど・・・」

 

そう言われてみれば確かに

この新人羊もこれまでの羊と

顔と体の系統は同じというか・・・

 

 

でも何かが決定的に違うんです!

 

私の直感も時には冴えるものだと

妙に感心した出来事でした。

 

 

 

 

 

この新顔羊は態度が非常に友好的で

そこらへんも私の感覚を刺激したのかと

 

このフレンドリー羊と

我が家の盲導犬候補生の

邂逅についてはまた明日

 

なお今年のおっさん羊の

秋のお洒落カラーは『黄色』でした

 

 

2018年はイエローが先端なのか

 

おっさんの見分けに自信アリなあなたも

正直羊はどれも同じに見えます、なあなたも

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