わが前庭の

ニワトリたち

現状について

お伝えしたいと思います。

 

去年の夏前から

我が家にいたのが

4羽の雌鶏、すなわち

クリームレグバー

(Cream Legbar)種の

通称『青たまご姉妹』2羽

サセックス(Sussex)種の

公爵夫人』と『9号』の4羽。

 

そこに去年の夏やって来たのが

ウェルサマー

(Welsummer)種2羽と

コッパーマラン

(Copper Maran)種2羽。

 

コッパーマラン種は

非常にいいたまごを産む、と

聞いていたので

是非ここは雌鶏であって

ほしかったのですが

残念ながら2羽とも雄。

 

ウェルサマーは

雄鶏と雌鶏という陣営。

 

コッパーマラン種2羽が

女の子であれば

無事にウェルサマー君が

ハーレム、もとい、

王権を樹立できたところ、

コッパーマラン雄鶏は

ウェルサマー雄鶏の体格を

圧倒的に上回る巨体に

2羽とも育ちあがり。

 

年末年始の東京への

一時帰省から私が

スコットランドに戻ってくると

わが前庭には完全なる

コッパーマラン兄弟による

統治体制が確立していました。

 

まあ帰国前の

予想通りではあったんですが。

 

コッパーマラン兄弟に

露骨にすり寄って行ったのが

サセックス種の『公爵夫人』で

あったのも予想通りで。

 

で、母鳥である公爵夫人が

そんな感じなので娘の『9号』も

兄弟雄鶏とは近しい関係になり、

 

 

一方ウェルサマーのお嬢さんは

同種であるウェルサマー雄鶏と

 

 

このコッパーメラン兄弟の

どちらを伴侶に

選択するか考慮中、みたいな。

 

ニワトリって見ていると

結構同族意識が強いんですよ。

 

権力は明らかに

コッパー兄弟の側にあるも

仲間としての絆は

ウェルサマー君のほうにある、

たとえウェルサマー君が

コッパー兄弟の力を恐れ

鶏小屋では隅っこの床で眠り

(ニワトリは普通

止まり木にとまって寝ます)

朝一番に鶏小屋から逃げ出し

日中ずっと

兄弟雄鶏たちを避けていても

ウェルサマー嬢は

彼を完全に見限ることはせず

コッパー兄弟とウェルサマー君の

中間地点あたりをウロウロしている。

 

・・・健気ですね!

 

しかしそんなこんなで

新参者たちが

新たなニワトリ社会を

構築している一方

没落の憂き目を見たのが

青たまご姉妹で。

 

これまではその威厳と年功で

公爵夫人と9号を

押さえつけていたのが

この雄鶏連中新規加入により

順位に変動が起きた模様。

 

私が帰国した時、

青たまご姉妹は鶏小屋から

滅多に外に出ない状態に

なっていました。

 

特に青たまご姉妹の

『妹』のほうが・・・

 

首の後ろの毛が

手ひどく毟られていて、

「たぶんコッパー兄弟の

兄貴分にのしかかられた時に

首の根元をつつかれ

まくったんだと思います」

 

この間までお尻に

卵の殻がついていた

ひよっこ新参者に

そんな目に遭わせられては

それはしばらく鶏小屋に

引きこもりたくもなろうというもの。

 

青たまご姉妹の『姉』の首には

そのような怪我の跡はなく、

ですが姉雌鶏は

傷心の妹雌鶏に付き添って

やはり鶏小屋から出ようとしない。

 

しかしこの時点では我々人間は

「時間が経てばそのうち

どうにかなるだろう」と

事態を楽観視していたのです。

 

続く。

 

 

最初に言っておきますが

この話、今回のエピソードは

ずばり悲劇です

 

バレンタインデーに

なんて話を

書き始めているんだ私も

 

どうかよろしくお願いします

 

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