皆さんメリークリスマス。

 

日本では12月25日よりも

24日のほうを祝うとか

クリスマスのご馳走は

ケンタッキー・

フライドチキンだとかは

近頃英国でもよく知られた

トリビアなんですが、

日本ではそこらの駅の

売店でも気軽に買える

あのバウムクーヘンは

発祥の地ドイツでは

クリスマス限定の

季節のお菓子であるという

・・・こちら、明日の

トリビアにいかがですか。

 

 

 

 

ドイツでも通年で

作られている地域は

あるらしいんですが。

 

ともあれドイツに

出張に出かけた

わが夫(英国人)に

私はバウムクーヘンを

お土産にするよう頼んだんですよ。

 

「お菓子屋さんで

買えるんですよね?」

 

「たぶんな。わからなかったら

地元の人に聞いてみて、

駄目だったら別にいいから」

 

で、夫は現地で

面識のあるドイツ人に

「バウムクーヘンって

知っている?

ドイツのお菓子で、

クリスマスの時期に

よく食べられるって

聞いたんだけど、

ここらへんで買えるかな?」

 

するとこちらの

ドイツ人紳士(金融がご専門)は

同席していた奥様

(物流管理がご専門)と

ものすごく真剣に

何事か議論し始め

そのあまりの熱の入り方に

夫は思わず怯んでしまって

「あの・・・もしも購入が

難しかったら諦めるんだけど」

 

「いや、違う。難しくはない、

が・・・が、難しい。

何故なら我々としては

君に下手なお店の品を

買わせたくはないんだ」

 

「あ、ああ、そうなの」

 

「でも君は正しい人に

質問をしたよ。僕はね・・・

僕はこんな金融関係の

仕事をしている身だけれど、

でも僕の父は誇り高き

パン職人だったんだ!

パンと焼き菓子の味は

こう見えても僕は

深く理解している!」

 

こちらのご夫妻は翌日

わざわざ車を出して

1時間くらいかけて

どこぞの街中の

焼き菓子屋に夫を連れて行き、

そこで夫がバウムクーヘンを

買おうとするとそれを制止し

「いや、ここはネットの

評判はいいけど、そういうのを

鵜呑みにしてはいけないから!」と

各自焼き菓子とコーヒーを頼み

テーブル席でそれを味わってから

「この味ならヨシ。

このお店は信頼できる。

昔ながらの正しい味です。

バウムクーヘン、買っていいよ」

 

そんなわけで私は今年

ドイツ伝統の味を

正しく継承する

腕のいい菓子職人が焼いた

バウムクーヘンを手に入れたのです。

 

続く。

 

 

お味については

また明日

 

・・・もうクリスマスか・・・

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