色々ございまして

週末日曜日に

『10月下旬の

スコットランド発

日本行の航空券』の

値段の相場を

調べたのでございます。

 

スコットランドと日本を結ぶ

直行便は存在しないので、

たとえばエジンバラ空港発で

パリで乗り換えて

羽田に着く便だと

片道700ポンド

(約13万円)から。

 

往復だと倍で1400ポンド

(約26万円)くらいか、

過去にいろいろ経験した身だと

『客都合でキャンセルでも

払い戻しアリ』の条件を付けたい、

すると200ポンド上乗せで

合計1600ポンド

(約29万円)からか、

やっぱり一時期に比べると

航空券代は高騰しているなあ、

でもコロナ前の水準も

こんな感じだったかなあ、と

それなりに納得して画面を閉じ。

 

で、翌日月曜日の夕方に

また同じ航路の

チケットを確認したら

あの、片道料金がいきなり

1700ポンド(約30万円)に

ぶちあがっていたんですけど、

つまり往復だと60万円に

達しちゃうんですけど、

英国時間日曜日の夜

あるいは月曜の朝に航空業界で

いったい何が起きたんですか?

 

 

ラグビーW杯の影響か、

とも思ったんですが

別にあのイベントは

今日昨日決定したものでも

ないですしねえ。

 

コロナ感染者がまた増えたことで

航空業界は人手不足になり

某ギャトウィック空港では

フライトのキャンセルが増えている、

というニュースは出ました

そこらへんも

関係しているんでしょうか。

 

ニュースと言えば

昨日月曜日のこちらの

トップニュースの一つは

『日産:欧州に投入する

新型車をすべて電気自動車にする

目標年度は2030年と発表』。

 

BBCのニュースはこちら

 

英国のスナク首相は先週

環境政策で『ひよった』というか、

「ガソリン・ディーゼル車の

新車販売禁止、2030年の

目標だったけど

5年先延ばしするわ。

2035年までガソリン・

ディーゼル車も売ってヨシ!」

発表したばかり

・・・この方針転換には

産業界からも反発の声が出ていて

(『政府が立てた目標に沿って

リスクをとってでも

色々計画を立てたのに

政府がここに来てはしごを

外すとは何事だ』的な)、

そこで日産のこの発言は

環境保護派にはかなり

格好良く響いたと思うのです。

 

内田社長が肉声(英語)で語った

「我々はこの決定が

我々のビジネス、我々の顧客、

そして我々の惑星にとって

正しい選択だと信じる」の一言は

ラジオニュースで

何度も繰り返し流され

・・・わたくし、これまで

欧州で日産車の

広告を目にするたび

「なんてセンスが悪いんだろう」

「どうしてこんな格好悪い

広告を出して平気なんだろう」と

常々思っていたんですが

(いや本当ひどいんですよ、

欧州日産の広告センス)

(個人の感想なんですけど)

(あれはあれで欧州の

潜在的日産顧客層には

ウケているのかもしれませんし)、

あれはもしかすると今回の

この内田社長コメントの

クールさを際立たせるための

20年戦略だったのかもしれません。

 

いやこれでしばらくの間日産は

『環境派として追い風を受けても

決して怯まぬ態度を見せた』と

評判をとりますからね。

 

内田社長のこの発言は

日産の会社イメージを

抜群によくしたと思いますね。

 

だってこんなの

「諸君は各自御自由に

モタモタやっておりたまえ!

我々にはすでに

技術と戦略がござる、

戦場の誉は一番槍ぞ!」

みたいなもんじゃないですか。

 

私は「不測の事態に備え

ガソリン車もある程度

残しておきましょうよ」と

考える立場なのですが

(大規模な非常事態が起きた時に

大規模停電が生じる可能性は

ゼロではないのだから

いざという時の機動力確保のため

ある程度のガソリン車と

ガソリン車が運行できる環境は

維持しておきべきではないか)、

車購入のたびに日産車に

試乗はするものの毎回

他社の車を買っちゃっている

人間なんですが

(日産の『遊び心』は

私のそれと相いれないのだと思う)、

でも今回は素直に

日産、お見事と感心しました。

 

「我らのビジネスのため

顧客のため、そして惑星のため」は

あれはスピーチライターが

書いたのか、それとも

社長自らの言葉なのか、

いずれにせよ一歩間違えば

軽佻浮薄な印象を

聞き手に与えるかもしれない

使い古された表現を

よくあの大場面で堂々と

口に出来たものですよ。

 

これは誉め言葉です!

 

だって実際、全然軽薄に

聞こえませんでしたからね。

 

そんな週明けでございました。

 

 

しかし飛行機代、

一体何が

どうなったのでしょうね

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