現在一時預かり中の仔犬

(月齢6か月)

(盲導犬候補生)は

どうしたものか

名前に対する反応が弱い。

 

あとこっそり言っちゃうと

食事の時の態度ですとか

遊んでいる時の

感情の起伏ですとかが

なんかこう・・・

 

犬らしくないっていうか・・・

 

これまで私の

知っている範囲の仔犬は

名前を呼ばれて撫でられると

無条件で尻尾が揺れ出す

個体ばかりだったのですが、

この子は撫でられても

どこか他人事な顔をしていて、

でも撫でられるのが

嫌ではないらしくその場に

とどまり続けはするのですが、

こっちを舐め返そうとしたり

手にじゃれつこうとしたり

尻尾を振ろうとしたり

そういう反応がまったくない。

 

でも撫でるのを止めると

「ああ、楽しかった!」みたいに

明らかに喜びの余韻を引きずって

そこらへんではしゃぎだす。

 

遊びの時もなんというか

『メリハリ』というものが

いまひとつわかっていなくて

われらがアーシー(大犬)

(元盲導犬候補生)が

遊びに誘っても時々その

誘いの動作の意味が

理解できない風で、

それでも遊び始めて

場が過熱して

「ではここでいったん休憩」

とアーシーが判断しても

それに気が付くことが出来ない。

 

 

・・・こういうのは

比べてはいけませんけど

この子の前に預かった

月齢4か月ちゃんなどは

そこらへんの

飲み込みがとてもよくて

安心してアーシーと

遊ばせていたのですが、

今回はアーシーが

疲れすぎないよう私が

いつも心配しているような・・・

 

で、またこの6か月ちゃんが

遊びに熱中し始めると

盛り上がり過ぎることがあって、

それは仔犬だから仕方ないんですが

時にアーシーさえ『ひく』くらい

羽目を外すこともあって、

それでまた何かの拍子に

ぱたっと動きを止めて

「自分、何か変なことを

してしまっていましたか?」

みたいな悲し気な顔をする。

 

 

・・・ネットスラングで

言うところの『コミュ障』・・・

 

 

みたいな・・・?

 

そうなると子供の頃

学校で浮いていた自覚のある

社交性に難ありで孤立しがちな

北国引きこもりとしては

親近感がわいて

しまうものでございます。

 

アーシーのような

誰とでも友達になれるような犬は

心配しなくて大丈夫なんです!

 

でもこういう

6か月ちゃんのような

犬のことは、周囲の大人、

この場合は私が

気を付けてあげないと

駄目なんです!

 

大人が正しく配慮すれば

こういう子はいくらでも

正しい方向に育つんです!

 

(自分に言い聞かせている)

 

というわけで、

6か月ちゃん登場以来

私は暇さえあれば

仔犬の名前を呼び

撫でまわしています。

 

反応らしい反応はない!

 

でも仔犬は嫌がっていない!

 

ならばそのうち

『名前を呼ばれるのは

楽しいこと。撫でられるのは

嬉しいこと』という

犬と人の基本交流所作を

この子も

知ることになるだろう!

 

その日が来るのはもっと後、

仔犬が我々の家を出て

次の家で暮らす時で

あるかもしれない、

でもそれはそれでいいのです。

 

小学校の時に先生に

言われたことの意味が

大人になって初めて

理解できることってあるでしょう?

 

そういう意味で

教育は園芸に似ている、

蒔かれた種すべてが

その年に芽を出すわけではない、

芽を出さない種もある、

でも蒔いた人がそのことを

忘れた頃に何かをきっかけに

思いもかけないところで

種が発芽し花をつけることもある

・・・Norizoさんが

こういうことを言い出すのは

精神的に相当

疲弊している時でございますが

それは言わない約束よ!

 

 

ノリがおかしくなる程度には

頑張っております日々です。

 

 

でもでも本当に私は

アーシーが一緒でよかったです

 

アーシーが疲れた時に

私が介入するように

アーシーは私に限界が来ると

敏感にそれを察知して

仔犬を遊びに誘ってくれる

 

 

・・・アーシーだって

昔は仔犬だったわけですが

いつこんな洞察力や知恵、

優しさを身に着けたのか・・・

 

「私の躾が良かったから」

とか間違っても言えないレベルで

アーシーには優れたところがある

 

でも仔犬の頃は色々あった

 

だからこの6か月ちゃんも

成長の暁には我々の度肝を抜く

完成度を持った

盲導犬になるかもしれない

 

大事にしたいと思います

 

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