漫画『風の谷のナウシカ』を

英語版で読んだわが夫(英国人)は

どういう反動なのか

その後クリント・イーストウッドが

監督をした映画を観たがりまして。

 

 

 

映画を観ると言っても

自宅のテレビ画面で、の

話なのですが。

 

数年前のクリスマスプレゼントに

私から夫に贈った

『イーストウッド監督作品

DVDボックス』みたいな

ものがあってですね・・・

 

 

 

私としては夫が勝手に

ひとりでイーストウッド作品を

観てくれるんで

何の問題もないのですが

夫はどうも私と一緒に

そういう物を観たいらしくて・・・

 

まあ私も『ナウシカ』の話を

夫と出来たのは楽しかったし

こういうのはお互い様かな、と

そんなわけで二夜連続で

一晩目に『真夜中のサバナ』

二晩目に『ミスティック・リバー』を

視聴したのでございますが。

 

 

 

 

 

・・・老婆心ながら申し上げます、

冬にね・・・それも12月にね・・・

『ミスティック・リバー』

みたいな映画だけは

迂闊に観ないほうがいい・・・!

 

いや、わかりますよ?

 

そりゃ主演男優と助演男優は

これでアカデミー賞を獲りますよ、

イーストウッドは

全米批評家協会から

監督賞を貰いますよ、

でも、でもね、

映画が終わった後の

このどうしようもない暗い気持ち・・・

 

・・・確かにこれは

偉大なる映画だよ・・・

 

だってこんな胸糞の悪さ

私は久しく

覚えておりませんもの・・・!

 

良くも悪くも人の心を

揺さぶりに来る

物語の強さっていうか・・・

 

しかしこんな

エンディングはないだろう!

 

夫はその後2日間

睡眠の質が

悪くなったようでございます。

 

真夜中過ぎに目が覚めて

「デイヴが二度目に車に

乗りこむあのシーンを

どうしても

思い出しちゃうんです・・・!」

 

そんなわけで私も夫も

現在ジミー(主役)が

大嫌いなんですが、

ただどうなんですかね、あれ、

登場人物の中でも

ジミーの奥さんってかなり

底知れぬ邪悪さを

隠し持った人間として

描かれているじゃないですか。

 

ああいう人間と

結婚しているって時点で

映画が終わった後の

ジミーの今後も知れたものって

こっちは考えて

許されますかね?

 

その後幸せに暮らして欲しくない

夫婦ナンバーワンですよ、奴らは。

 

「今から言っても遅いですが

暗い冬に観るべき映画じゃ

ありませんでしたね・・・」

 

「そうだな。冬に観るべきは

『真夜中のサバナ』だったな」

 

『真夜中のサバナ』でも

物語の軸は殺人事件ですし

社会の歪み的なものを

イーストウッドは

見事に提示していくんですが

演出傾向が基本的に能天気で

・・・クリントって本当に

色々な映画が

撮れるんだなあ、と・・・

 

ただ『ミスティック』と

『サバナ』、どちらが

賞レースで評価されるか、と

いえばそれは間違いなく

『ミスティック』、でも

『サバナ』のケルソー役の

あの憎めない感じと

美味しいところを

すべて持って行った

レディ・シャブリの存在感、

忙しい冬に気分転換をしたいなら

『サバナ』は悪くない選択です。

 

『ミスティック』はね、その後

2日くらい予定がないか、

それとも予定が立て込んでいて

滅多なことでは映画のことを

思い出せないような日に

腰を据えてシラフで

ご覧になるべき作品です。

 

そして映画を観終えた後は

心の中をジミーへの呪詛で

いっぱいにしようじゃないか!

 

それが正しい鑑賞姿勢だ!

 

・・・でも本当、あの終わり方は

色々勘弁して欲しかったです・・・

 

 

『真夜中のサバナ』の

レディ・シャブリが

あまりにも役にハマっていたので

あれはどういう役者なんだと

調べたらアナタ、あれは

『レディ・シャブリ』という

パフォーマーが本人役で

映画に登場しているんですって

 

ああしかし視聴の順番を

我々は間違えました

 

先に『ミスティック』を観て

次に『サバナ』を観ておけば・・・

 

いや、その場合そもそも

『サバナ』を観ようとする

気さえ起きないかもしれん

 

『ミスティック・リバー』を

ちょっと観てみたいと思った

そこのあなた、悪いことは言わない

春が来るのをお待ちなさい

 

クリント作品がお好きなあなたも

まだ観たことがないあなたも

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