昨日の記事では

わが夫(英国人)があっさり

木を切り倒したかのような印象を

皆様に与えたかと思うんですが

実際は割と時間がかかっておりまして。

 

切り倒す木と、その切り倒す方向、

使う武器、もとい、

工具(チェーンソー)などは

あらかじめ決めてあったらしく

 

 

途中までは着々と

作業が進んだのですが、

木の幹に『受け口』を入れ

『追い口』を浅めに作り、

さあいよいよ切り込みを深くして

木を倒しましょう!となった時

「・・・ここから先の作業は

進めるのをちょっと待ちましょう」

 

「いやいやいや、

切り倒しちゃおうよ。

半端に切り込みを入れた状態で

こんな高い木

(20メートルはあった)を

放置するほうが怖いよ」

 

「でも風が出てきましたから・・・」

 

夫曰く、伐倒作業において

気をつけるべき点の一つが

『風向き』だそうでして、

「天気予報でこの時間は

風がない、というから

ここまで作業したんですが・・・

最後の最後、今になって

ちょっと肌に風を

感じるようになったでしょう」

 

「そうだけど、微風だろ、これ。

そんなに気にすべきことか?」

 

「いきなり風が強くなる

可能性を無視するのは危険です。

変な方向に倒れるとフェンス

(万一の場合修理費が高くつく)を

壊してしまいますから」

 

そんなわけでそこからは

天気予報と空とにらめっこ、

5時間後に風が止んだので

一気に伐倒に持って行きました。

 

 

皆様は木が倒れる瞬間を

目撃したことがありますか。

 

あれは劇的な情景でございます。

 

それまで唸りを上げていた

チェーンソーの音が止み

ふっと静けさが漂ったところで

『パキッ』という圧倒的な

亀裂音が周囲に響き、そこから

一気にメキメキメキっと木が傾ぎ、

数えきれないほどの枝や

樹皮が弾ける音とともに

幹が地面にぶつかる、

その時の大地の揺れ、

地響きのごとき轟音、

そしてそこから続く静寂の深さよ!

 

しばらくは声を出すことも

その場から動くことも

ためらわれるほどの

耳が痛くなるような無音状態。

 

きこり作業は人を

詩人にすると思います。

 

というわけで今季の

樹木伐採作業はこれにて完了。

 

これから切り倒した木を

薪にする仕事が始まります。

 

 

マイナス気温の日々は

どうやら終わった模様

 

・・・でも2018年は

一度温かくなってから

大雪が来たし

やはりまだ気は抜けない

 

でももしもこのまま

春がやって来たら

私が撮りためた

『犬と雪』の写真は

どうすればいいのかしら・・・

 

 

雪が恋しいあなたも

春が一番なあなたも

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