きのこ恐怖を乗り越え

ボート恐怖の世界にようこそ!

というわけで

ナローボートの話に戻ります。

 

チャーク水路橋のそばに

船をもやってその日は就寝。

 

 

翌朝、私と夫(英国人)は

朝の4時半に起こされました・・・

 

「大変なの・・・

あふれかえらんばかりなの・・・」

というわが母(イメージ武将:

豊臣秀吉)の囁き声によって・・・

 

「おはようございます、

お母さん。布団の中から失礼。

で、何があふれかえらん

ばかりなんですって?」

 

トイレの水

 

・・・お母さん、あなた、

やっちゃいましたか・・・!

 

寝ぼけ眼の夫に事態を告げて

「お母さん、あれですか、

トイレットペーパーを

使い過ぎてしまったんですか」

 

(ナローボートのトイレは

排水の関係でトイレでは

指定のトイレットペーパー以外を

流すこと厳禁、ペーパーも

紙に入った刻みで数えて

2枚までしか使っちゃいけない

 

「気を付けていた

つもりだったけど・・・」

 

そこに後ろからわが父

(イメージ武将・石田三成)が

「秀吉はほら、

ちょっと潔癖症だからね。

お尻なんて適当に

拭いておけばいいのに

それができない人なんだよ」

 

いや、お尻は適当に

拭くんじゃ駄目でしょ!

 

でも今問題なのは

そういうことではなくて!

 

事故現場を確認しましたら

なるほど真っ白な便器の中に

美しく透明な水が

喫水線ギリギリまで上ってきている。

 

「これってもう一度水を流したら

大災害が勃発するんだっけ」

 

小声で夫に尋ねると

「いずれにせよ朝の4時半では

助けを求めようにも

どこにも求められません。

僕、布団に入って

寝直していいですか」

 

君という男は・・・

 

そして夫の言葉を聞いた

わが両親は

「そうだね、こうなったら

出来ることは限られているし。

じゃあおとーさんとおかーさんは

外を散歩して来ていいかなあ」

 

アナタたちという方は・・・!

 

そんなわけで

わが両親は運河沿いの散歩に、

私と夫は布団に戻って

再集合したのが朝の7時半。

 

 

その時は夫側の両親も

早朝に何が起きたかを知っていて

「すみません。たぶんうちの母です。

あの人、そういう人なんです。

きっとトイレ紙を4枚重ねて

使って流したんだと思います」

 

するとわが義母

(永遠の文学少女)が

少し表情を硬くして

「・・・紙を4枚重ねてって・・・

それが何か問題なのかしら」

 

「ボートを借りた日に

言われたでしょう、

ナローボートのトイレは

紙を最大2枚しか

流しちゃいけないんですよ」

 

「・・・あの、私たち、それ、

聞いていないんだけど・・・!」

 

夫よ!

 

「君はこんな大切な

安全管理事項をご両親に

連絡し損ねていたのか!」

 

「えっ、知らなかったの?

あ、そういえば、

その説明を受けていた時

僕のお父さんとお母さんは

他のことをしていましたね!」

 

しかしじゃあ義母が今回の

トイレ詰まりの

犯人なのかと言えば

その可能性は低く、

何故なら義父母は普段

船の前のほうのトイレを

使用していたので・・・

 

(船内にはトイレが二つあった)

 

「トイレの使用はバランスよく」

とのことだったので、

暗黙の了解で前方のトイレを

わが義理の両親と夫が、

後方のトイレをわが両親と私が

使う形になっていて

今回詰まったのは後部のそれ

(シャワーもついていてちょっと広め)。

 

「じゃあやっぱりうちのお母さんだな」

 

「夜に寝ぼけちゃったのかしら・・・」

 

 

しかしこうなったら仕方ない、

朝の9時になったら

ボート屋さんに電話をかけて

修理の人を送ってもらおう、と

話がまとまりかけたところで

それまで黙って

事の推移を見守っていた

わが義父(白色シュレック)が

「まあその前に私にちょっと

時間を与えてくれたまえ」

 

そして義父は問題を抱えた

トイレ個室にこもること30分、

最後の5分間はひたすら

石鹸を使って念入りに

手を洗う音ばかりが

聞こえてきたのですが、

悔しそうな顔をして

部屋から出てくると

「・・・専門家の助けを求めよう」

 

船のトイレは一般的なトイレと

排水装置のあり方が

ちょっと違っていたらしいです。

 

そんなわけれ我々は

「トイレが詰まりました」の報を

ボート屋さんに入れたのでありました。

 

続く。

 

 

第一幕に壁に銃をかけておくなら

第二幕でそれは発射されるべきである

ーグリヤンド『チェーホフの思い出』

 

ボート話の結構最初のほうで

トイレの使い方に触れるなり

コメント欄に「これは詰まる」

「義両親が説明を聞いていない」の

ご指摘が相次いだこと

・・・皆様、それは

洞察力の無駄遣いってものですよ

 

それは推理小説用に

取っておくべき能力でしょ!

 

というわけで、そう、トイレ、

見事に詰まったんです

 

・・・それも!経験ですよね!

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