久々の『お店のゴハン』、

インド料理のテイクアウトを抱え

いそいそと家に帰った

私と夫(英国人)。

 

唯一の不安は

「はい、こちら注文のお品」と

お店のお兄さんに渡された包みが

何故か異様に重かったこと。

 

ま、まあでも、食事は

量が少ないより

多いほうが嬉しいから!

 

我々、食いしん坊だから!

 

というわけで

家に帰って

さあ夜ご飯の時間です。

 

家を出る前にちゃんと

テーブルの準備をしていた

自分のことを誉めながら

まずは包みの中を点検。

 

このたび我々が注文したのは

1.前菜盛り合わせ

2.羊肉のビリヤニ

3.南インド風エビ入りカレー

4.ガーリックナン

各1つずつ。

 

まず包みの一番上に

ガーリックナンが

折りたたまれた状態で

1枚入っていて

それをお皿に広げると

・・・何かしらこのサイズ・・・

 

薄手の座布団・・・?

 

 

ただほら!

 

大きいことはいいことだから!

 

で、その下にサラダ

(レタス、キャベツ、トマト)の入った

こぶし大の包みが2つ

(人肌なのはご愛敬)、

それにソースの入った

小さなカップが3つ、

ここまではいいとして、

その下にタッパーが3つ、

割と大きめのビニール袋が1つ、

そしてかなり大きな油紙袋が

2つあるのはどういう計算・・・?

 

「やっぱりお店の人が

間違えて違う包みを僕に

渡してくれちゃったんでしょうかね」

 

「いや、でもこのタッパーは

ビリヤニっぽいし。

もう一つのタッパーのこれは

ビリヤニにかける用の

ソースというか

スープじゃないかな。

で、3つめのタッパーが

君の辛口エビ入りカレー」

 

「ビニール袋は何ですか?」

 

「・・・パパド(インド風おせんべい)だ。

あれだな、サービスだな、きっと」

 

パパド参考画像:

 

 

「で、その大きな

油紙袋の中身は?」

 

「前菜・・・だと思うんだけど。

とりあえず

お皿に中身を出してみよう」

 

1つ目の袋を開けると

あらそこには素敵な

タンドーリ(お肉の壺窯焼き)

盛り合わせが!

 

量は・・・そうですね、

普通の西洋皿に大盛になるくらい。

 

「わあ!これは美味しそうですね!」

 

「うん、この前菜盛り合わせの

選択はアタリだったな!」

 

しかしこうなると

もう1つの袋は何だろう、と

中を覗くとそこには

インド風揚げ物が

これでもかと

詰まっていたのであった。

 

しかも量が・・・!

 

それこそ西洋皿から

こぼれ落ちんばかりに・・・!

 

「・・・で、妻ちゃん、これは

いったいどういうことなんでしょう?」

 

「たぶんこのタンドーリと

揚げ物がセットで

『盛り合わせ』って

ことなんだ・・・と思うな、うん」

 

「・・・この『盛り合わせ』・・・

そもそも何人向けなんでしょうね」

 

タンドーリは

5種類20ピースくらいあって

揚げ物はそれぞれ

かなりの大きさのものが

やはり5種類15ピースくらいあって

「まあ数からすると3人くらいを

想定しているんじゃないかな?

それだと1人1種類ずつ

必ず食べられる計算だし」

 

「で、その3人は現役の

20代ラガーマンだったり

するわけですか?」

 

「そうだな。量からすると・・・

4人・・・いや、6人でこの

盛り合わせを一皿頼んでも

前菜としては

多すぎるくらいの話だな・・・」

 

「妻ちゃん、僕、先に宣言しますが、

今日はこれ、僕はすべてを

一度には食べきれないと思います。

そんなことをしたら過去数か月の

僕の節制が一気に水泡に帰します」

 

「うむ、わかる。これは

数日かけて食べ尽くしていこう。

というか、全盛期の我々でも

この量を一気に食べきるのは

ちょっと難しいのではないだろうか」

 

というわけでこの日の夕食では

我々は前菜をメインに、

味見の意味で

カレーとビリヤニとナンを

少々口にしたのでありました。

 

味は美味しかった。

 

とはいえまず前菜が・・・

 

食べても食べても

終わりが見えないという

この恐怖・・・

 

(結局『前菜』すら我々は

1回の食事で食べきれなかった)

 

そして久々に

胃が『縦になる』感覚を

味わうほどの満腹感を得つつ

『就寝前の体重』は前日から

あまり増えなかったところも

怖いといえば怖い謎。

 

しかし、真の恐怖は、

翌朝我々を襲ったのです。

 

続く。

 

 

それにしたってあれは

どう考えても

『2人前』の量ではなかった

 

「でも注文を取ってくれた

お兄さんは繰り返し

『追加のライス』を

気にしてくれていたよな。

我々はどれだけ

大食いに見えたんだ」

 

「顧客が鍛えられた胃袋の

持ち主ばかりなんですかね?

でもあのお店のある町も

別に太った人が

たくさんいる印象でも

ないですけどねえ・・・」

 

「おう、我々の前に

注文を入れていたお客も

別に太ってはいなかったぞ」

 

「・・・今回、会計を君が

支払ってくれたじゃないですか。

その時に冗談で『こんな贅沢、

私は破産しちゃうかも』って

言っていたでしょ。もしかして

先方はあの言葉を

真剣に受け止めて

くれたのかもしれませんよ。

破産の危機に直面している

この可哀そうな女性に

せめて栄養を

つけさせてあげよう、みたいな」

 

「私はどういう印象なんだよ」

 

 

それにしても

テイクアウトでよかった・・・

 

店内飲食だったら

前菜が出てきた時点で

我々は主菜のカレーを

キャンセルしなくては

ならない事態だった・・・

 

外食の量は

多めが嬉しいアナタも

多めは多めでも

物には適量という

ものがあります、と

お考えのアナタも

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