コロナ禍にある英国では

現在、医療従事者を

『国民的英雄

(National Heros)』と考える

風潮があります。

 

我々のために最前線で

戦ってくれている人たちなんだ、

称賛の声を上げようぜ、

感謝の気持ちを

態度で示そうぜ、という。

 

たとえばこちらの

BBCの記事によりますと

先日とある救急救命士が

12時間の夜勤明けに

スーパーに行ったところ

入り口に行列ができていたので

その最後尾に並ぼうとしたら

すでに並んでいた人たちが

「・・・アンタ、医療関係者だね。

私の前に入りなさいよ、ほれ」

「私のことも抜かしてOK」

「ほら、もっと前に、もっと前に」

 

そうやって行列の前のほうに

進ませてもらっていたら

その途中で列の中にいた誰かが

「皆でその人に拍手を送ろう!」

 

結果、救急救命士さんは

列の先頭にたどり着くまでに

多くの人たちから拍手と謝意を貰い

「もうそれだけで本当に

胸が熱くなったんですけど」、

救急救命士さんが店内で

買いたい物を揃えてレジを通して

さあ支払いだ、となった時に

「女の人が走って来て

カード読み取り機に

自分のカードをかざして

僕の支払いを

済ませてくれちゃったんです」

 

救命士さんは驚きながらも

「ねえ、それって親切だけど

でもそんなことしちゃ駄目だよ!」

 

すると女の人は微笑んで

「私を止められや

しないでしょ、今は!」

 

つまり現在の英国では

他人に2メートル以上

近づいてはいけないと

されているので・・・

 

私はこの話全体の中で

この女性のこの『切り返し』が

一番好きな部分だな、と

幸せをお裾分けするつもりで

わが夫(英国人)に

記事の内容を伝えたら

「・・・あれですね、

社会主義国がよくやる

国威高揚のための

プロパガンダ

みたいな記事ですね」

 

・・・忘れていた、

わが背の君は

こういう男であった。

 

まあ確かに私は最近

『心温まる』ニュースを

必要としている面がありまして

そこらへんうまいことBBCに

隙を突かれた

実感もあるんですが

・・・だって今、ネット上には

悪意に基づくデマぎりぎりの

嫌なニュースが

満ち溢れているじゃありませんか。

 

私は数日前にうっかりそういう

記事を目にしてしまいまして

久々に怒髪が天を衝く

気持ちになってしまい・・・

 

ロンドン在住の日本人記者が

ロンドンの現状について率直に語る!

みたいな触れ込みの記事で

掲載媒体は日本の某大衆紙。

 

人々の心がささくれ立っている

昨今、あえて批判は控えたいと思うので

ここに記者名や記事内容を

引用はしませんが、何て言うんですか

「外出禁止令の出たロンドン、

まるで北斗の拳の世紀末」的な・・・

 

「人心が荒廃した現地では

このような犯罪が起きている!」

と記事内に書かれている

その衝撃的な事件の存在を

私は知らず夫も知らず

ネットで検索しても

それらしいニュースには

行き当らず、いえもちろん

私も夫もロンドンで起きた

すべての事件事故を

網羅しているわけじゃありませんし

すべてのニュースが即時に

ネットに掲載されるわけでも

ないのは承知していますが

・・・でもそういう世間が

ギョッとするような内容の事件が

コロナがらみで起きていたら

現地の報道機関が

黙っているって

話はないよな、みたいな・・・

 

「人心の動揺を慮って

公表されていない事件だというなら

この記者はどこでそのネタを

拾ってきたんだという話になるし、

そもそもそんなことなら

仮にもジャーナリストだ、

『真実隠ぺいの闇』という切り口で

もっと深い記事を書くべきだし、

ロンドンではそんな犯罪が

日常になってしまって

記事にもならないというなら

多くのロンドン在住者が

それには反論したいところだろうし

・・・私はこれは狡いと思うな」

 

「もしくはその日本人記者が

情報元としている記事が

英国の大衆紙の

飛ばし記事である

可能性もありますね。

ああいうのは8割嘘、の

心構えで読むべきなんですが」

 

何が悲しいってこの記事、

Twitterで結構

拡散されているんですよ。

 

俗に『知識人』とか『国際的』とか

自称しているような人々も

「なるほどロンドン嘆かわしい」

みたいな感じに

この記事を引用してしまっている。

 

・・・彼らの想像するところの

ロンドンは今どんな姿をしているのか。

 

しかしこういう煽情的な

飛ばし記事を書く人というのは

何を目的にしているんでしょうね。

 

ヒット数を稼いで

儲けに繋げたいのか

(姑息な小人的小悪党)

人心を動揺させて

社会を動乱させたいのか

(破滅主義的極悪人)

人を不安にさせることに

快感を得てしまうのか

(業の深いサイコパス)。

 

それって怖くありません?

 

そんなわけで皆様、

「まさかあの国あの場所で

そんなことが起きるなんて」

という記事をどこかのブログ、

Twitter、大衆紙等で見かけましたら

その記事のキーワードとなる

単語を検索し、いわゆる

『信頼できるメディア』が

同じ内容を報じているか

確認するのも大事なことかと。

 

せめてその情報を

自分から他人に伝える前には

その一手間をかけましょうよ、と!

 

最近は報道機関のことを

『マスゴミ』と呼んで軽視する

風潮もあるとは存じておりますが、

建前として一応は報道の

正確さを売りにしている

一般紙・高級紙や公共放送と、

部数売り上げのためなら

誇りをもって嘘をまき散らす

タブロイド紙が存在する中

「大手メディアは総じてマスゴミ!

信じない!大手があえて

報じない真実を伝えるタブロイドと

情報の出所が不明な

ネット情報を信じる!」というのは・・・

 

ここでメディア・リテラシーの

重要性を語るのも何なので

本日はこの辺で。

 

 

私は個人的に

非常時にデマを飛ばす

人間に対し

憤りを抱きがち

ところがあるんですけど

これはきっと

同族嫌悪の一種だろうな、という

 

こういう時は気分転換

 

コロナからみで最近私を

ニヤつかせてくれたニュースは

『チャールズ皇太子、

コロナ陽性を

振り返ってのご発言』

 

 

 

 

「腹立たしい経験でした」と

ここでおっしゃっちゃうところが

殿下お流石でございますな感じ

 

(凡人ならつい謝罪から

入ってしまうと思いません?)

 

あと同じく陽性が確認されて

1週間の隔離生活を送ったのに

まだ症状が治まらないのか

なおも首相官邸に

ひきこもっていらっしゃる

ジョンソン首相の

4月1日のメッセージ映像

 

 

 

 

・・・首相、アータ、カメラを

片手に持って自撮りを

するのは結構ですけど

画面・・・かなり

揺れているんですけど!

という・・・さすがボリス!

 

顔色はまだ熱っぽそうなものの

声の強さは戻っているし

何よりこの全体から漂う

『ボリス・ジョンソン!健在!』感

(よくも悪くもって話なんですが)

 

余人には真似できない資質を

お二人ともお持ちでありますよね

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