さて我が家の

盲導犬候補生アーシー(仮名)は

ここにきて再び青ジャケットの

着用をひどく嫌がるようになり。

 

着てしまえば、そして

着たまましばらく歩いてしまえば

犬のほうも納得というか

諦観してくれて、そのまま

歩行訓練を続けられるのですが

とにかく『着る事』を嫌がるのです。

 

すなわち、私が青ジャケットを

カバンから取り出すのを見るなり

犬は歩くのを止め重石のようになる。

 

 

本日は某大型スーパーに

出かけたのでございますが

駐車場に車を停め

しばらくはスーパー周辺を歩き、

では、と満を持して店内に入り

入り口のわきで青ジャケットを

着せようとすると、それまで

『とてもいい子』だったアーシー嬢、

固い決意を目に浮かべて

こちらの「座れ」の指示を徹底無視。

 

実は犬が座らなくても

青ジャケットを着せることは

可能なのですが、そこはそれ、

信頼関係構築の

基礎の基礎と申しますか

私としても『無理矢理に』

そういうことをするのは差し控えたく。

 

というわけで近頃は気長に

犬相手に我慢比べで

「座れ。座れ。座りなさい。

君が座るまで私は諦めんぞ」

 

しかし今日のアーシーには

『スーパーにたむろする子供達』

という味方がいたのでございます。

 

いや、何故か子供たちが大勢

スーパーの入り口に

たむろしておりまして、

ただでさえ犬の気が散る所に

アーシーが私の指示を

無視するたびに歓声に近い

喜びの声が

そちらから上がる、という・・・

 

まあ子供たちにしてみたら

相当に面白い光景でしょうしね、

人畜無害そうではあるけれども

どこか得体のしれない

外国人風体の人間が

毛並のいい大犬相手に

「座れ」の指示を出し続け、

そして犬がその指示を

徹底的に

無視している図、というのは。

 

だからといってそこで私が

諦めるかといえばそんなことはない。

 

手を変え品を変え、

場所を替え姿勢を替えで

なんとか犬を座らせ

無事に青ジャケットを

かぶせたところで

頭上から降ってきたのが

「・・・声をかけていいですか?」

という女性の声。

 

お尋ねくださってありがとう、

でも答えは絶対にノー、と

愛想笑いを浮かべて顔をあげ

「すみません、今は駄目です、

この犬は訓練中でございまして・・・」

 

「ええ、わかります、あの、

私が声をかけたかったのは

犬じゃなくアナタで・・・ちょっと、

Norizo、私よ、わからない?」

 

よくよく見たらその女性は

私と夫(英国人)の旧知の友人で

・・・ごめん!久々に会うのに

私の方がこんな状態でごめん!

 

「わかる、わかるよ!ごめん!

でも今は本当に間が悪くて・・・

ジャケットを着た直後のこの時に

しっかり対応しないと犬が荒れるの!」

 

「わかる!わかるわ!

見ているだけで!

ただ挨拶がしたかっただけなの!

それが噂の候補生ね?

犬がもう少し

落ち着いている時に

また改めて話を

しましょうね!じゃあ!」

 

ただでさえ少ない友人の数が

ますます減りそうな今日この頃です。

 

 

ジャケットを着せた後の

5分くらい犬は

『悪い態度』を取り、

で、それが過ぎるとまた

諦めてくれる、みたいな

 

気長にめげずにやっております

 

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