雪に挑む男達

英国全土を混乱に陥れた

3月の大雪でしたが

仕事や買い物のために山を下りると

街中では場所によってはもう

あの白い色がほとんど

目につかない状況になっております。

 

しかし山奥故の標高を誇る

我が家周辺ではまだ時々

思い出したように

降雪が見られる今日この頃、

皆様いかがお過ごしですか。

 

 

そんなわけで公道から玄関までの

我が家の私道200メートルは

いまだに美しい雪色をしております。

 

積雪の厚みは一応日ごとに

減ってきてはいるのですが。

 

火曜日は私道に車を

乗り入れる気にもなれず

我らは愛車を門柱のそばに駐車、

そこから家まで

荷物を担いで徒歩で帰宅。

 

水曜日、昼間の日差しでとけた雪の上に

うっすらと新雪が乗った状態を見て

わが夫(英国人)は少し考えてから

私道へ車を入れ2秒で後悔、

そのままバックしてやはり門柱わきに駐車。

 

木曜日、私道の雪の量は

前日と変わらない様子であったため

「夫よ、じゃあ今日も門のところに駐車だな」

「いえ、妻ちゃん。僕は明日は

自転車で仕事に出かけるつもりなので

(夫の自転車は現在冬用タイヤ使用中)

今日は物事に挑戦することができます。

いい機会なので私道に車を入れてみましょう」

 

「・・・車が雪にはまったらどうする気だ?」

「君は今まで車が雪にはまって

動かせなくなったことってありますか?」

 

「いや、ないな。雪にタイヤを取られて

車を道の側面に落としたことはあるがな」

「人生何事も経験、そして挑戦ですよ!」

 

5秒後、そこには見事に雪にタイヤを取られて

二進も三進もいかなくなっているわが愛車の姿が!

 

「なるほどな、車って雪に立ち往生する時

あんな苦しそうな音を出すものなんだな」

「・・・新たな知識を得られてよかったですね」

 

そう言う夫はどこか不満そう。

 

「夫よ、君はもしかして今、こう・・・悔しいのか?」

「いいえ、別に。試してみない事には

真実はわかりませんからね。我が家のこの道は

これくらい雪が積もったら車を使用できない。

火急の用事がない時にこそ

確認しておいてよかった事柄ですよ」

 

うむ、間違いない、夫は機嫌を損ねている

 

・・・悔しがるくらいなら試さなきゃいいのに

という言葉をぐっと飲み込んで

私は車から外に出て朗らかに

「そうだな!車のタイヤが雪にとられて

空転することなんて滅多に経験できないし、

そういう状態に陥ったら普通は大問題なところ

我々は寛いだ気分でこうした

事態を受け入れられるんだからな!」

 

「それは皮肉ですか?」

 

「いや、本気で結構楽しかったよ。

それにここに我々の車が停まっていれば

明日、郵便屋さんが我が家の玄関まで

手紙を届けようと無理をしなくて済むじゃないか。

そう考えればこれは人助けに等しい行為だ」

 

我々はそのまま家までの

夜の雪道散歩を楽しんだのでありました。

 

しかし何故夫は時々ああいう

奇妙な挑戦に身を駆り立てられるのか。

 

私にとっては謎の一つです。

 

 

雪の日の挑戦といえば我が家の猫も

吹雪が窓を打つことを止めなかった3日間、

トイレに出るのを嫌がって(我が家の

猫用トイレは屋外に設置されている)

2匹揃って膀胱と直腸の限界に挑戦し

結果なんと黒猫のほうがその後

時折お尻を床にこすり付けるようになり。

 

 

「サイド君、君、さては肛門腺が詰まったな。

便意を我慢なんてするからだ、ほれ、

ちょっとこっちに来て絞らせなさい」

 

誇り高きサイド君は

健気に反抗の気概を示したのですが

まあ色々ありまして現在

お尻に不快は感じていない模様です。

 

 

健康のため、挑戦はほどほどに。

 

雪は着実にとけていっております。

 

 

私道の雪の高さは現在

人の足のくるぶしの少し上くらいまでしか

ないのですが、雪が湿っているため

あれでもう十分車には打撃である様子

 

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