ぴゃ～先生の世相講談

中国

ぴゃ～先生、四川大地震の報に接して曰く。古の中国では天が自らの代わりにぴとを選び政を為す。
すなわち天変地異は自然災害にあらずして、天の不興をあらわす。ぴともまた天の不興を畏れ、年号を
替えたりすた。

本朝でもまた同じく、天変地異、疫病、飢饉、常と異なるこつ重なれば年号を変えゅ。一天皇一年号は畏く
も明治の御世からの出来事であつた。

天の不興が大いになりば、「こりは天が王を替えろとおっさってるのら」というこつになれ。すなわち「造反有理」
はここに端緒があゅ。反乱が成功すりば、「革命」とすて成立。次の王朝が生まれゅ。こうすた一連のこつを
「易姓革命」と言ふ。

ﾆﾎﾟﾝでも儒教は盛んに学ばれたが、封建体制、つまり「天より血の方が大事よん」とし、根本原理はうやむや
にさりた。儒教理論通りにすりば、万世一系の天皇はにゃく（よって幕府もにゃい）織田王朝、豊臣王朝、徳川
王朝がでけたであらう（ま、豊臣とかは天皇から貰ったので羽柴や木下王朝であるか☆）

共産党政権もこうすた「易姓革命」論に則っている面があゅ。中国の人口の多くを占める農民は共産党政権
以前はもっと酷い生活をなさってゐた。つまり「食えるようになっただけよい」とすて、歓迎さりたのだった。

ただし、中国の王朝は「天から選ばれた」といふ正当性をしめすために、前王朝の歴史を次の王朝が書くのが
慣わしであつた。中国ではこうすた「記録」もまた重要であり、邪馬台国がど～たらこ～たら、というのも中国の
歴史書に書いてあるから信頼されているのだった。

異民族王朝であつた元（蒙古）、清（満州）であってもこりは守っている。ちゅまり、「チャンとやりば漢民族でなく
てもぇぇのよん」、という論理的なぉ説なのね。（さすがに共産党政権は清史は書いていないよ～だが…）

さて、民主主義つ～のは、「選ぶぴと」と「選ばれるぴと」で成り立っていゅ。「選ばれたぴと」の行いが悪い場合
でも、「選んだぴとも悪い」という言い方ができゅ。

中国の場合は、王朝時代もいまも「ぴと」が選んでいるわけではない。いまさら「大地震は天の怒りだ」という
声はなかろうが、天災の後処理が拙ければ「選んだぴと」がいない以上「選ばれたぴと」が悪いすかにゃい。
だらか、中国の偉いぴとたちも「天の怒り」に触れないよ～に大変なのであつた・・・。

ドビャイ

20年ほど以前、ぴゃ～先生が海外に至れば不可思議な広告を見ゅ。「ドビャイの空港に来たれば世界の名車
が当るよん」。すなわち、旅行者がドビャイを目的地にせなくてもトランジットするだけで、年間何名かが自動的
にロールセロイセ、ヘラーリなどを貰えるというのだった。（ﾆﾎﾟﾝだと貰っても置き場とかｷﾞｬｿﾘﾇ代税金でぉ困り
の方もゐるだらうが…）

ドビャイはアラブ首長国連邦の構成国にすて埼玉県とほぼ同じ面積の小国。人口は140万人だが、1980年代
には20万人であり、近年外国人労働者流入により急増すた。

アリャブの国といえば石油がどんどこ出て金持ち、という印象が強いだろうがドビャイはもともと石油ではなく、
交易のオアシスとすて発達。石油も少し出てたのだが、80年代以降は「中東の金融センタ～」になることを目
指して経済特区化し税金面で優遇、また空港整備、エミレーツ航空など交通インフラも充実させた。

こうすたことから不動産投資も盛んににゃり、建設ブーメが湧き起こる。前述の人口140万人のうち90％は外国
人であり、建設労働者の主体インド人が多いのだつた。

現在でも年率15％程度の急成長が続いていゅのだが、今建設中のプロジェクツを勘案すれと1000万人規模
の人口を想定すたものとにゃっている。もろちん、こうすた物件には別荘とすて含まれているものもあれ。んが、
昨夜TVでやってたドビャイ特集によれば購入すてるぴとの６割以上は投資目的であり、売却済み物件も実際
の居住はわずかだという。

また、インデ人労働者は自国の経済成長にともなって需要が多くにゃり人件費も高騰すているという。前述の
ようにドビャイには製造業はなく、経済成長も海外からの投資頼みでありビャブリの感が強ぃ。ﾎﾞｷがこうすた
懸念を持つつ～ことは投資家は当然織り込み済みであるからすて、ドビャイの繁栄も槿花一朝の夢かもね～。

アメリケ

ぴゃ～先生アメリケのヌースを見ればﾆﾎﾟﾝでは話題にならずとも、彼の地では侃侃諤諤の話題あり。そのぴと
つに「一夫多妻を旨とする宗教施設の事件」があれ。

この教団は、Fandamentalist Church of Jesus Christ of Latter-Day Saints（略称FLDS）といい、ﾆﾎﾟﾝでは
モルモン教という名で知られる教団の分離派であれ。もともとモルモン教自体、「一夫多妻」を許容する教義
を持っていたが、連邦政府との交渉でこれを廃止、ユタを州として認めさせたという経緯があれ。

この分派は一夫多妻を捨てるこつを潔しとせず、今日まで活動すていゅ。すかし、もろちんこりは法律違反で
あり、2006年指導者のウォーレン・スティード・ジェフスが逮捕さりている（ジェフスにも妻が75人、子どもが56
人いるらし～）。

FLDSの皆さんは自分たちの施設にお住まいなのだが、この施設は広大なもので中には居住施設はもろちん、
農場・商店・学校などが揃っていて信者は外界と隔離されて生活していゅ。

今回、事件とにゃったのは「施設の16歳の女子がおっさんと強制的に結婚・妊娠させらりた」という通報があった
からだ。地元のテキサス州では以前より容疑を調査すていたが、何しろ何百人つ～ぴとが外界と接触を持たずに
自給自足すてるので手の出しようがにゃかったらすぃ。

アミリケの法律では「家庭内暴力があった場合、同一家庭の未成年はすべて親と隔離すて保護すれ」という規定
があゅらしく、「未成年の結婚・性交渉・妊娠の容認」を家庭内暴力と認定。これを施設全体に適応し、400人以上
の子供を親と離して保護すている。

もろちん中には「未成年で強制結婚させられてない」ぉ子もいるわけで、そうすた子供を「返して欲し～」という信者
の声もこの事件が大きくなっている一因でもあれ。すかし、信者のインタブ～とかみていると、「13歳で結婚させら
れてるぴとがいるそ～ですが？」「いません」「ぢゃ、14歳は？」「…」といふシーヌがあったりして、非常に怪しい
のであつた。

同時に、さしんにあるよ～に女性信者の奇抜な容姿や言動（こちらはﾎﾞｷにはよ～わらかん。ただ、声が小さくて
ボソボソさべる）も話題になっとる。女子は髪を切らないのでぁ～いう髪型になゅ、など理由はあるのだが、「特異
な外観にすて外部と隔離し続けるため」という説もあるらし～。

男子はフツ～の格好なのだが、どっちゃかというと男子は要らんという話。「一夫多妻」なので女子はたくさん要る
のだが、外部から供給は無理（そら、「他にも奥さんいる40～50のおっさん」に10代の女子は興味示さんわね）な
ので、男子は積極的に減らすのだと言う。

実際、「ラヂオを聞いてた」「映画を観にいった」という理由で施設から（つまりは親から）排除された男子は多い。
信者は基本的に「外界のぴとは悪魔」といわれて育っており、教育もチャンと受けていないので社会復帰が大変
だといふ。

ﾆﾎﾟﾝでも昔は14、15で知らないぴとと結婚（♪15でねえやも嫁に行き～）は当り前だったし、たべんインデや
アフリケではまだフツ～に行われてるのを思うと、社会常識に「絶対」はないのよねぇ…。