「何が?」って、夏に咲く一年草で
一番昆虫を呼ぶ花です。あくまで私見ですが。
色々と候補はあります。
センニチコウ、ブルーサルビア、
アゲラタム、ニチニチソウ、マーガレットなど。
キバナコスモスや一般的なコスモスなども
十分に候補に挙げられます。
この中で、蜜線が少なく一つの花で静止しにくい
ニチニチソウやベゴニアは除くとしまして、
どれが一番よく虫を呼ぶか?を独自に検証しましたが
やっぱりペンタスの人気が高いんですよね。
オオスカシバやヒメクロホウジャクなど
ホバリングをする蛾の仲間は
とりわけペンタスを好む傾向が強いようです。
(もちろん他の花でも吸蜜はしますが)
小さな花がたくさん集まって咲くペンタス。
ただ、この特徴に限って言うならば
センニチコウやコスモスにも当てはまりますし
そちらの方が小さい花がよりギュッと集まって咲きます。
花が小さければ小さいほど
オオスカシバ(写真)などは空中での
「ブレ」が少なくなり、撮りやすくなります。
ただ、センニチコウは背丈が高くて風で揺れやすく
ちょっとでも風が吹いているとやはりブレますし、
まれに蛾自身の振動で花穂が揺れることもあるなど
別の意味で安定しなかったりします。
なので、どっちが合うかは好み次第です(汗)
ペンタスは背丈が低くて花が密集するため
グランドカバーとして低い位置を花で覆うことが可能。
なおかつ上記のように風であまり揺れないため
昆虫にとっては食事場所と同時に
ちょうど良い休憩場所にもなります。
ナガサキアゲハ(写真)のように大型のチョウは
その体重ゆえに細長い植物に掴まると
大きく枝(茎)がしなってしまうことも多いため
安定・安心の食事場所という意味では
やはりペンタスに軍配が上がるようです。
まあ、単純に蜜が美味いとかの理由かもしれませんが……。
さんざん風に揺れるといったセンニチコウですが
こちらもやはり昆虫には人気が高く
シジミ&セセリチョウからツチバチ、
あるいはツマグロヒョウモンあたりなど
色々なものが次から次へと飛来します。
これは、花に来たわけではなく
たまたま近くにいたショウリョウバッタ♀。
ショウリョウバッタのいる風景。
実際にペンタス畑に隠れていたのですが、
ここなら踏まれる心配もないので
安心できるのかもしれません。
風景その2。
左下付近にショウリョウバッタがいます。
手に持つと結構なサイズですが
ハロウィンで置かれているお化けカボチャとは
比べるまでもなく、小さな虫に過ぎません。
特に秋のこの期間、芝生広場は子供の姿が多く、
ボーッとしていると踏まれてしまうことも。
もちろん、簡単に踏まれるほど鈍足ではないのですが
産卵直前などの場合は動きが鈍いこともあり
一応、私は常に足下には気を付けるようにしております。
遅れていたハギがようやく満開期を迎えていました。
さすがに10月下旬ともなるとほとんど散っていますが
たまに寒冷地だと残っていることがある……らしい。
なお、成虫・幼虫共にハギが好きなウラナミシジミは
ハギの見頃が終わってからもしばらく観察できます。
過去、伊豆で年明け後にも見られたことがありましたが
果たして今年度はいつ頃まで続くんでしょう。
(なんか12月は冷え込むという情報がありますので)
ハギの植栽地帯に来ていた
クロマダラソテツシジミ。
先日も紹介した、外来種のチョウです。
オス・メスで大きさに差がありまして
写真の個体は恐らくオスかと思われます。
飛び方はウラナミシジミなどに似ており
よく見るヤマトシジミと比較すると
結構力強く早く飛びます。
何かに止まってくれれば一発で識別できますが
野生生物ゆえにこちらの都合には合わせてくれないので
最近はよく飛び方で判断しています。
たぶん結構外している気もしますが
ソテツの鉢にやってきた個体も。
お尻を擦り付けている辺りからして
ほぼ間違いなく産卵しているようです。
……潰した方がよかったんだろうか?
ハラビロカマキリの褐色タイプ。
ムネアカryでないことはしっかり確認済です。
大温室では、食虫植物の展示が。
よくRPGに出てくる「人喰い草」でしょうか。
あの手のフィクションの食人植物は
大抵「顔」に該当する花の部分に口があり
これで噛み付いたり、あるいは蔓を伸ばして
獲物を絡めとって捕食するものですが
その多くはハエトリソウをモチーフにしているように見えます。
一方でポケモンシリーズでは
第一世代からウツボカズラをモチーフとした
ウツボットが実装されているものの
ハエトリソウ型のポケモンはやや登場が遅れました。
(今はマスキッパという奴がいる)
食虫植物を知名度で番付にしたら、恐らく東西の横綱は
ウツボカズラとハエトリソウになるかと思われます。
日本の在来種ということでモウセンゴケを推したい気もしますが
自生地は限られているし、育てるのが難しいのか
あんまり植物園や園芸店で扱ってないんですよね……。
なお、写真のウツボットは私のポケGOのもので、
中途半端なCPやセカンドアタックを開放していないことから
何となく察しが付くかもしれませんが、
バトルでは一切使っていません。
どく・くさタイプはフシギバナを愛用しています
植物園を後にして、柏尾川に出ました。
ここからは徒歩で鎌倉中央公園に向かいます。
なお、11月の講座「首都圏生きものめぐり」では
今回のコースを逆ルートで歩く予定です。
ちなみにこの写真にはアオサギが写っています。
中央右付近を探してみましょう。<(_ _)>
人工護岸の柏尾川ですが
川幅が広くて水がきれいなためか
イソシギ(左)やカワセミ(右)は
かなりの高確率でエンカウントします。
そういえば昨年度話題をさらった
例の白いカワセミは、今はもう見られない様子。
どこかで生き延びていればいいんですけどネ……。
鎌倉中央公園に到着しました。
起伏のある山間部に位置しており
わかりやすく「谷戸」「里山」という雰囲気。
観光地として有名な鎌倉の市街地とは
かなり離れているため、非常に静かです。
毎年秋に来ていますが、野草の数・種類が多く
それほど広くもないので歩きやすい公園です。
(左手前の花はヒヨドリバナ)
もっさりとした草むら。
こういう場所が昆虫の隠れ家になります。
ただ、山間部ゆえか水が溜まりやすいため
雨上がりとかに歩くと悲惨なことになりますので注意。
草を掻き分けると各種バッタの仲間が飛び出すほか
この日はコカマキリ(左)なんかも飛び出しました。
右は、先日新顔登録したナカグロクチバ。
地味で知名度的にはマイナーな存在ですが
バッタと違う草むらの住人としては
結構よく遭遇する存在ですので
できれば本種だけは暗記しておきましょう。
ナカグロクチバナカグロクチバナカグロクチバ
ナカグロクチバナカグロクチバナカグロ(洗脳)
これはハスジカツオゾウムシ。
ハの字型の模様が特徴とのことですが
長いので覚えるのが難しい……。
探して観察するような昆虫でもないし
ぶっちゃけ会う機会も少ないので、
明日には忘れてもいいです(爆)
最後に、畑で見かけたハラビロカマキリ。
周りにはツチイナゴが大量にいましたが
お腹がいっぱいなのか、襲う様子はありませんでした。
そういえばこの日遭遇したハラビロryは
いずれも褐色の個体。ちょっと珍しいことです。
なお、コカマキリには緑色の個体がいまして
過去に一度だけ遭遇したことがあるのですが
あれはよりレアな存在だと聞いています。
個人的には、機会がありましたら
希少種とされるウスバカマキリを
一度撮ってみたいものです。
埼玉県のとある場所に出るという情報を入手したので
近々一度行ってみたいと思います。
【9/28 大船フラワーセンター~鎌倉中央公園で撮影した生きもの】
鳥類・・・アオサギ、イソシギ、イソヒヨドリ、オオバン、カルガモ、カワウ、カワセミ、コゲラ、コサギ、シジュウカラ、ハクセキレイ
昆虫類・・・アオスジアゲハ、アオバハゴロモ、アオモンイトトンボ、イチモンジセセリ、ウラナミシジミ、オオシオカラトンボ、オオスカシバ、オンブバッタ、キタキチョウ、キンケハラナガツチバチ、クマバチ、クモヘリカメムシ、クロウリハムシ、クロマダラソテツシジミ、コカマキリ、コバネイナゴ、コミスジ、ササグモ、シオカラトンボ、ショウリョウバッタ、ダンダラテントウ、チャバネセセリ、ツチイナゴ、ツバメシジミ、ツマグロヒョウモン、ナカグロクチバ、ナガサキアゲハ、ナガメ、ナミアゲハ、ナミテントウ、ハスジカツオゾウムシ、ハラビロカマキリ、ヒメクロホウジャク、ヒメジャノメ、ホシササキリ、ホシホウジャク、マダラバッタ
その他・・・アカミミガメ
【生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」開催中!】
2024年のプログラムはこちらをご参照ください。
(毎月、第3日曜日に開催しております)
★次回、生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」は
2024年11月17日(日)に開催いたします。
行先は「鎌倉中央公園&大船フラワーセンター」でございます。
(11月も9:50~15:30のロングコースとなります)
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(講座の概要につきましてはこちらをご参照ください)
【小学校6年生までのお子さんのご参加につきまして】
小学校6年生までの方は、初回500円でご参加いただけます。
ただし、御父兄の同行をお願いいたします。