今年も9~10月にかけて秋の里山ガーデンが
オープンしておりましたので(10/14で終了)
例によって四季の森公園を経由し
9月、10月と2回にわたり行ってまいりました。
今回は1回目の9月の記録をお送りします。
四季の森公園では毎度おなじみのカワセミが
この日も姿を見せてくれました。
この池、カワセミがいない方が珍しいです。
開花期の遅れているコスモスは
ようやくちらほらと咲き始めた印象でした。
(この時はまだキバナコスモスが主流)
ナミアゲハ(左)など、大型のチョウからハチに至るまで
色々な昆虫に蜜源として利用されていますが
今年は猛暑・残暑の影響で開花期が遅れるどころか
場所によっては生育そのものが不良だとも聞きます。
キバナryについてはちゃんと咲いているようなのですが……。
あと、オオシオカラトンボ(右)にも遭遇。
このトンボ、数年前まではシオカラトンボを
凌駕する勢いで増えていた気がしますが
最近はまたシオカラryが復権しているように見えます。
ウンカの仲間……であること以外
全然わかりません(汗)。
せめて顔の方から撮りたかったのですが
ポジションの都合上、それはできませんでした。
(動こうとしたら飛んで逃げられました)
あ、そういえば夏~秋にかけて
やや背丈の高い草むらを掻き分けると
こんなヤツが飛び出してくることがあります。
皆さんも経験がないでしょうか?
三角形のフォルムが印象的なこの昆虫は
ナカグロクチバという蛾の仲間です。
(翅の内側が黒いから?)
特に珍しい存在というわけではないのですが
今までスルーしてきていましたので
この機会に新顔登録させていただきます。
遭遇率・・・3 (自然公園の草むらでは割とよく見る)
インパクト・・・3 (空飛ぶ三角定規)
美しさ・・・3 (地味だけれど羽の模様はお洒落)
俊敏性・・・4 (結構よく飛び回る)
知名度・・・2 (地味な存在だが図鑑には掲載されている)
大きさは、モンキチョウなんかと同じくらい。
草むらを掻き分けていると、ホシササキリなんかと一緒に
いきなり飛び出して、近くの草に掴まります。
あまり長時間飛び回ることはないので
観察はしやすいように感じます。ニーズがあるかは別として
さてさて、9/23時点の里山ガーデンです。
大花壇を俯瞰するとこんな感じでした。
昨年と比べると暖色系が多かったかもしれません。
基本的には植え替えのきく一年草で構成されていますが
大株に育ったチカラシバなどのグラス類も多く
そうした大株を「軸」とした花風景が楽しめました。
少なくとも2017年の初年度と比較すると
随分と立体感があると言いますか
植物の生命力を感じさせる花壇になっていました。
会期中に大きな役割を担ったペンタス。
オオスカシバ(左)やホシホウジャク(右)など
ホバリングする蛾がわんさかと飛び回っていました。
今年、随分オオスカシバを
長期間見ているような気がしますが
さすがにそろそろ「お別れ」かな?と
10月に入った今は感じております。
ペンタスにはモンキアゲハの姿も。
この日は何頭か大花壇を飛び回っており
日本最大級とされるそのサイズからか
来園者のハートをガッチリと掴み
撮影に勤しんでいる方もいらっしゃいました。
20代くらいの若い女性2人組が
スマホで熱心に撮ろうとしていたのが
微笑ましいというか、何とも嬉しかったですね。
管理事務所前の花壇もチェック。
ブルーサルビアには無数のセセリチョウが……。
割合は、7割がイチモンジセセリ、
残りの3割がチャバネセセリという感じでした。
最近、都心部の花壇などで会う種というと
この2種類のいずれかということが多いですね。
(他のセセリチョウには逆にほとんど会わない)
コキアは程よく色づいていましたが
よくよく近くで見てみると
小さなイ●ムシがうねうねしていていました。
右の写真はあくまで氷山の一角であり
この日は1株だけでも数十匹が……。
意外と知らない方も多いのですが
里山ガーデンは無農薬で植栽管理をしていますので
この手の「キモい虫」は結構な頻度で出現します
ただ、この後10月の最終日(14日)に
訪問した際には、ほとんど見られなくなっていました。
手作業で駆除されたのか、天敵に食われたのか……。
もっとも、今回の大花壇ではそこまでコキアは
多く使っていませんでしたので
あまりの大量発生に苦情が出るような事態には
至っていなかったようです。そこは安心。
その後、時間がありましたので
みなとガーデンもといみなとみらい周辺にも
足を運びました。GREEN×EXPO2027の案内が
桜木町駅前にも設置されています。
ちょっとした横浜デート
アオスジアゲハのいる風景。
(新港中央広場で撮影)
三尺バーベナがお好みのようですが
たまにサルビアの方にも飛来します。
大さん橋にはフェリーが来ていました。
(両サイドに停泊していたようです)
山下公園も昆虫はよく飛来するのですが
やはり港の見える丘公園の方が多いですし、
この日はちょっと陽も傾いていましたので
ほぼ「通過」してしまいました。<(_ _)>
なお、その際には海際ではなく
シェードガーデンの方を歩きました。
あまり注目されない所ではありますが
自然な雰囲気で、日陰に強い植物が
多数植栽されています。
港の見える丘公園。
季節的につるバラは開花期を終えていますが
他の株立ちのバラにつきましては
9月のこの時点ではまだあまり咲いていませんでした。
この辺は結局「気温」によるものかと思われますので
それなりに涼しくなった10月現在であれば
ちゃんと咲いているのではないかと思われます。
ペンタスに飛来したキアゲハ(左)に
サルビアで吸蜜するオオスカシバ(右)。
ちなみにこの花壇ではナミアゲハよりも
キアゲハの方がエンカウント率が高め。
食草であるセリ科の植物が
近くで多く生えているのかもしれません。
さて、最後になりましたが
これをご覧になっている皆様に一つ
意見を頂戴したい件がございます。
写真は、港の見える丘公園で撮影した
毎年秋におなじみのウラナミシジミです。
少し前に「飛来が遅れているかも?」と
書いたような記憶がありますが、
9月下旬ともなると大分数も増えてきました。
ご開帳のウラナミシジミ。
この写真と1つ上の写真をよく覚えた上で
次(↓)にお進みください。
ウラナミシジミとほぼ時季を同じくして
このシジミチョウが多く見られるようになりました。
以前新顔登録しているクロマダラソテツシジミです。
元々は南方系……というか大陸系で
台湾→沖縄を経て九州に上陸し、
近年徐々に北へと分布を広げていると聞きます。
ただ、コイツは非常に寒さに弱いらしく
食草であるソテツに卵を産んだとしても
冬の寒さ(それこそ10℃を下回ったくらいでも危ないらしい)で
ほとんどの個体は死んでしまうのだとか。
ゆえに関東での定着にはまだ至っていないようです。
毎年南方で発生し、秋になると北上してくるというのは
上のウラナミシジミにも通じるものがあります。
(実際、姿形もウラナミryによく似ている)
翅を開くとこんな感じ。
オス・メスでの差などもありますが
全体的にこちらの方が色は美しいかもしれません。
所感として、今年は例年と比べても
このクロマダラソテツシジミとの遭遇率が
9月以降異様に高くなっているように感じます。
理由は、何とも言い難いです。
単純に気温上昇に伴い数が増えたのか?
食草であるソテツが増えたからか?
(この場合は「定着」しつつあることになりますが)
台風に乗って南方から飛んできたのか?
ハッキリ「これが原因」と言い切れるものがないのが
何とも「謎」な存在です。(;^_^A
皆さまの周りでは如何でしょうか?
もしよりしければコメント欄でご意見等を
お送りいただけましたら幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。
【9/23 里山ガーデン~みなとガーデンで撮影した生きもの】
鳥類・・・ウミネコ、カワウ、カワセミ、キジバト、トビ
昆虫類・・・アオスジアゲハ、アオドウガネ、アオバハゴロモ、アシブトハナアブ、アメンボ、イチモンジセセリ、ウラギンシジミ、ウラナミシジミ、オオシオカラトンボ、オオスカシバ、オンブバッタ、キタテハ、キマダラカメムシ、キンケハラナガツチバチ、クマバチ、クモヘリカメムシ、クロマダラソテツシジミ、コバネイナゴ、シオカラトンボ、シバスズ、セイヨウミツバチ、チャバネセセリ、ツチイナゴ、ツバメシジミ、ツマグロヒョウモン、ナカグロクチバ、ナミアゲハ、ヒメクロホウジャク、ホシササキリ、ホシホウジャク、マユタテアカネ、モンキアゲハ、ヤマトシジミ、ヤマトシリアゲ
その他・・・メダカ
【生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」開催中!】
2024年のプログラムはこちらをご参照ください。
(毎月、第3日曜日に開催しております)
★次回、生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」は
2024年11月17日(日)に開催いたします。
行先は「鎌倉中央公園(予定)」でございます。
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