明星大学の学生が大学のオンライン授業を債務不履行責任で訴えたことが報じられた。

「対面授業なしは義務不履行」
https://www.asahi.com/articles/ASP6872CTP68UTIL05C.html?iref=comtop_7_02

大学教員としてはとても耳が痛い。実際、オンライン授業は学生への負担が大きい。キャンパスにとにかく来れば、授業が受けられる、友だちと話し、支え、助けられる。これができないことは大きな問題であろう。パソコンを開いて、リアルタイム配信の授業にたどりつく、必要なオンデマンドのコンテンツをダウンロードして視聴する。どれも一見簡単そうだが、すべての学生が対応をフルにできているとは思えないし、残念ながら心の問題につながる学生もいる。

大学教員もそれぞれで、実際オンライン授業は出講せずに済むので楽と思うのもいることは現実であるが、大多数は学生と同じように悩んでいる。Zoomなどのリアルタイムで学生と接する機会はあっても、モニターに映る学生の理解や雰囲気はほとんどわからない。自分の授業がわかってもらえたのか確認しながらの授業は対面でしかできず、学生の悩みや思いも推し量ることはオンラインでは難しい。

学校法人として一律オンライン、キャンパスに来るのは禁止というのは、やっぱり問題だろう。キャンパスで授業を実施する場を作り、学生が授業を確実に受けられる機会はあるべきで全員が出席する必要はない。リアルタイム配信でも授業収録動画ファイルをオンデマンドで配信するなど本人や家庭の事情でキャンパスに来られない学生への救済策を考えてやればよい。対面であっても、オンラインであっても、課題の与え方を工夫すれば公平に評価も可能なはずで、それができないのは法人、教員の怠慢としか言えない。

明星大学の学生が投じた一石はとてつもなく大きい。どうか各法人、教員が再び学生のために何をすべきなのかを考え直す機会となってほしい。