クライスレリアーナ | SCHUMA 3冠日~競馬・POG・予想~

SCHUMA 3冠日~競馬・POG・予想~

2005年10月23日。ディープインパクトが菊花賞優勝。ついに無敗の3冠馬のオーナーになった。1993年初夏に始まったPOG人生。翌年にはサンデーサイレンス産駒が登場した戦国時代を12年11勝で生き抜き、SS指数によって発掘した史上最強馬で、今ここに天下統一を果たした。

激動の4月に続き、謝罪行脚となった5月も間もなく終わる。6月こそ「平々凡々」の月になりますように!と祈っているが…。

さて、入社2年目の93年から続けてきたPOG団体が突然、解散になり、もしかしたら心にポッカリと穴が空くのではないかと我が身を心配していたが、意外とそうではないことに気付いた。むしろ、ドラフトに向けてのこの時期の情報収集作業は、今になって思えばかなり尋常ではなかったわけで、それが公私に渡ってワタシ自身をかなり縛り付けていた。その呪縛から解放されたことで、視野は自然と広くなり、今後は競馬をもっと気楽に見られるようになった気がする。

3歳馬は有馬ルールが残っているので、多少ナーバスになりそうだが、今週開幕する2歳新馬戦からは気持ちを新たに、ただ的中すること、強い馬を探すことだけを目指して馬券に興じてみたい。フラットな気持ちで迎える30年ぶりの週末が、すごく楽しみになってきた。

さて、POG。

ワタシ自身は参加しなくなったが、POGは一生ものの遊びなので、これからも趣味として関わり続けていく。

ダービーが終わり、さあ2歳戦である。毎年のように大物を輩出する開幕週を使う馬には、仕上がりの早さのアドバンテージ込みで自然と注目が集まるわけで、特に昨年のシュトラウスやチェルヴィニアのように、直前の動きや陣営の手応えに加え、血統的な裏付けがあれば、積極的に上の順位で狙っていくのが勝ち組への近道になる。

昨日決まった今週の新馬戦メンバーを見ると、「…?」。今年は例年のような“目玉”が見当たらない。最も気になる「ルメール・木村・ノーザン」が、今さらバゴ産駒(大物だったらごめんなさい)を初日に送り込むのにも違和感があり、想定していた“勝たせたい順番”にズレが生じたのではないかと疑いたくなる。

そんななか、指名はしないが応援したい馬が日曜東京5Rにいた。

クライスレリアーナ

(牝、木村、サートゥルナーリア×シユーマ)

今となっては懐かしさすら覚えるシユーマの子である。2番子ブレステイキングや3番子メッシーナをPOG指名してから数年が経つ。そういえば、昨夏の盛岡せきれい賞で8歳ながら4着に奮闘したブレステイキングを生で観てきたのを思い出した。この母系の特徴は、やや晩成タイプで、初子ヘリファルテから皆、旬の時期が3歳夏以降だった。しかも、5番子以降の3頭はいずれも未勝利で、繁殖牝馬としての魅力も失いかけていた状況だったのだが、突然、ここで新種牡馬サートゥルナーリアとの産駒に注目が集まることになったのだ。

2歳6月にシューマンの子が勝ち上がるシーンを想像するのは難しいが、父の産駒がセレクトセールで売れるためのアドバルーンとして、ここまで順調に調整が進んできたことで白羽の矢が立ったのだろう。これまでの兄姉も初戦からソコソコの走りはしていたので、崩れることはないと思うが、人気とのバランスを欠く結果になりそうな気がしている。なので、指名はせず、あくまで応援という結論になった。

ちなみに、クライスレリアーナという名前を聞いてすぐに思い浮かべたのは、かつて藤沢和厩舎にいた同名馬。名牝クーヨンガにシーキングザゴールドという超良血お嬢様で、おそらく誰かが指名していたと思うが、競走成績のほうは期待外れだった。

ここで再びこの名前が出たのは、「クライスレリアーナ」はシューマンのピアノ曲集なので、シユーマだからシューマンという単純な連想ではないか。まあ、理由はどうであれ、音の響きとしては品があってカッコいい馬名である。曲調通り緩急自在に立ち回れる競走馬になってもらいたいものだ。