こう書くのは何度目だろう。


夫が入院した。今月上旬のことだ。


退院してから大して時間も経っていない。でも入院した。

そもそも退院したものの、状態はあまり良くなかった。いくらもしないうちに「入院したい」とか言い始めた。病院にも何度も自分から問い合わせたようだったが、取り合っては貰えなかった。そりゃそうだろう、任意入院に切り替わったら即退院したいといったのは夫自身なのだ。私も頓服を飲むよう促したり色々したが、いよいよこれは不味い状態だな、と思って外来診療をねじ込んで貰った。

そして診察、主治医は「入院して、合う薬を探しましょう」と言ってくれた。夫は安心したようだった。

後で分かったことだったが、病院は取り合ってくれず、私も宥めるばかりだったため、夫は公共機関にまで相談をしていたようだ。


そんなわけで、退院してから2ヶ月足らずで再入院だ。ガッカリしたような、ホッとしたような複雑な気持ちだ。


今回、私にはひとつ反省点がある。

それは「夫にお金のことを話してしまった」ことだ。

4月頃だったろうか、夫が私たちに迷惑がかかるから施設に入りたいだの何だの言ったとき、施設に入ったり入院したりするのはお金がかかる、だから家にいてくれたほうがいいんだよ、と私は言った。もちろん、家族なんだから一緒にいたい、という気持ちも伝えた上でだ。

だが夫には「金がかかる」ということばかりが残ってしまったようだった。


何だかなー、どうしてこうなってしまうんだろう。施設だって病院だって金がかかるに決まってるじゃん。それを捻出するのは私。そりゃ現実をいいたくなるときもあるよ。

しかも、私はずっと夫をないがしろにすることなく、大切に接してきた。言葉にもしてきた。その上で、説得のツールとしてお金のことを出したのだ。その結果、夫の中に残ったのは「金がかかる」だ。虚しくなる。


結局、どういう場面、どういう状態でも、夫に金銭のことを感じさせてはいけない、ということなんだろう。躁でも鬱でも混合でも。

難儀なことだ。


薬の調節か。

どうか上手くいきますように。