ABB FIA Formula E Championship
Berlin E-Prix
Tempelhof Airport Street Circuit 2.505km
45minutes+1Lap
winner:Stoffel Vandoorne(Mercedes-Benz EQ Formula E Team/
Mercedes-Benz WQ Silver Arrow 01)
フォーミュラE、ベルリン6連戦もとうとう最後になりました。前日はオリバー ローランドが初優勝、
選手権でも2位に浮上しましたが、この日は予選最下位。チャンピオンのアントニオ フェリックス ダ コスタも
2戦続けて後方とタイトルを決めた後はお疲れ気味(^-^;
しかし予選2位にセバスチャン ブエミ、そしてPPは毎戦ファン ブースト投票で大人気のストフェル バンドーン。
日産連勝か、バンドーン&メルセデス初勝利か。もう次のレースは無いのでぶっ壊しても大丈夫です(。∀°)
スタートでは3位のレネ ラストが2位を伺うもさすがに外からは無理、逆に1周目の終わりにニック デ フリースが
ラストを捉えて3位に浮上し、メルセデスが1、3位とブエミを挟み撃ちにします。
だーれもなーにも動かない状態から開始9分でまずデフリースがアタック モード発動。翌周バンドーンも
先に使ってこれで見た目上ブエミがリーダーになりますが、すぐに抜き返して順位変わらず。
この後ブエミも使って上位3台の情勢はサイクルが一巡すると変わりませんでした。
一方、4位以下はみんな間隔が近いので開始から15分まで誰もアタックモードを使わず膠着状態です。
開始17分、デフリースが早くも2回目のアタックモード。翌周バンドーンが使い、流れは1回目と同じパターン。
結局この2回目のサイクルも順位は変動しませんでしたが、ブエミはデフリースを抜くためにちょっと電力を
使ってしまったようで、少しばかり残量で不利になりました。逆にデフリースはうまく前に詰まらない状態で
レースを進めてきたのでうまく残せています。
残り10分、コース上に22と書かれたどう見てもローランドが落とした部品がありましたがそのまま続行。
レネ ラストが4位につけており、前3台には追いつけ無さそうですが、5位以下とも差をつけて単独走行、
同じコースでの連戦で慣れやすいというのはありますが、それでもデビューから数戦で非常に良い仕事です。
中団はレースが終盤になって残量に差が出て来ると、抜きたい人が段々荒っぽくなりますw
残り2分、デフリースがブエミの隙をついて懐に飛び込み2位に浮上、2台がもつれあったのでラストも
追いついてしまい、ブエミは3位も危うくなります。一方デフリースは残量でバンドーンを上回っておりまだ追えそう。
最終周、ドラマが起きるかと思われましたが、バンドーンはそのままトップでチェッカー、デフリースは0.4%余って
2位、ブエミ、ラストと続きました。メルセデスは参戦1年目で初勝利、かつワン ツーでまるでF1のような締めくくり。
バンドーンは参戦2年目で初優勝、2016年のスーパーフォーミュラ最終戦鈴鹿で勝利して以来、彼にとって
4年ぶりの優勝だと思われます。これで2年目の選手権は2位で終えることになりました。
デフリースも1年目で初表彰台。ブエミを抜いていなければブエミが選手権2位だったので、メルセデス的にも
重要な役割でした。デフリース自身は11位です。
ブエミは2位で終えていれば選手権でも大逆転で2位でしたが、3位で終えたため最終順位は4位。
今回リタイアしたローランドが1点差の5位で、日産e.damsはチームではDSテチーターに次ぐ2位を獲得しました。
わりとコンビで獲得点数に差があるチームが多い中でここは見事に揃いました( ゚Д゚)
9日で6戦という異例の強行日程はこれで終了し、FEはオフに入りました。2020-2021シーズンは
2021年1月開幕予定で、シリーズはFIAの世界選手権となるため、ワールド チャンピオンシップ、
という名称に変わることになります。
アタックモードは同じコースで何回もやるなら、持続時間と回数をいじってもうちょっと不確定要素を
増やしてほしかったなと思いました。運営はそういうのが好きだと思っていたので、全部4分×2回で
変わらなかったのはちょっと意外でもありました。無事各チームが全レース終えられるようにあまりトラブルが
起こってほしくなかったのかもしれませんが、それなら最後ぐらい変えてくれても良かったのに(´・ω・`)
来季の体制が正式に発表されていないところも多いようですが、突然マヒンドラを去ったパスカル ベアラインは
来季ポルシェに加入することが発表されました。ニール ジャニと入れ替わり、アンドレ ロッテラーとのコンビです。
エンビジョン バージンにニック キャシディーが加入することも決定済み、このあたりは楽しみですね。
果たして5か月後に市街地レースが開催できる世界になっているのか全く分かりませんが、
来季を楽しみに待ちたいと思います。