『RIDE(ライド)』プレイインプレッション ~“リアル”を獲得した究極のバイクレースゲーム~ | SCE PS3 PS4 ニュース速(まとめブログ)

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文:ライター 大瀬子ヤエ
●バイクゲームをどこよりも知る開発会社が贈るリアル志向レースゲーム
インターグローから2015年6月25日に発売されるPS4、PS3、Xbox One、Xbox 360用ソフト『RIDE』(ライド)。
本作はレースゲーム『MotoGP』シリーズを筆頭に、長年バイクレースゲームの開発を手がけてきたイタリアのMilestone(マイルストーン)社が満を持して放つ、最新バイクライディングシミュレーターだ。
そんな本作のプレイインプレッションを、プレイ動画とともにバイク歴ウン十年(?)のアラフォーライターがお届けする。

本作が単なるバイクのレースゲームではなく“リアルライディングシミュレーター”であることを強調しているのは、しかるべき理由がある。
それは現実らしさを徹底的に追求することが本作のテーマになっているからだ。
詳しくは後述するが、登場するバイクはすべて実在のもので、高精彩のグラフィックで表現されている。
そして、バイクの挙動は高度な物理演算処理を通じて忠実に再現されているのだ。
本稿では、この究極のバイク体験ができる本作の世界と「何がすごいのか」を、拙い腕ながらもバイク歴は四半世紀超の筆者(これまでの所有車歴はオン、オフで計7台。
峠や林道歴はそれなりに。
レース歴はオフの草レースやエンデューロの記念参加で少々)が、プレイ映像とともに紹介していこう。
先に結論を言うと、「これぞ、長年待っていたバイクゲーム!」という思いがいっぱいだ。
今回、評価用のソフトをお借りして以降、気付けばひたすらコースインして、レース結果に一喜一憂し、リプレイシーンにウットリしている(?)自分がいた。
こうした興奮は筆者がバイク経験者だからこそ……と思われるかもしれないが、本作は、そうでない人にとってもバイクシーンやバイクで走る楽しさを知るきっかけになり得るものと思っている。
それだけアツくなれるのだ。
以下、まずは本作を構築するディティールやバックボーンの解説から、走りへの誘(いざな)いを進めていこう。

●2015年の最新バイクシーンを反映したセレクション
本作の主役であるバイクは、いずれも一般に市販されているもの(一部、市販車をベースとした競技用車両もある)。
世界最高峰のバイクレースとして知られるMotoGPは、専用に開発された純然たるレーシングマシンが用いられるが、本作で登場するものはレース現場で磨かれた技術をフィードバックした高性能なスポーツ車だ。
国内の4大メーカー(ホンダ、ヤマハ、カワサキ、スズキ)はもちろん、バイク大国ヨーロッパの新興、老舗メーカーのバイクも加えた100台以上を収録。
ディティールや動力性能の忠実な再現は前述のどおりだが、エンジン音までも実車から収録しているほどのこだわりだ。
一般的には、バイクの世界では市販車シェア、レースシーンともに日本車が圧倒的な優位に立っている……と思われているかもしれない。
確かに、かつてはそんな時代もあった。
1980~90年代は、日本メーカーの高性能なバイクがヨーロッパの老舗メーカーを駆逐し、世界のストリートやサーキットを席巻していた。
しかし、それもいまは昔。
新たなストリートバイクの人気とともに、ヨーロッパのメーカーは新たな資本、技術力を獲得して復興。
前述のMotoGPの世界において、イタリアのドゥカティが2007年に総合優勝を果たしたのはその象徴といってもいいだろう(日本以外のメーカーからは33年ぶりという)。
このように現在のバイクシーンは、日本メーカーのみならず、さまざまな国籍のメーカーが独自の技術力とブランド力を武器にしのぎを削っている(なお、日本においても、90年代~00年代に掛けて海外バイクメーカーの日本法人が続々と設立されたこと、大型二輪免許取得の壁がなくなったことを背景にして、スペシャリティ感が高い海外メーカーのバイクの普及が進んでいる)。
本作でもそんなヨーロッパ主要メーカーの特徴的なバイクをフォローしている。
MVアグスタ、トライアンフといった超のつく老舗によるバイクの最新2014年モデルなんてものもあり、自ら操れるのでマニアックな楽しみにも火が着くというもの。
つまりは、2015年現在の豊穣なシーンをひと通り反映した、最先端のバイクゲームということなのだ。

●ゲームの流れ~多彩なレースに挑戦!~
ゲームはまず、プレイヤーの分身となるライダーの登録から始まる。
ここでは名前や顔の設定を行なうのだが、別途の画面からは身につけるアクセサリー(レーシングスーツ、ヘルメットなど)が購入できたり、ライディングフォームまでもが設定できる。
これらの情報や外観は、個性を主張する大事なポイントのひとつ。
後述するオンラインプレイではほかのプレイヤーの目をひくかっこいいスタイルにしていきたいところだ。
続いて、最初に乗るバイクを選ぶ。
本作ではレース結果に応じて獲得した賞金(クレジット)で、新たなバイクが購入できる。
プレイ開始直後だけは、これから走りだすという段階なので1台もらえるようになっている。
選べるのは、Street Triple(トライアンフ)、Monster 696(ドゥカティ)、MT-07(ヤマハ)の3つ。
同じカテゴリー(アンダー700ccのネイキッドバイク)ながら、微妙に来歴や走りの性格が異なるセレクションに思わずニヤリする。
メインモードとなるワールドツアーは、さまざまなレースに出場して、“名声値”と“クレジット”獲得を目指すものだ。
前者はテクニックの指標となるもの。
ポイントを稼ぐほどにライダーの世界ランクが上昇していく。
後者は新たなバイクやアクセサリの購入やカスタマイズに必要なものだ。
レースを走りまくり、上位に入れば新たなバイクが購入できて、さらに出場レースの種類も増えていく……という次第だ。
エントリーからレース本番までの流れは以下。

1:参加したいレースの分野を選択(おもにバイクのジャンルで分類)
2:レースのレギュレーションを選択(エンジン仕様、メーカーの地域、年代などで区分されている)
3:レース(コース)を選択
……という流れだ。
3周で競うシングルレース、ラップタイムを競うタイムアタック、先行するライバルを追い抜くヘッドトゥヘッドなど多彩なルールのレースが楽しめるぞ。
1の階層だけでも8種類(ネイキッド、スーパースポーツ、モダンスーパーバイクなど)、それぞれの傘下にあるレギュレーションは5~8種類用意されているので、それだけでも非常に豊富なレースが楽しめることがわかるだろう。

本作のレースライフはまず前述の3車種でエントリーできる“ネイキッドバイク ミドルウェイトグループ”からスタートだ。
比較的車重が軽く、エンジン出力もおとなしめのバイクなので、トレーニングにはもってこい。
ここでリアルな走りを楽しみつつ、スポーツライディングの基礎を身につけていきたい。

●初心者から“ガチ”ライダー(?)まで対応の幅広さ
バイクを扱ったリアル系レースゲームは、これまでにも多々タイトルが存在した。
しかし、リアルさを謳うものであるほど、その引き換えに難しい操作や、転倒時のストレスが伴うものだった。
本作では、バイクゲームに長年携わる開発会社が手がけたということもあり、マニアとビギナーを隔てる“難しさ”への対策がとても丁寧にされていると感じた。
操作モードは“スタンダード”、“セミプロ”、“プロ”の3種類が選択可能で、プロともなるとスロットルやブレーキ操作、ライダーの体重移動による挙動の影響がシビア=リアルになっていく。
スタンダードを選択すればある程度バイクの挙動を補正してくれるので、バイク初心者でも快適に走れるようになる。
また、ブレーキ操作を前後独立させて行なうか否か、TSC(タイヤの空転を抑える機構)やアンチウィリー(過度な加速時にバイクの後転を防ぐ機構)の強さは、いつでも任意に選べる。
リアルであることと同等に、この“あらゆるユーザー対応”の仕様も注目すべきでは?と思う。

逆に言うと、操作モードをプロ、セミプロにしたり、上記の補正機構を弱く(もしくはオフ)にすれば、ことでコーナーリング直前、直後の“ギリギリのグリップ感覚”や、加減速による前後荷重の変化まで意識することができるのだ。
もちろん、そのぶん本物同様の丁寧で正確な動作が求められる。

●クリーンなコーナリングを目指すポイント
バイクという乗り物に乗ったことがない人には、コーナーをキレイに曲がることがひとつの壁になるのではないだろうか?コーナリングはクルマとは似て異なるアプローチで行っている……ということは、たとえゲームの世界といえども走るうえで頭に入れておくといいことかもしれない。

バイクは、停止時は自立しないという不安定な乗り物。
この停止状態で車体を傾かせると、重力に従い、ステアリングに角度が付くと同時に地面にバタンと倒れこんでしまう。
じつはバイクは加速の力を加えたこそが最も安定するものなのだ(正確には、前輪のキャスター角の作用により立とうとする力が発生する)。
逆に言うとあえて不安定な状態に晒すことでバイクは素直に曲がるきっかけを得ることができる。

本作では向きを変える左スティックの役割はステアリングやバイクの傾きを操るというよりは、ライダーの体の位置を操作するものと考えるといいだろう(ついでに言うと、前後方向の体移動にも対応している)。

その上で、コーナーで曲がるプロセスを追いかけると、
1:まずはスロットルを全閉して、ブレーキ操作。
しっかり減速する
2:コーナーの入口で体を移動。
重心を内側に移して、バイクを倒しこむ
3:スロットルを調整しつつ旋回をする(タイヤがグリップする限り、遠心力と釣り合うので転倒しない)
4:重心を中心に戻しつつ、スロットルを徐々に開ける
……となる。
大ざっぱなかつ、原則の説明で恐縮なのだが、これがコーナリングの基本だ。
これらの過程を意識することで、コーナーでの転倒や曲がりきれずにコースアウトすることは減らせるはずだ
クルマのゲームと比較すると、曲がりたい向きに左スティックを動かしてから実際に曲がり始めるまでの感覚が異なると感じる人もいるだろう。
体を動かしてからバイクが実際に旋回が始まる=ステアリングが傾くまでのタイムラグがあるから……と考えるといい。
車体を傾かせることで始めて旋回ができるバイクならではの特性だ。
また、ブレーキ、アクセル、移動の操作は各種アナログ入力デバイスの手応えを感じながらじわりと(それでいて、可能な限り素早く)行なうのが重要だ。
急な操作は転倒に即つなってしまうからだ。
まずは操作モード“スタンダード”で、これらの事柄を守りながらライン通りにコーナーをクリアーすることを目指すといいだろう。

●ライディングセンスを磨くさまざまな機能
本作では、万一転倒やミスをしても、その直前数秒前の地点からやり直せる“リワインド”機能を搭載している。
これは近年のレースゲームにはおなじみの機能なのだが、練習する上でも非常に便利なもの。
「このポイントでうまく走れなかった」などといったときも、この機能も使えばムダな時間を費やすことなく上達の糸口が見つけられるはずだ。
また、自分にとってベストな視点でプレイすることも大切なこと。
三人称視点(2種)、オンボード視点、一人称視点(2種)から選べるが、練習にオススメなのは自分自身とバイクが見える三人称視点だ。
一人称視点は臨場感が一番得られるのもの。
しかし、画面の中心は常にライダーの視点となっており、深くバンクをさせるほど、タイヤの接地面とのズレが起こる。
ライディング中の姿勢変化がイメージできる上級者向けと見ていいだろう。
ある程度のバイク経験がある筆者の場合は“オンボード視点”で、スピードを感じながら走るのが好み。
これはバイクの前面に据え付けたカメラからみた画面で、レース中継でもおなじみのもの。
この視点では、前述のタイヤの接地面と画面の中心とのズレも起こりにくいので、バイクの位置が把握しやすいといったメリットもある。
そのぶん後輪がグリップを失い、バイクが暴れだしたときのヒヤリ感も倍増して、心臓にはよくないのだが……。

本作で登場するバイクには、さまざまな個性がある。
よりサーキット走行用途に近い“スーパースポーツ”という分野のバイクは重量が軽く、かつ動力性能に優れているもので、いっそう的確な操作が求められる上級者向け。
キビキビとした動きに慣れると、かなり快適なライディングが体験できる。
また、オーバー1000ccのようなトルクのあるバイクは強烈な加速が持ち味。
あえてアンチウィリーの機能をオフにして、前方に重心を移動させて車体を抑えながらコーナーを立ち上がるといった走りもできるのがアツい。
もちろんバイクのカスタマイズも可能だ。
エアフィルターやエキゾーストの交換といった基本のものから、吸排気のポート研磨、個別にギア比が調整できるレーシングトランスミッションへ変更といった本格的なカスタムにも対応している。
また、ホイール、メッシュブレーキホース、フロントフォークなどはカラーバリエーションまで選べるのは、バイクならではのカスタムの楽しさ。
これらのパーツは実在メーカーの製品であることもポイントだ。
カスタマイズでは、バイクの性能を大幅に向上させることができる。
レースで勝てないときには、足りない力をカスタマイズで補うといいだろう。
カテゴリーごとに“戦える1台”を作っておくのがいいぞ。

レースをフィニッシュした後は、本作のもうひとつの見どころも待っている。
それは“リプレイ”だ。
標準の各視点、そしてテレビカメラ視点から、直前のレースを眺めるモードなのだが、これこそ現行世代機のパワーがじっくり堪能できる機能といっても過言ではない。
光のまぶしさやアスファルトの路面の硬さまで伝わるかのようなコース描写、可動部までフルに動く最大16台のバイク……従来のレースゲームではなかった美しさと本物らしさを改めてここで実感することだろう。
特に、タイヤの微妙なスライド、ステアリングの切れ角の変化といったところまで表現されているのは、ただ驚くほかない。
自分の苦手ポイントを見つけて研究したり、現実には手にするのがまず困難なバイクのライディングにウットリしたり(?)と、楽しみどころは満載。
クールなシーンを集めた動画集を作りたくなってしまう!
●オンラインで世界のバイク好きと戦う!
オンラインモードは、現代のレースゲームにおいては必須ともいえるもの。
本作でもバッチリ対応しており、世界中のプレイヤーと最大12台によるオンライン対戦が楽しめる。
日本に先駆けてすでに海外版が発売されているとあって実際に筆者も試してみたが、レースが始まるまでの流れは思いのほかスムーズで驚いた。
ルームやクイックマッチといった仕組みも一般的なオンラインプレイで用いられる仕組みを踏襲しており、気軽に楽しめる。
レース結果で増減するオンラインポイントというものが存在し、その多さで相手のプレイヤースキルがわかるようになっている。
レースのレギュレーションに合ったバイクを所有していないときは、レンタルもできるので安心してほしい。
全員がリアルタイムで戦うオンラインバトルだから、当然、リワインドの機能はない。
つまり、やり直しの聞かない“ガチ”な勝負。
この緊張感こそレースの醍醐味だ!メンバー全員の回線事情によって異なるだろうが、筆者が体験した限り、ライバルが不自然に動く、突然消えるなどの「オンライン対戦ならではの現象」は見受けられず、ゲームの通信面はかなりしっかり作られているようだ。
同じレベルのライバルとのデッドヒートは、ワールドツアーモード以上にアツくなるぞ。

●クラシックから2015年モデルまで!マニアックな楽しみどころ
ところで冒頭では2015年現在のバイクシーンをあますところなく反映した最先端のゲームである……と記したのだが、それは半分本当で、半分ウソでもある。
というのも、実在のバイクを扱うゲームには欠かせない“伝説の名車”的な枠が、本作でもちゃんと用意されているのだ。
ベテランライダーの期待にもしっかり応えてくれているのが、うれしい。
FZR750R OW/01(ヤマハ)、VFR750R RC30(ホンダ)、NR750(ホンダ)、TESI 1D(ビモータ)と聞いて「おおっ!」と思うのはおそらくいまは40代の(元?)ライダーだろう。
ヒストリックスーパースポーツというイベントではこれらのバイクによるレースも楽しめるぞ(動画で車両を紹介)。
リアルではありえなかった夢の共演が実現するのも、ゲームならでは。
いまとなっては現実的には不可能な、ドニントン・パークやイモラといった伝統のグランプリコースで走らせるもよし、マン島チャレンジをイメージして北アイルランドの山村コースを走るのもよし……と夢は広がる。

また、比較的近年からも、GSX-750R SRADやCBR900RR Firebradeといったスーパースポーツの始祖的存在のバイクも収録されている。
2015年7月15日に配信が開始される追加バイクDLC第1弾、第2弾では初代から2015年モデルまでのYZF-R1のセットが登場するので、ヤマハファンは必見だ(各500円[税込])。
なお、追加バイクDLCはこの先も続々配信される予定。
本編ではフォローしきれなかった2015年のバイクが多数用意されているというから楽しみだ。
配信予定バイクリストのなかには、「公道走行が可能なMotoGPマシン。
販売価格は2000万円以上」として先日発表されたばかりの“あのバイク”の名前も!

■DLC12015年7月15日 配信予定 500円[税込]
内容:マシン追加
追加車種:
YAMAHAYZF-R1 (2015)
YAMAHAYZF-R1M (2015)
YAMAHAYZF-R6 (2015)
■DLC22015年7月15日 配信予定 500円[税込]
内容:マシン追加
追加車種:
YAMAHAYZF-R1 (1998)
YAMAHAYZF-R7 (1998)
YAMAHAYZF-R1 (2002)
■DLC32015年夏~秋 配信予定 800円[税込]
内容:マシン追加
追加車種:
BMWS 1000 RR(2015)
DUCATI1299 Panigale S(2015)
KAWASAKINinja ZX-10R(2015)
MV AGUSTABRUTALE 800 DRAGSTAR(2015)
MV AGUSTABRUTALE 800 DRAGSTAR RR(2015)
TRIUMPHStreet Triple Rx(2015)
YAMAHAMT-07(2015)
■DLC42015年夏~秋 配信予定 800円[税込]
内容:マシン追加
追加車種:
HONDARC 213 V-S(2015)
BMWF800R(2015)
HONDACBR600RR(2015)
HONDACBR1000RR(2015)
KAWASAKIZ800(2015)
MV AGUSTAF4 RC(2015)
SUZUKIGSR 750Z(2015)
●まとめ
マイナーと思われがちなバイクという乗り物を題材にして、ここまでバイクシーンや挙動に対して徹底的にコダワリ抜いたゲームが出てきたこと、その世界が現行の家庭用機で楽しめることが何よりもうれしい。
バイクの魅力は、全身を使って操ることから、人との一体感が楽しめることにあると考えている。
この一体感は、何もバイク経験者だけの特権ではない。
本作のシミュレーション世界でその愉楽と興奮が誰にでも味わえるものであることは、拙稿や動画で少しでも感じていただけたなら幸いだ。
なお、本作ではPS3、Xbox 360版も同時にリリースされる。
今回はPS3版を体験する機会にも恵まれたのでこちらにも少し触れておこう。
ひとつ前の世代のハードとあって、確かにグラフィックの水準はPS4版、Xbox One版に比べて低いものの、バイク、人物のモデリングや質感、コースのディティールは十分にリアルといえるものだ。
そして、何より肝心の走りに対しても、PS4版と遜色のない体験が得られる(リプレイなどで大量のバイクが登場するシーンでは多少のフレームスキップが起こるが、そこはあまり問題ではないだろう)。
走行感覚を犠牲にしない作りは高く評価をしたい。
最高水準のシミュレーション世界で、名車を駆る贅沢でアツい体験をぜひとも味わってほしい。

RIDE (ライド)
メーカー:インターグロー
対応機種:プレイステーション3 / プレイステーション4 / Xbox 360 / Xbox One
発売日:2015年6月25日発売
価格:プレイステーション4・Xbox One版は6800円[税抜](7344円[税込])、プレイステーション3・Xbox 360版は5800円[税抜](6264円[税込])
ジャンル:シミュレーター

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