4月8日(水)~4月12日(日)
あんまり春が来るのが遅いので、冬の間ずっと我慢していたカリフォルニア行きをとうとう実行しました。日本に帰国した次の年に遊びに行ったので、約2年ぶりの訪問です。
ぎりぎりに決定して、花子ちゃんのカリフォルニアのお友達に「行くよ~。」とメールを出したら、次々に返事をくれました。何でも、この週、金曜日はローカルホリディで学校がお休みのため、週末はプチ旅行に出掛ける家庭が多いということで、みんなに会える機会は木曜日の放課後ワンチャンスとなりました。パパやママのお友達との再会の約束もいっぱい、しかも土曜日は花子ちゃんは一日Gアカデミー にこもることになって、大忙しの5日間でした。
1日目
空港に降りるといきなり中華料理のにおいがして、ああ、西海岸に来たんだと実感しました。空港には、パソコン・バッグをしょったりななめがけにした、いかにも"geek"といった感じの人々がたくさんいて、さすが「ベイ・エリア」です。ビシッとスーツを着ている紳士でさえ、床に座り込んでパソコン叩いていたりしています。こういう風景は、あまりNYでは見られません。
空港から、S大学敷地内のテニスコートに直行。テニスレッスンを終えたローレンと落ち合いました。早速ローレンのお家でプレイデイト。さすがに二人ともmatureしたので喧嘩なんてしませんでしたけれども、遊んでいる様子は相変わらずtrickyかつcompetitiveで、過去の二人を知るscamamにとってはいつ何が始まるかと少しドキドキしました。ローレンのママとは、前にも書きましたが、夏のバカンスやキャンプの打ち合わせをさせて頂きました。ローレンのママもやっぱりこの二人、相変わらずの似た者同士だと思ってくれているのでしょうか。奇妙な友情が今後も続くといいなぁ、と思います。
さて、夕食を家族だけでとるのは、この日だけ。思い出のレストラン、Sundance
に行きました。2006年にここを引き上げる時も、2007年に遊びに来た時も、最後の夜はここに来ました。ここのプライムリブはとても美味しいです。それにお店の人たちも相変わらずいい感じ。
これはキッズメニュー($10)です。ポテトが山盛りなのでお肉の大きさがわかりませんが、ちらっと見えるフォークの先と比べてみるとわかるかも。大きいです。花子ちゃんは残しましたが太郎君は平らげました。更に太郎君はポテトも制覇しようとしたので怖くなって取り上げました。
2日目
生憎の雨です。scamamはS大学で働く日本人のお友達Mさんとブレックファスト・ミーティング。その間、パパと子ども二人、ホテルでしばしお休みです。その後はS大学のキャンパスをぶらぶらしました。花子ちゃんはお気に入りだったS大学のロゴ入りcapとトレーナーが小さくなったから新しいのを買って欲しいときっぱり主張して、新しいのをゲットしました。どうしてそんなにこだわるのか、不思議です。
太郎君のスピーチ・スクールにも寄ってみました。太郎君は、教室のドアまで行って思い出し座り込んで嫌がりました。とっても厳しいジョニーがいるんですもの。ドアを開けると、ジョニーは教室の前と同じ位置に座っていて、何だか我々の訪問を予期していたかのように暖かく迎えてくれました。太郎君は、教室の中もちゃんと覚えていて、お気に入りのおもちゃ箱が気になる様子。ジョニーのお膝にもちゃんと乗れました。
それから、これまた懐かしいディッシュ・トレイルを散歩しました。相変わらず優しい風が吹いていました。
さて、いよいよ本日のメインイベント、B-1キッズとの再会です。放課後、懐かしいB-1クラス前のパティオにママと子どもたちが集まってくれました。みんなすっかり大きくなって驚きました。あんまり大人っぽくなってしまってパパやママには直ぐに誰だか分らない子も、花子ちゃんには直ぐにわかったようです。皆で、あっという間に校庭に駆け出して行きました。
この後は、家族ぐるみのお付き合いのあるケイティとアンのお家を梯子しました。アンとは、去年の春、アンがご主人と東京に遊びに来て、築地マグロ市場やお堀の桜を一緒に回って以来の再会です。ご主人のガーデニングでとれた新鮮野菜のサラダとアン手作りのミートボールスパゲティを頂きました。太郎君は3回もおかわり・・・。花子ちゃんは懐かしいアンのリビングルームでイースターの卵の色付けをさせてもらいました。話が弾んで写真を取り忘れたのが残念。でも、1年に1回はカリフォルニアに行くことにしたからまた直ぐ会えます。
3日目
天気が悪くて寒くなるわよ、というアンの予報にもかかわらず、朝から快晴。今日は、エンジェル・アイランドまでドライブです。ここは、東のエリス・アイランドと呼ばれ、昔、太平洋を渡ってやってくる移民達に対する移民管理局がありました。前に住んでいた頃には気にもしなかったけれど、今回は花子ちゃんの移民プロジェクトで頻出し、しかも花子ちゃんは骨折のため、エリスアイランドへのフィールドトリップに参加できなかったから、どうしても行きたかったのです。サンフランシスコからゴールデンブリッジを渡り、高級住宅地で名高いサウサリートのちょっと先の港からフェリーに乗ります。お天気がいいし、ローカル・ホリディでもあるので、そこそこの人出。とても気持ちのいいお出かけになりました。
船から見たサンフランシスコの街
移民管理局跡
波止場の脇のバーでは昼間からアルコールを楽しむ人々で賑わっていました。
帰りはゴールデンゲートブリッジに入る手前を右に折れ、丘に登ってみました。この角度からのブリッジ、初めてです。
これは「お約束」
パロアルトに戻って今日の夕食は、この近くにいる学生時代の仲間4家族と一緒です。このうち1家族がとうとう5年の駐在を終えて帰国することになり、たまたま送別会に参加できました。このご家族には、我が家がカリフォルニアに来たばかりの時にいろいろお世話になったので、お見送りが出来てよかった。子ども8名、大人8名、大騒ぎでまたまた写真撮るの忘れてしまいました。
4日目
さて、今日は今回の旅行のもう一つのメインイベント、花子ちゃんがGアカデミーに1日参加します。実は、このところ花子ちゃん、G先生の通信添削、とても不調だったのです。毎週毎週、難しいよ~、と不服をいい、scamamに助けを求めるのでついつい手助けすると、G先生には直ぐにそれがわかってしまい、「親に助けを求めなければならないほど嫌々やるような生徒はいらない!」とお叱りの最後通牒まで受け取っていました。でも、実際にお顔を見れば、きっと花子ちゃんも改心するだろう、と先生にお願いして、中学生、高校生のお兄さんお姉さんに混ぜてもらうことにしたのです。scamamも、毎週の花子ちゃんの不機嫌さにうんざりしていたので、G先生に久し振りにお会いしてその教授方法を参考にさせて頂こうと、見学させて頂くことにしました。
土曜日の朝8時から授業が始まります。今日の「表現」の時間のテーマは「理性」。先生は、鉢植えの白百合をドンと机の上において、「ご自由に使ってよ。」と一言。白百合は復活祭のシンボル・フラワーなのだそうですが、いきなり禅問答のような謎かけです。
今日のお題は、
1.思考訓練
18世紀末のフランス革命の理性的精神から、客観的な量の尺度が追及された。物の量の尺度を決めるほど理性が強くなっていたフランス革命は、まず人間を図る尺度を作ったから革命を起こした。フランス革命の理性はどんな風に人間を計ったのですか。
2.詩
「復活祭と理性」という題で自由詩。
3.小論
臓器移植、南京虐殺、日本のパロロボット技術のいずれか一つを選択。
相変わらずの難問奇問です。家だったら、あっという間に泣き言を言いそうな花子ちゃんですが、今日は最前列に座ってもくもくと取り組んでいます。先生は、ふらりふらりとそれぞれの机をまわって、ヒントのようなヒントでないような、一言二言をポロリポロリ、と呟きます。「白って言うのはどんないろなんだろうねぇ。」とか、「フランス革命の前はどんな尺度で人を図っていたんだろうねぇ。」とか。先生は花子ちゃんの所にもまわってくれて、「分るか?」と聞いてくれるのに、花子ちゃんは「ハイ!」と答えるだけ。「分るわけないのに、どんどん先生に質問すればいいのに。」と後ろからやきもきしていました。でも、後から聞くところによると、花子ちゃんは先生のつぶやきをずっと聞いていて、何を書いたらいいのか直ぐ分ったのだそうです。そして、書いた作品がこれ。
「復活祭と理性」
理性は白ユリの色のように
正当に善悪を判断することである
復活祭は白ユリの花のように
善悪を正当に判断したキリストが
復活したことを祝う日である
復活祭の日に
人は理性を見せるだろうか
白ユリの花の色のように
正当に善悪を判断しているのだろうか
先生に久し振りの大絶賛を頂きました。scamamも他の生徒が書いた詩を見せて頂きましたが、皆スケールが大きな詩ばかり。カリフォルニアの空のもとで、この先生の指導を受けていると、気持ちがのびのびしてくるのでしょうか。日本の塾通いに明け暮れているNYの子供たちと比べて、やっぱりこっちはいいなあ、と実感しました。
「表現」の授業の後は、国語。タイトルを忘れていしまいましたが、漢文と近松を読んでいました。花子ちゃんは全く漢文の知識はありませんでしたが、お兄さんお姉さんたちが読んでいるのを聞いているうちに、あっという間に返り点とかわかってしまったみたいで、指されてすらすらと一文読み上げました。これぞ、寺子屋です。その後は昼食をはさんで英語と数学、数学はS大学の学生さんが手伝いにいらっしゃっていましたが、隣どうしで教えあう自習のようなもの。花子ちゃんは高校生のお姉さんに、いきなり方程式を教えてもらいました。G先生いわく、日本から飛び出してきたんだから日本のカリキュラムなんか無視しなさい、どうして代数・幾何を教えないのですか。
確かに、SAPIXのおかげで小学校6年生までの算数はおわらせてこれたのだから、中学受験もしないのにいつまでも鶴亀算やっている必要はないなあ、と納得させられました。
そんなこんなであっという間に5時、一日が終わってしまいました。ウェットな感じがお嫌いな先生だから、別れを惜しんで写真撮影ということにもならず、またもや写真を撮りそびれました。それでも、最後に一回だけハグしてもらって、心の中で「いつまでもお元気で。」とお祈りしました。
カリフォルニア最後の夜は、Kご夫妻のお宅で頂きました。初めてお会いしたときにはmiddleに通っていたお嬢さんがこの夏はcollegeに進むのだと、もうそのcollegeのトレーナーを嬉しそうに着ているのを見て、大人の時間の流れと子どもの時間の流れは違うものだと実感しました。このお宅のリビングルームも我々にとってはもう何度も訪れているほっとする空間の一つ、太郎君はお気に入りのソファで前に来た時と同じように眠ってしまいした。
2年間しか住まなかったけれど、やっぱりここは心のふるさと。家族全員、元気になって、よし、また頑張ろう、って気持になりました。1年に1回は来なきゃね。








