昨日の読売ネットニュースに、厚生労働省が、旧日本陸軍軍医学校跡地で
1989年に発見された大量の人骨について、発掘調査を行う方針を固めたとあった。
今は国立感染症研究所が建っている場所というのが、戦時中は軍医学校だった。
そこは731部隊の上部機関の防疫研究室があったそうだが、これまでは
731部隊との関連を不明としていた。
けれども、2006年に軍医学校の元看護師が、「人体標本を数箇所に分けて埋めた」と、
何箇所かに分けて埋めた証言をしたことと、埋められたとされている場所の公務員宿舎の
1つが解体されることになったために発掘可能になったという。
先日の、中国との歴史研究の中でも731部隊については、日本は踏み込んでいない。
日本でも、731部隊によって人体実験が行われていたことを知ったけれども
どこの国の人々を捕らえてきて、マルタにどのような実験を行ってきたのか、
ノコギリやドリルなどで加工した痕まで残っているというので、どの段階で
何をするために、そういった工具を使ったのかと思った。
東京裁判が行われた中で、アメリカとの取引で731部隊について裁かれていない。
結局、この部隊が何も戦争犯罪に問われなかったことで、その当時の学者や医師達は
再び大病院の医者や大学教授に復帰し、ミドリ十字が設立されてしまうことになった。
そして、薬害肝炎などの問題も起きたし、米の残留農薬問題などを含む問題も、
長年に渡って厚生労働省の天下り体質や談合、色々と曖昧にして隠す体質などが
変わらずに続いている。
戦時中は外人が人体実験されていたけれども、戦後になると、厚生労働省の
悪い体質により、国民が何も知らされずに被害に遭ってきたと思う。
厚生労働省は、731部隊のことについて明らかにしようとしているのは
画期的なことと思った。
その一方で、遠藤周作の「海と毒薬」の続編的な作品に「悲しみの歌」というのがある。
生体解剖医の行く末を書いた小説だったけれども、それを読んだ時に、とても複雑な
心境になったことがあった。
国の立場で考えた時、医学、医療は、なんのためにあるのか?と思えてくる。
厚生労働省を見ていると、自分たちの私腹を肥やすためにあるような人達も多そうにみえる。
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<イラク戦争は正しかったのか?>
最近、ロンドンでブレア元首相がイラク戦争についての戦争犯罪に
ついて厳しく追及されて弁明しているシーンが報じられたことがあった。
あのイラク戦争は、本当に正しかったのか?
今、世界中で問われている問題で、日本はそれについて触れられていない。
昔から、日本はきちんと議論をすることなく隠蔽する体質が染み付いていている。
「大量破壊兵器はない」と言われている中で、無理に「ある」ことにしてイラクに向かった。
あの時、なぜ、日本は毅然とブッシュ大統領に「大量破壊兵器はない」と言えなかったのかと思う。
あれで多くのイラク国民が被害に遭った。そして、今も自爆テロなどが続いて治安が悪い。
なぜ、日本も「大量破壊兵器はある」と言い続ける必要があったのか、
それを判断をした元最高責任者は説明する義務があるんじゃないかと思った。
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