台湾の故宮博物院はツアーで行くと
地下に降ろされます
真ん中にはあの孫文の像
孫文像
中華民国(台湾)も中華人民共和国(中共)もどちらも
尊敬している孫文です
入口
さて最初は青銅器
私らのガイド「行くよ〜!」
毛公鼎
周の11代宣王(前828-782年)の叔父の毛公が
造らせた礼器で500文字の漢字の篆書が刻んで
あり大変貴重な物らしい
篆書
中国人の団体のガイドさんが
一字一句丁寧に説明していました
私らのガイド「文字書いてある、とっても貴重」
宝石が並べられているところに行くと
清 翠玉白菜
実はこの翡翠は傷物なのです
白いところを見ると
縦に亀裂と所々が斑(まだら)に
なっています
それを玉匠は亀裂を白菜の葉脈
斑を白菜のついた霜の跡に見立て
緑の所には二匹の虫を彫りました天才です
最初見たときは「小っさ!」と思ったのですが
今回、見たら「良い大きさだ」と思いました
私らのガイド「白菜縁起いい!虫居るね」
清 肉形石
東坡肉(トンポーロ―:豚の角煮)に
そっくりの碧玉です
豚皮の部分は無数の穴をあけ染色してあり
肉の部分は自然石のままです
石でこれだけ柔らかい物を表現できる作品です
しかも、食物であることが中国的ですね
唾が出てくるような逸品です
私らのガイド「豚の角煮そっくり」
碧玉屏風
彫刻を施された翡翠の48枚でできた逸品です
結構凄いですね!
戦前、台湾の汪兆銘が日本の天皇に贈りましたが
戦後台湾に返還されました
私らのガイド「翡翠でできてる!きれいよ~!」
碧玉印
石の印鑑は皇帝しか使えません
清の乾隆年間(1736-1795)に使用された
ものです
私らのガイド「皇帝のはんこ!」
ガイドと別れて
興味のある青銅器を見に行きました
青銅製の武器
デザインもなかなかいいものです
商の時代武器で紀元前13世紀から
紀元前11世紀のものらしい
日本では縄文土器時代ですよね!
銅鏡
左 前漢(前206年 - 8年)の尚方博局紋鏡と
右 後漢(8年-220年)の龍氏神人書象紋鏡です
日本では鏡は神器ですが
中国では女性の道具なので
あまり展示させることは少ないのですが
これを見ると福岡市伊都国博物館で
見た鏡に似てますね
やはり邪馬台国は九州です
三彩天王像
唐三彩の四天王像です
顔の彫りが深くてペルシャ風です
佐藤栄作総理大臣夫人から贈られたと
書いてありました
私らのガイド「陶器!色塗ってあるよー!」
白瓷嬰兒枕
宋時代の定窯の白磁です
子供が可愛くて、柔らかな曲線が
磁器の硬いイメージを抱かせない作品です
こんな枕で寝てたのですね!
灰陶加彩仕女俑
唐代の宮廷に使える女官ですね
目が細い下膨れの女性が美人だったんですね!
先の尖って曲がった靴を履いてます
今と正反対
三多如意
三多とはザクロ、桃、仏手柑(ぶっしゅかん)
多男子、多寿、多福を表す縁起物です
しかし、
どれがどれか分からないけど
美しいのはわかりますね
象牙透彫雲龍文套球
この象牙玉に穴を開けて一層づつ彫って
多層になっています球の中で球を彫るのです
継目は有りません、至難の技です
現在ではこれほど掘れる職人はいないでしょう
私たちのガイド「一つの象牙で継目ないねー!」
皇帝の執務室
ここで色々の書類に目を通していたんでしょうね
私たちのガイド「集まってくださいねー!」
中国人の価値観の一端がわかったように思います
歯周病菌の一端がわかりたい方は
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伊都国博物のブログ
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