先日ですが、産科医療保障制度の原因分析報告書が届きました。
原因分析の手続きをしたのが、去年の秋ごろだったような気がするので、約半年以上かかりました。
原因分析報告書は、原因分析委員会において診察録等に基づき医学的な観点で原因分析を行った結果を家族と分娩機関に届けるとともに、今後の産科医療の質の向上を目的として活用いたしますと冒頭に書かれていました。
そして、気になる原因は・・・
『妊娠経過、分娩経過、新生児経過に異常は認められず、脳性麻痺発症の原因は不明である。』
との結果でした。
その根拠がいくつか記載されていて、妊娠中の管理は一般的であるとの記載がありましたが、
分娩経過の分娩誘発(陣痛促進剤)に関して、口頭で説明と同意を得たこと。
および投与中に間欠的胎児心拍聴取を行ったことは一般的ではない。
ジノプロストン錠(陣痛促進剤)を1日に総量8錠投与したことは基準から逸脱している。
子宮収縮薬による陣痛誘発促進に際しての留意点では、必ず文書による説明を行い、同意を得ておくこと。
投与開始後は分娩監視装置を用いて子宮収縮・胎児心拍パターンを原則として連続監視することとされている。
産婦人科診察ガイドラインおよび薬剤添付文書では、本剤の投与量は1日総量6錠以下とされている。
と記載がありました。
ようは、分娩時に使用された、飲み薬の陣痛促進剤の量が、基準より多く使用されていたということです。
ただ、障がいや、てんかんとの因果関係は不明のままということです。
報告書にも、原因分析の目的は責任追及ではなく、将来、脳性麻痺の発症頻度を減少させることが目標。根本的な原因についてもいまだ不明な点が多く、原因が特定できない事例も多く存在し、原因分析が行われた事例のうち約3割は原因不明。とのことのようです。
うちは、そこに入りました。
原因分析報告書が届いて、一区切りついたわけですが、
私の中では、『陣痛促進剤』が原因だったにちがいないと思っています。
基準から逸脱していた量が使用されていた。
以前、ニュースで、産科医療補償報告書、基準を逸脱した過剰投与などが6割以上というニュースを見たことがあります。
うちもでした。
あきらかな因果関係は解明されていないものの、それだけの人が促進剤を使って、障がいが出ているということは、何らかの関係があるはずです。
おそろしい薬です。
二度と使いたくありません。
正直、下の子を産んだときとは明らかに陣痛が違っていました。
下の子は、自然に陣痛がきたので、じわじわと陣痛がやってきたのですが、
SAYUの時は、促進剤を使用したものだから、急激にはげしい痛みがやってきて約2時間たらずで産まれた。
促進剤、おそろしい
しかも、促進剤は、経口薬(錠剤)と点滴薬の2種類があり、経口薬の方が効き目は穏やかだが、いったん薬を飲んでしまうと、その後に強い陣痛が起こった時でも薬を取り除けないというデメリットがあるようです。
なので、今は、量の調節や開始・中止が容易な点滴薬がよく使用されているのだとか・・・。
あのとき、促進剤を使用しなければ・・・
といろいろ考えてしまいます。
もし、帝王切開だったら、障がいはなかったのかな、
促進剤を使用したけれど、41週で産まれたから、使用せずに、自然陣痛待っていたら、胎盤の機能が落ちてしまって、もしかしたらSAYUは産まれなかったかもしれない。
そんな最悪の事態になる前に、促進剤を使用し、障がいが出てしまったけど、産まれてきてくれて良かった。
これで良かったにちがいない、そうおもえる自分がいます。
でも、勝手にSAYUの障がいは促進剤を使用したせいだと思っている自分もいます。
因果関係は分からないのに。
数年後に、実は、遺伝子異常でしたとかになったら自分のせいになるけど(笑)
まぁ、結果はどうあれ、障がいが消えて治るわけでもないので、
いろいろ考えても仕方ありませんね
SAYUが元気ならいいや