出発当日


起床は朝の3時

ママンと姫は興奮してほとんど眠れず

ずっと2人でモゾモゾして過ごした夜でした。

見た目は元気な姫ですが、前日からのただならぬ雰囲気を察知して38℃代に熱発しておりました。

補助人工心臓の脱血ラインも感染を起こしているし

ピッツバーグの搬送チームは、朝の採血でDATAが悪ければ、渡航を延期するようにいってきているとか…


おまけに、医療用チャーター機には搭乗できる人数には限りがあって

姫を迎えに来てくれたピッツバーグの医療チームスタッフがクルーを含めて9人

11人乗りなのでオット、ママン、そして姫(ママンが抱っこ)で限界

本当は阪大の先生やスタッフに付き添いしてもらいたかったのに、無理でした。

極め付けに、持参する予定のスーツケースも前日になってから全部は無理ですと言われる始末

そんなこんなで、前日から当日の朝は本当に色んな事でバタバタして

一時はどうなるのやらと思ったけど


朝8時

阪大の循環器科と心臓外科の先生方やスタッフに見送られる中

壮絶な7ヶ月を過ごした阪大を後にする事ができました。

関空までの道のりを同乗してくれたのは

姫をずっと可愛がって下さった担当医師と担当ナース(どちらも女性)

救急車の中は、ずっと姫にまつわる思い出話で盛り上がっていました。

一方の姫は、オッパイ星人なので

車に久々に乗ったというのに、すぐにネンネモード

救急隊の方に

『ちょっとあっち向いてて下さいな』

とお願いして、ママンのオッパイを飲みながら、爆睡しておりました。

関空に到着すると

特別GATEに案内され

検問所みたいなところでタグをもらい

そして、姫が搭乗する予定のチャーター機まで救急車で乗り入れました。


ジャンボジェット機の隣にちょこんととまるチャーター機

そして、姫の到着を待ち構えるピッツバーグの搬送チーム

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姫の到着と同時に、長らくお世話になった日本のベルリンハートちゃんとはお別れし

補助人工心臓専門のMEさんがさささっと、姫のチューブに手動ポンプを接続

ママンが姫を抱き抱え、ポンプをシュコシュコされながらタラップをゆっくりと登りました

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姫は何が自分の身に起きているのか全く分からず、ただキョトンとした表情

補助人工心臓のポンプが手動に切り替えられたところを見たことがなかっただけに

ママンは冷静を装いながら、心はかなり動揺

でも、何事もなくチャーター機に搭載されたアメリカベルリンハートちゃんに接続されホッと一安心でした。


守る会が立ち上がってから色々とトラブルがあって、関空まで見送りに来てくれたのは、富山の守る会のメンバーのみ

ずっとずっと、どんな時もママンの心を支え続けてきてくれた大切な親友です

遠く離れたマスコミ待機用の区域から

大きく手を振って送り出してくれた親友に

そして、姫の事を報道して下さったマスコミの方々に

どうしても行ってきます!が言いたくて

一度閉まったドアを開けてもらい

手を振りながら

姫と共に元気に帰って来ることを強く誓った瞬間でした。



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