前にも書いた会社のLGBTの同僚
先日お昼時間にオフィスのブレークルームで一緒になり会話が弾んだ。
「僕ははじめ、あなたは何か宗教をやっている人だと思った」と言う。
いやいや、わたしは無宗教です。
私が霊とかスピリチュアル、断食、滝行などの話をするのでそう思ったらしい。
周りからはそう見られている場合もあるのか、、ちょっと驚いた。
彼は海外生まれでカトリック。
何故か時々他宗教の勧誘を受ける事があると言う。
そして彼は頭から否定せずに、まずは話を聞いてみるのだそうだ。世の中にはどんな宗教があり、何故それを信心するのかを知りたくて、勧誘されたら必ず一度はじっくり話を聞いてみるという。
日本では会社や学校では宗教の話はタブーだと言われることも多い。
そんな中、オープンに宗教の話をする彼はかなり珍しがられるらしい。
彼の話には共感するところがある。
数年前、国際結婚をしている同僚が海外に本拠地のある宗教の人だと分かり、色々と話を聞いていくうちに私の見方が少し変わったことがあった。
勧誘に注意するようにと周りから言われ、深く考えもせず、正しい知識もないままに関わりを避けていたその宗教だが、実はそんなに怪しい宗教ではないように思う。
知り合いの外国人に聞くと、実際その国では日本で言われるような怪しい宗教ではなく、ちょっと面倒臭い宗教というくらいらしい。
昔、私のLanguage exchange partnerだったイギリス人が、東京の街である宗教に勧誘され、そのまま事務所まで着いて行き何時間も話を聞いたと言う話がある。しかし彼は最後は勧誘した人に説教して帰ってきたらしい。
彼はオックスフォード出のイギリスの外交官。頭のいい彼が何故のこのこ着いて行ったのか当時は不思議だったが、もしかしてこの同僚と同じだったんじゃないかと思った。
まずは話を聞いてみようと。日本にはどんな宗教があるのか知ろうとしていたのかもしれない。
頭の良い人が新興宗教にハマってしまうきっかけもそんな感じから始まったりするのかもと思ったりした日だった。