今回のドールショウのセットテーマはエピスリ。
フランス語で食料品店。
スーパーみたいな大きなセットは作れないので、デパ地下のお店みたいなコンパクトさで、イートインコーナーを併設したセットです。
お店の外壁にはモザイクタイルが貼られています。
タイルの目地埋めもKENTさんの本業なので(笑)、きちんと仕上げられていました。
きらら舎では、このセットに並べる箱や壜詰めやスイーツやパンを作っています。
ドール撮影のセットなので、セットに並べるものは、一応、ミニチュアのスイーツやパンですが、壜の中のキャンディーは鉱物だったり、蛍光物だったりします。
たとえばミンツの壜入り。
妖精の丸薬に使っている蛍光粒々です。
ラベルを思案中。
蓄光はこんな感じ。
輝度が高い蛍光顔料の粒なので、明るい処に置いてあったものを暗い処に移動しただけでこんな感じ。
シャカシャカ、粒を混ぜるともっと面白いかもしれません。
ドールにとっては飲料水壜くらいの大きさになってしまうので、セットに置いての撮影用に。
ドールに持たせる場合は手のひら数粒乗せたりしてお使いください。
ヒートンつけて、人間が首から提げても面白いです。
日向から急に薄暗い室内に入るとこんな感じになるので・・・・・・・
ラベルを入稿したのがぎりぎりだったので、本体を先に準備しておいて、印刷が上がったら、一斉にラベルはりの予定ですが、煙草だけは、中の煙草も印刷上がり待ちなので、多分、数箱しか作れないと思います。
なので、煙草と一緒に使う、薄荷油の結晶を先にセットしました。
煙草(ドールサイズ)よりも一回り大きなサイズですが、手にとるととても小さいです。
使っているミニチュア試験管は実は結構古いもので、現在、ミニチュア試験管入標本シリーズで使用しているものより華奢です(ミニチュア試験管入標本のサイズは7mm×長さ3cmで硝子厚は1mm)。
サイズは6mm×長さ2cm、硝子の厚さは0.8mmくらいだと思います。
レフィルも付けました。
昔、煙草屋さんで売っていたものもこんな容器に入っていて、煙草1本を抜いたところに入れて携帯する形だったのだと思います。
男は、煙草1箱と薄荷1本を買って、近くの喫茶店の扉を開けた。
通された一番奥のカウンター席の前には、店の蔵書なのか、常連客のものなのか、数冊の本が並んでいた。
どのタイトルも、それがかなり偏った内容であることが一目でわかるものであった。
男は、煙草の封をあけてトントン、と、1本を取り出す。
薄荷の結晶を1欠片。
フィルターに刺して、オイルライターの炎で炙る。
プログラミングされたかのような無駄のない動作でメンソール煙草が完成した。
煙草をくわえて、薄荷油の壜を煙草の箱に差し込み、
男はそれを胸ポケットに収めた。
(妄想・・・・・・)
今回のセットはそういった風情のある喫茶店ではありませんが、セットの一角の席で、煙草の箱とこの薄荷油を並べて撮影するとちょっと素敵かもしれません。
販売用のアイテムでは、ミニチュアサイズの虫眼鏡にはめ込んだモルフォ蝶の翅標本や、金属の枠のタルトを各種。
通常は鉱物タルトとかフレーム標本と呼んでいますが、すべてタルトってことで、ブースに並べてみます。
羅針盤より一回り大きな「錨(アンカー)」。
レジンは海の中から海面を眺めた感じの色(イメージ)にしました。
錨を海中に投げ込む際に、鎖がたくさんの気泡を生みました・・・・・ということで
底に敷いたレジンは青色で蛍光し、蓄光粒を入れてあります。
上から流したレジンは青色がごくごく淡く、中に、蛍光する細かい硝子粒を入れました。
ブラックライトをあてると海の深い処が青く、海底の砂も青や緑に光り、
海面近くの粟粒も青色に輝きます。
肉眼ではもっとわかりやすく見えますが、
暗い処で、海底の粒が青色や緑色に光り、アンカーはシルエットになり、表面で青い泡粒が弱く輝きます。