【仏語】On s’est perdu(e)(s). ②: 代名動詞の複合時制 | 海外で働くための英語&フランス語学習記録

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仏検2(2006,11)
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IELTS 6.5(2019,1&2)
TOEFL 79(2019,2)
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【仏語】On s’est perdu(e)(s). 道に迷った①

の続きです。

 

FDS企画ブログマラソンの第1回に出て来たフレーズ

On s’est perdu(e)(s). 道に迷った。

について再考します。

 

フランス語ブログマラソン「秘密のパリ」その1


前回、ポイントの2つ目として次のように書きました。

 

②不定代名詞onは、属詞・過去分詞が性数一致する

「不定代名詞onは「人は」の意味でつねに主語として用いられる。

原則として男性単数の扱いを受けるが、意味上onが明らかに女性または複数の時には、形容詞(属詞)や過去分詞はonの性数に一致する。

動詞は常に3人称単数形に置かれる。」

(目黒士門著『現代フランス広文典』(白水社、2000年)pp.206-207)

 

ちなみに、掲載されいた例文は以下のとおり。

Quand on est mère, on est désireuse du bonheur de ses enfants. 母たれば我が子の幸福を願うものだ。

(目黒士門著『現代フランス広文典』(白水社、2000年)p.207)

主語onが女性なので、形容詞(属詞)がdésireux(de〜を望む)の女性形になっています。

 

前回の記事では、こんな文法ルールあったなんて知らなかった、衝撃!とか書いたけど、

例文見てるうちに、そういえば知ってた気がしてきました。

 

 

それで、その後もう一回考え直して、ここでの説明はこれじゃないと気づきました。

たぶんこっちが当てはまる。

②'代名動詞の複合時制では、再帰代名詞が直接補語の場合、

過去分詞は再帰代名詞と性数一致する

代名動詞の複合時制

代名動詞の複合時制は<助動詞 étre + 過去分詞>の構成で作られる。

過去分詞は、再帰代名詞が直接補語であれば、再帰代名詞の性数に一致する。

再帰代名詞が間接補語であれば、過去分詞は変化しない。

(略)

注:再帰代名詞seは、それ自体では性数の区別も直接・間接補語の区別も示していない。

seの性数は主語で判断できるが、seが直接補語か間接補語かの判断には、構文全体をよく見なければ分からない。

se以外に直接補語があればseは間接補語である。」

(目黒士門著『現代フランス広文典』(白水社、2000年)pp.236-237)

 

この法則は学んだ記憶はあるけど忘れてた。

知ってるのと身についてるのってイコールじゃないのだとよくわかりました。

まだまだ奥が深い。