9月は、なんと言っても、岩手ツアーが、一大プロデュース事業でした!
~Music Program IWATE 4 館巡りプロジェクト~とは
県内 4 館の公立文化ホール(釜石市民ホール、北上市文化交流センターさくらホール、奥州市前沢ふれあいセンター、大船渡市民文化会館)と、岩手県をこよなく愛するアーティストがタッグを組んで、コンサートやアウトリーチ、地域の演奏者との共演など、星巡りをするようにさまざまな方法で、地域のみなさまと音楽を共有するプロジェクトです。
*2022年の実施期間: 9/8〜19
*出演者
新崎誠実(ピアノ)
加藤直明(トロンボーン)
野尻小矢佳(パーカッション、プロデュース)
*地元音楽家とのコラボアウトリーチ(北上、前沢のみ)
いわ音アーティスト(牧野詩織、木戸口夏海)
私は、2011年から11年目となるお付き合い。
チャリティーも、通常公演も、いろいろな挑戦も、たくさんの時間を岩手の皆さんと一緒に過ごしてきました。
今回は各地区にて、公演やアウトリーチで岩手の皆さまと過ごす10日あまりの日々。
コロナ禍ではありますが、できる限りのことをと、ホールの皆さんと一丸になっての挑戦でした。
全体の紹介は、こちらの動画から!
以下は、写真とともに辿ります。
1館目:釜石TETTOホール
アウトリーチ、ロビーコンサートの復活サポート、そして、ホール公演でした。
各館との移動はレンタカーにて。本当にキャラバン隊でした。
アウトリーチは、震災の被害も大きかった鵜住居地区にて、ゆったりとした音空間。
毎年、岩手のどこかに伺ってきた11年ですが、時を経て、課題や問題も変わってきているとのこと。
その中での音楽でできること、これからも考えながら、一緒に歩めたらと思います。
TETTOのロビーコンサートは、コロナ禍もあり、止まったままでした。
今回を機に、復活!とのことで、再開のサポートを。
方向性、継続への課題、構成など、様々なやりとりを重ねて、再開の公演に立ち会いました。
4館のほぼ全員が集まった瞬間も!
座談会のような、WSのような、とても大切な時間になりました。
長い間、一緒に歩んできて、たくさんの時間を過ごさせていただいているので、私にとってはもう本当に親戚大集合の気持ちで感慨深かったです…☆
そして、ラストはホール公演。
担当のNさんの中高生への熱い想いのこもったテーマ、「Going My Way 夢と生きていく」こちらは第1部に。
第2部も外とつながる内容を、とのリクエストで、釜石にゆかりのある国の音楽を巡る構成に。
2館目:前沢ふれあいセンター
内陸に戻って、今度は岩手の地域演奏家の研修もしながらのコラボアウトリーチです。
ブラッシュアップを重ねに重ねました。
前沢ふれあいセンターとしては、初めての高校生向けアウトリーチ。
年齢を広げても様々なアプローチができる手応えも感じていただきながら、地元演奏家のブラッシュアップも続きました。
10月に共演する中学生たちへのクリニックも実施。
音楽に向き合うってどういうこと?というところから、基礎的なことや想いもシェア。
3館目:北上さくらホール
そして、そのまま、北上でもコラボアウトリーチは継続。
今度は、地元演奏家たちが作ったプログラムをベースに、私たちおんかつアーティストのトリオが同じアプローチのプログラムをやったらどうなるのか、というデモもしながらのブラッシュアップ。
より深い取り組みとなりました。
4館目:大船渡市民文化会館リアスホール
そして、また沿岸に戻って、ラストの地、大船渡へ。
アウトリーチでは、震災直後に楽器を届けるチャリティで伺った幼稚園にも。
使っていただいること、つながりが途絶えないことも嬉しい。
そして、先生の声がけの素敵さ。。。
クリニックも開催。
短い時間でしたが、子どもたちの霧が晴れていくような時間に。
ラストは、ホール公演シリーズの「マルチdeサロンコンサート」でした。
担当のTさんの想いを受けて、トリオdeオーケストラな音楽を解説を交えながら。
また違う味わいや気づきとともに楽しんでいただきました。
質問も飛び出すくらいフラットな空気感のサロンコンサートらしい音空間でした。
アンコール開催:北上にてアウトリーチ&クリニック
内陸に戻る時に、もう一つ別事業でNPOさん主催のアウトリーチとクリニック。
地道だけど、知って、考えて、向き合ったら見えてくる世界は変わることを、それぞれが全力でシェア。
フィナーレは、ホール制作チーム全員との振り返り会議にて、本当にいろいろな角度からお話して、良いことも大変なことも分かち合う時間を過ごしました。(気がつけば、あっという間の濃い3時間!でも足りないくらい!)
これにて、Music Program IWATE 4館巡りプロジェクト完走!
(全員元気に…。途中、休校などでのたくさんのご対応を頂きながら。。。会えなかった学校の子どもたちも大事には至らずとのことです。)
実は、最終日は日程が決まって暫くしてから誕生日と重なっていることを自覚したのですが…、演奏家チームからはアウトリーチ終わりにサプライズ演奏のプレゼントが!
今回の1年前からの準備と12日間を思い出すやら、もっと長い岩手との11年間を思い出すやらで涙腺崩壊でした。。。
制作チームからは、ケーキタイムを作っていただき、まさかのフォークない事件からの黒もじ登場で爆笑!
連日の涙と笑顔で、本当に幸せ者でした。
激動の2011年から、おんかつやそれぞれの会館事業、立ち上げたチャリティーで、毎年必ず県内どこかの地域の皆さまと過ごしてきました。
親戚がいるわけでも、元々縁があったわけでもなく、本当によそ者だったのに、ここまで受けとめていただけることに、感謝しかありません。もう故郷です。
2023年も拡大して継続に向けて、活動中です!!!