野尻小矢佳 Official Blog

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〜 SAYAKA's Percussion Life 〜

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ブログについては、1年間更新なしのままになってしまいました。

あと少しで2023年も終わりますが、振り返りをしておこうと思います。

皆様、本年もありがとうございました!

良いお年をお迎えください☆

 

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2023年年明けから春にかけては、ダッシュの気分で走り続けていました。

『埼玉芸劇さんのMeet the music』 県内2校

地元の県内でご一緒できる取り組みは、とても嬉しいです。

継続しつつ、ブラッシュアップしつつ、取り組みが続きます。




 

『文化庁ユニバーサル公演としてのSmile Music』

岐阜県養老町、岡山県勝央町2校、兵庫県神戸市2校、埼玉県和光市、京都府宇治市(3校)、新潟県。

特別支援学校&学級向けの事業に、先行実施から続けて携わっています。

1校1校にオーダーメイドの内容で実施。

一緒の時間を過ごす中で、私たちも尊い取り組みに感じながら大切にしています。

5名のSmile Musicメンバーと、2022年度に伺ったのは14校。

一期一会の出会いに感謝です。









 


鈴鹿市さんのホール改修中のアウトリーチ事業

以前にも数回伺った地域で、ホール改修中、しかもコロナ禍ということで、少しずつリスタートをという取り組みです。

戻ってこれる場所があることは幸せだなと。



 

岩手県北上市での演劇とのコラボ公演

(クリエイションから滞在しての創作公演)

演劇との「口伝」をベースにした創作舞台。

その場で立ち上ってくるものを捉えながら、感じながらの時間。

 




 


文京シビックホールさんでのおんかつ

(アウトリーチとホールコンサート)

療育施設や適応指導教室、障がい者支援施設などと中心にしたアウトリーチ。

こちらもコロナ禍でもできることを模索しながら、リスタートとしての取り組みでした。

ホール公演は親子公演!絵本コラボも!

 




 


その他、ライブがあったり、学校鑑賞会があったり。。。


今までの延期公演もこの時期に全て実施ができて、コロナ禍から戻りつつある日常を感じました。

 

 

 

11月には、2017年日本で新作初演、2019年ドイツ(ベルリンとハンブルク)で再演から、3年ぶりに作曲家Christianと再会して、新作初演で2日間レコーディングでした。

12月にプレミアを迎え、映像が公開となったので、ご紹介します!

 

今回の私の楽器は顕微鏡!!

音を出しているかのように観る、ライトのダンスのような映像インスタレーション作品です。

事前にスコアなどをもらって打ち合わせしたものの、顕微鏡を触ったのは中高の授業以来で、今回のほうが精密。

スライド、倍率、粗動&微動のフォーカス、それをしながら、音階に見立てたライトに反応して本体を移動するというもので、装置を見てからやっと全貌を理解しました。

私の楽器の概念は広がり続けます…。

ちなみに、アンサンブル4人分を1人で作ったので、顕微鏡とだいぶ仲良しになりました(笑)

Christianの作品は観るショーピースでも、コンピュータ制御されているものとの掛け合いもあるので、緻密で指示も細かくて実験音楽的。

だけど、最終判断の質感というか、匙加減というか、あとはセンスで、と投げられている部分も多くて人間味があります。

今回も、人力の質感ていいなと思う瞬間も。

滑らかすぎない、ぎこちなさやザラつきのようなものというのかな。。。

やっぱり無音の音をたくさん奏でたんだなと。

(実際には、完成映像にはうごめくような音がバックグラウンドに漂います。)

視点の変化は面白いです。

 

実は、Christianは韓国にレジデンス中。

本当は私が行く予定だったのですが、なかなかビザや検査の緩和が出なくて、日数が取れないと見通しが立たず、それでも一緒にやろうと、先に日本が緩和されたので来日に切り替えてくれました。(その後に緩和されたのですが…)いずれにしても、無事にできてよかった。。。

完成したものがこちら。

 

 

 

 

3年前の作品は、ライブエレクトロニクスと遠隔の打楽器とのトリオ作品でした。

ドイツ公演の様子は、こちらから。

 

12月の公演の始まりは、練馬にて、Tb加藤直明さんとのデュオで、久しぶりの5octマリンバ出動。

練馬の財団からのご縁でお声がけいただき、応募早々に満席となったそうで、60分コンサートを前のめりで楽しんでくださった全世代の皆さまは、本当に赤ちゃんからシニアまででした。

珍しい編成ではあるのですが、レパートリーも増やしつつ、それぞれの楽器のこと、ちょっとコアなオリジナル作品、歌い繋がれてきた民謡でのボディパのシェアで、60分はあっという間。

写真は、手伝ってくれた後輩と加藤さんマネージャーさんとともに☆

 

 

 

その後、文化庁のユニバーサル公演事業(特支学校、学級向け)にて、Smile Musicが続きました。

まずは、石川県能登半島へ。

先生との打ち合わせで、今回のWSはヒーリング系とアンサンブル系に分かれての実施。

その後はコンサートです。

少しずつ心を開いてくれる様子や表情はもちろん、生徒会長の子からいただいた「幸せな音楽」という言葉、本当に噛み締めました。

そして、先生方がふとした瞬間に子どもたちに声がけをする一言一言に温かさを感じました。

本当にさりげないやり取りだけど、そんなふうに音楽も寄り添えたらいいなと。

 

ちなみに、体育館でのアンサンブル系WSのラストのクールダウンで、20名ほどのみんなの呼吸がすぅーと整った瞬間に風の音が聴こえて、こうしてみると外の音も聴こえるねー、いろんな音に囲まれてるよねーと話していると、雨、あられ、風がクレッシェンドしてからフェイドアウトしていってくれて、全員で自然の音って不思議だねーと、じわ〜っと浸透するとっても不思議な空間があって、荒天だけど、お天気も味方してくれたそんな瞬間でした。

安心して時間を過ごしてもらうための模造紙。

今回は、スライドでの進行のリクエストもあり、ダブルで用意しました。

そして、初雪に遭遇。飛行機はなんとか飛んでくれました。

 

 

 

続いてのユニバーサルは、沖縄へ。

まずは、本島の浦添市。(特支学級対象)

マリンバは、私が初めて習った時に使っていた楽器で、今は沖縄のホールに預けさせていただいている沖縄在住(本島)の楽器です。

WSもたっぷりめな時間設定で実施できたので、アップテンポなところの爆発感から、クールダウンはとても深いところまで誘えたアプローチとなりました。

体育館に寝っころがって、音のシャワーを上から浴びる音浴空間。

そのまま移動して、宮古島へ。

(島に伺うのは初でした!)

秋?夏?な過ごしやすさのなか、広い海と空のもと、のびのびな子どもたちとの時間は元気いっぱい☆

琴線に触れた瞬間にキラキラ〜と目が輝いたり、先生方が今まで見たことないというほどハマってくれた子が終わりと知った瞬間に心底悲しそうな顔になりみんなで切なくなったり、WSの片付けを手伝いに来てくれる子にほんわかしたり。。。

他にもたくさん、一人一人との思い出がいっぱいです。そして、エイサーの血はWSで爆発してました!

コンサートでは、沖縄民謡からクラシック、コアな現代音楽、時期なのでクリスマスも少し。

年明けからも続きます!!

 

 

 

 

首都圏に戻ってすぐ、クリスマス公演が続きました。

全て、満席御礼!ありがとうございました!

まずは、豊島区のあうるすぽっとにて、「あやしいサーカス団」が再集結!!

初日は、ハープの福島さんと赤ちゃん向け、クリスマスのプチ・パーチーWSでした。

かわいいサンタとトナカイがいっぱい来てくれてました☆

はじめての音に出会ったり、おもちゃも使ってみたり。

クリスマスソングはもちろん、ちょっとコアな民謡まで、ぎゅっと詰め込んだ、あやしいらしいプチ・プレゼントでした。

ホール公演では、クリスマス気分MAXで集まった満席の子どもたちを、サンタさんのお手伝いをする「あわてんぼうの野村サンタさん」とともに、なかなかパーティーに辿り着けなくて不思議な旅に連れて行きました☆

鵜木さんの自然に物語に入っていけちゃう最高の導きも、衣装がなかなか完成しない野村さんを仲間のように子どもたちが応援したくなる空気感も、中川さんの絶大な包容力とついていきたくなる全員の道標としての存在感も、伝統的な美しい音色なのにどんな音も出せちゃう引き出し満載の福島さんも、皆さんの音楽の素敵さは絶対的なのですが、人としての深さや温かさも改めて感じました。

大好きな先輩方と音楽できる幸せ…。

何が起こるかわからない、集まってみないとどんな音楽になるかわからない、あやしいサーカス団。

ドキドキもするけれど、どこにでも飛んでいけちゃう&絶対良いものになる心強さです。

前日のリハ9時間の集中合宿を越えてたどり着いた本番は、子どもたちの熱気が相乗効果で、大盛り上がりでした。

 

 

 

興奮冷めやらぬまま、次の日は、恒例のレストランでの昼夜公演!こちらも満席御礼!

トラディショナルなクリスマスソングから、星、雪、月にちなんだ古典やピアノ作品まで。

演奏〜お料理…を繰り返しながら楽しんでいただくコースです☆

 

 

 

 

これにて、演奏納めとなった2022年を完走。

たくさんの出会い、シェア、感動、感謝とともに。

皆さま、ありがとうございました!

11月は沖縄県浦添市で長年ご一緒している、てだこのみみぐすいアウトリーチから。

誠実さんとともに、2日間、クラスカラーそれぞれな5年生と過ごしました。

合奏リクエストでは、鍵盤ハーモニカやリコーダーは苦手意識がありそうな子もボディパでの打楽器パートを足してみると前のめりに参加してくれたり、それを見て先生方がびっくりされてたり、ちょっとしたスイッチって本当にどこにあるかわからないと改めて思いました。

アウトリーチはそんなスイッチや種をたくさん散りばめたいなと。

 

 

 

 

そして、Smile Musicがスタート!!!!

文化庁「ユニバーサル公演事業(特支学校&学級向け)」に、主宰プロジェクトのSmile Musicとして携わっています。

WSと公演のセットで、2月末日までに14校に伺います。

5名でのフレキシブルアンサンブルを、先生方と打ち合わせを重ねて、子どもたちが安心しながらリラックスして楽しめるように各学校にオーダーメイドで構成。

模造紙イラスト&流れのシェアも作成したり、準備もいろいろ☆

 

Smile Musicは、WSも公演も決めすぎず、子どもたちに寄り添いながら、その場でもゆるゆると変化させる構成。

それを楽しみながら身を委ねてくれて、またいろんな提案もしてくれる、心も音楽もとってもやわらかなメンバーに感謝です☆

先月からのzoom打ち合わせ続きも、こちらの公演に関連したものでした。

 

初回は、北海道帯広にて。

振動にドキドキしたり、音色にキラキラしたり、バッハに吸い寄せられたり、現代音楽でゆったり想像したり、たくさんの表情を見せてくれた子どもたち。

それに伴い、とても嬉しそうな先生方の表情も印象的でした。

訪問学習の子どもたちは、後日に公演映像を届けるとのことだったので、メッセージも撮影してきました。

続いて、宮崎にて。

中高部と小学部にわかれて、振動体験WSとコンサートを短めに実施です。

触ったり、身体に感じたりしながら音への親しみもできたところで、やわらかく音楽旅へと繋ぎます。

今回は花巡りの旅としてのストーリー。

子どもたち一人一人と向き合いながらの尊い時間です。その表情やふとした反応に先生方も朗らかになる、そんな空間はとても温かい。

学校全体もとてもアートな取り組みが多くて、関係者皆さんの心の豊かさに感動しました。

続いて、岡山県倉敷にて。

WSはゆるゆる始めて、子どもたちが作り出す流れに委ねながらファシリテート。

苦手な音もあるとのことでしたが、いつの間にかみんなでとっても素敵なアンサンブルに♪

グラデーションしていくグルーブの変化が素敵すぎる空間。

公演は全校なので、ユニバーサルとしてのアプローチ「みんなちがってみんないい」を軸に構成。

直接的な言葉にはしないけれど、それを人と人に置き換えてみたらどうなのかなと、じわーっと感じてもらう。。。

 

 

 

 

その他の公演も紹介!

川口市社協の子育てサポートプラザ&ぽっぽの皆さんのフェスティバルにて、WS的なコンサートもありました!

社助には、コンサートにも登場して踊ってもらいました〜☆

公演当日は、世界こどもの日。

子どもたちの未来に笑顔が拡がりますように。。。

構成は、家でも思い出してもらえるような音のヒントを点在させつつ、クラシックも手遊び唄もディズニーも民謡も現代も、ちょっとずつ網羅しながら、いろんなものにこれから出会ってほしいなと。

 

怒涛の12月へ続く!

この頃から、昨年フォンテックよりリリースした4th CD「Marimba Smile〜涙のあとに」の配信がスタートしました。

こちらはApple Musicのリンクのご案内です。

ディスクでじっくりと、そして配信では気軽に楽しんでいただけたら嬉しいです!

 

 

さて、岩手ツアーから戻って2週間ほど後、再びの岩手でした。

誠実さんとともに、前沢おんかつ公演!こちらは、チーム前沢!

ホール舞台面を使って、大きくなったらホールに戻ってきてねの想いを込めた、保育園向けのインリーチもいくつか。

子供達とパレードになった回もありました。

小学校でのアウトリーチもいくつか。

伸び伸び自由さMAXな素直な子どもたちで、元気さはもちろん、リラックスして想像する時間になると、本当に体がでろ〜んとしてきたり、どこか違う世界に飛んでいく子もいたり、素敵な学校でした。

そして、今回は、ホール公演で中学生の吹奏楽部との共演もあるという、モリモリなプログラムで、連日リハーサルでした。

子どもたちとの音楽づくりはとても大切な時間で、少しでも音楽を楽しむヒントをシェアできたらと全身全霊で向き合います。

そして、どんどん音が、音楽が変わっていきます。

とても純粋だからこそ、限られた時間でも、できる限りのことをしたい。。。

技術的な面とともに想いもシェア。

そして、いよいよホール公演。

久しぶりのDeaganシロフォンは、幼い頃からの師匠から譲り受けた楽器で、日本に木琴音楽を拡めてくださったお二人の奏者を経て、あと数年で100歳。

今回、吹奏楽部との共演もあったので、ホール公演前半のソロの一部とフィナーレではそのシロフォンにしたいなと。

くぐもったような甘いサウンドは愛おしくて、アウトリーチもフル稼働しました。

「打楽器が主役!」と銘打って吹奏楽コラボも含めて、とのリクエストで、前半はソロで太鼓から鍵盤、そして現代音楽へと歴史を辿ります。

各国のカラーが色濃い打楽器。

いいことも悪いことも含めて人の繋がりや文化の道を辿れること、しかもそれが同じステージや曲のなかで融合できること、私は最大の打楽器の魅力な気がしています。

1部の締めは、現代音楽の名曲side by side。

ラストの音が止まった後の、お客様の息も一緒に止まるような集中力は格別でした。

 

そして、第2部は共演!!

ボディパから、楽器紹介パートへ。

ハイライトとなる「リバーダンス」は、以前やろうとして挫折したとのことで共演リクエスト曲でした。

今回のためのアレンジをして、パーカッションセットで演奏しながら指揮をする弾き振り!!

真剣で熱い眼差しと温度感のある音がひとつに集まってくるのを感じながらの演奏☆

客席の皆様の拍手が鳴り止みませんでした。

本番では、本当に全員が目を合わせてくれるようになって、中にはわかったとか、いくよとか、合図し返してくれる子もいて愛しかった…。

 

公演全体の締めは、デュオでの名曲メドレーのThe golden age of the xylophoneでフィナーレ。

またしても鳴り止まない拍手に…そのままアンコールは会場参加!

One worldで、子どもたちは客席後方から登場して通路でボディパ、ライブ会場のような熱気での終演となりました。

子どもたちのキラキラ達成感いっぱいの表情、お客様の熱気を感じて、本当に感無量でした。。。

 

 

 

前沢公演の中日には、宮城公演も挟みつつ。。。

 

 

その後は、沖縄滞在となり、那覇市内の高校2校にて4日間のアウトリーチを、ピアノ新崎洋実ちゃんと。

現代音楽たっぷりなプログラムで、柔軟な子どもたちの素敵さも実感。

 

 

そして、この頃から、冬公演に向けてのzoom打ち合わせの連続となってきていました。

こちらについては、11月の振り返りで!