香りの音楽会 「伝えたい、いのちの響き(森山雪子さん) 於:浜松 | I am say'S'

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 香りの音楽会 「伝えたい、いのちの響き(森山雪子さん) 於:浜松」

僕がamebaで知り合った
素敵なアーティストの方々…

 シンガーソングライターの
   手塚奈緒美さん
 フラワーアーティストの
   floris-sumikoさん
 版画家の
   小松美羽さん
 そしてピアニストの
   森山雪子さん

その中で、今日は森山さんのコンサートがあったので、
一路新幹線で浜松に向かった。

今回のコンサートは
 「伝えたい、いのちの響き~ピアノ三重奏と朗読」
と名付けられた、三部構成の演奏会。

第一部が
 「音の花束」
と題してピアノ、ヴァイオリン、フルートのトリオによる演奏。
曲は森山さんのアルバム曲が中心だ。

ある一日を朝(木漏れ日)、昼(風)、夕方(黄昏)、夜(月)、そして眠りにつくときに想い焦がれるひと(Heartful sound story)と5つの曲で綴ったストーリーは聞き応えがある。
時には明るく力強く、時には心優しく、時には情感豊かな森山さんのピアノとヴァイオリンとフルートのコラボレーションが心に染み渡ってゆく。
間にゲストの生ギターが加わり、曲にメリハリをつけてくれる。

時折見せてくれる演奏中の森山さんの笑顔の横顔が演奏を楽しんでいらしているようでその表情がとても素敵だ。
(最前列の、しかも森山さんの横顔が見えるというこの上ない席につけたのはラッキーだった)

CDも何度も聴く度に心安らぎ、何かを感じさせ、何かを与えてくれるけれど、やはり生で聴く臨場感は全く違う。

僕のフェイバリットな曲のがどれと区別なくどの曲も感動的だった。

そしてアルバム発表から約三年経っているけれど、演奏力がアップしているだけでなく厚みが出来、余裕さえ感じられる演奏は聴いてて楽しく、一曲一曲の意味を考えさせてくれた。
ああ、この曲はこんなことも伝えたかったんだ…。
演奏する皆さんと一観客の僕が一体化できた気がした瞬間だった。

間に2楽章からなる「森」をはさみ、
この日のために書き下ろされたという、初めて聴く
 「ヤマトタケル」
は古代日本人が持っていた力強い勇気と優しさがこもった素晴らしい演奏だったと思う。
ダイナミックさと奥深さ、日本人が根底に持つ日本人にしかない「こころ」が表現されていたと思う。
そして森山さんの古代からの日本人に対する敬愛の念を改めて感じさせられた。
またいつか(できることならセカンドアルバムの中で、だろうか…)聴きたい、そんな余韻がまだ残っている。

第二部は
 「言葉の花束」
と題した、ピアノをバックに原田靖子さんの詩の朗読。
小学校二年生の三学期の教科書に取りあげられているという
「スーホの白い馬」。
大人が聞いても感動する物語だ。
森山さんのピアノのアレンジもストーリーにびったり合っていて互いに感動を盛り上げている。
こんなCDがあるならぜひ子供たちに聞かせてやりたいと思った。

そしてエンディングは
 「大きな花束」
と題したアルバムにも収録されている「花」の三重奏と朗読。
ピアノと朗読はピッタリだと思ったが、三重奏の間に入る朗読は曲に心地よい間を与えてくれる。
アンコールは2曲。
楽しい曲と、最後は「星に願いを」

アンコールまでの約二時間があっという間だった。

そして森山さんが伝えようとしていた
「いのちの響き」は確かに僕に伝わったと思う。

お子さんから年配の方まで幅広い年齢層がいらしたこのコンサートは森山さんならではのお人柄と、幅広いお知り合いをお持ちなんだなあと改めて感じさせられた。
それは演奏者のみなさんだけでなく客席のみなさん、スタッフのみなさんの暖かい笑顔からも十分感じられた。
裏方のみなさんのあれだけの笑顔、そして帰り際にスタッフの方から笑顔で「いかがでしたか?」と声をかけていただいて交わした会話も嬉しかった。

最後に出口で森山さんご本人ともご挨拶ができてこの上ない一日となった。
もちろん森山さんとお話ししたい方はたくさんいらっしゃるだろうと、いつまでも話していたい気持ちを抑え、ご挨拶に留めてその場をあとにしたのはちょっと遠慮しすぎたかな?

また足を運びたい…。
そんな思いを抱きながら僕は帰路についた。

森山さんありがとう。
ご一緒に演奏されたみなさんありがとう。
そしてスタッフの皆さん、裏方を支えてくれた皆さんありがとう。

皆さんのおかげで僕は幸せなときを過ごせました。

本当にありがとうございます!

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※この原稿は帰りの新幹線の中で、興奮醒めやまぬうちに書きました