『哲学する乱暴者』は、私が漫画家を目指している時から構想があった。
プロの漫画家になったら漫画で『哲学する乱暴者』を連載しようと夢見ていた。
結局漫画家は断念したが、小説で『哲学する乱暴者』を出版することができて嬉しい。
漫画で描こうとしていた喜劇だから、内容はかなりマンガチックだ。
いきなりサーベルの柄で人の脳天を突くし、テーブルの上でジャンピングパイルドライバーが火を噴く。
ほとんどマンガで、実際にやったら傷害罪で逮捕される。
そもそもサーベルを持ち歩いていたら銃刀法違反になるだろう。
この小説は喜劇だし楽しく書いた。楽しく書くと文章にも表れると思う。
書くことが好きで好きで仕方ないという気持ちは読者にも伝わると信じている。
『哲学する乱暴者』はプロレス喜劇だが、プロレス以外にもテーマはある。
夢について、漫画についての語らいもあれば、暴力と非暴力など哲学的なトークバトルもあるし、恋愛小説でもある。
後半は少しシリアスになる。この乱世で非暴力を貫くことがいかに難しいかを描いた。
〇目次
夢の扉
暴力対非暴力
招かざる山んば?
キングコングニードロップ
暴走の反則負け
修羅の命