※澤田事務所管理人より
この「連載プレイバック」は
1982年7月8日から1989年9月28日まで
雑誌「スコラ」に掲載された笑人間を
加筆訂正したものです。
本日は1983年5月26日
笑人間「オール阪神・巨人」(#18)後編です。
テーマ:「いつのまにか指定席に戻っている実力コンビ!!」
(本文)
それにしてもこのコンビは大事な時に怪我に見舞われた。
オール阪神が「オレたちひょうきん族」のプロレスで
股裂きにあったのは漫才ブームで一番仕事の多かった時で
「紳助・竜介のインボーや」と当の本人達が
喋りまくったものだが、事実この間にサブロー・シローが力をつけた。
オール巨人が寿司屋の店員にゲタで
頭をなぐられるという災難に出会って
休んだ時は、いくよ・くるよが力をつけた。
なんと花王名人大賞の直前にはオール巨人が、
暴力団員にビール壜で左手を斬られるという始末。
でも休みあけで出てくると、それをネタにうけまくって、
いつのまにかちゃんと元の位置におさまってしまう
力をもっているのだからすごい。
変な事件にまきこまれて警察に呼ばれた時も、
これはきっと「どっきりカメラ」に違いないと、
取調室で机を叩いて訊問する本物の刑事にも驚かず、
カメラが覗いていると覚しきところへ時々「アホか」と
アカンベーをしていたという神経の持主である。
どんな苦難をも物ともせず、
名人大賞めざしてまっしぐらに
今年も突進してくれるに違いないのだ。
おわり
澤田隆治