あー、会社辞めてぇ。(末期症状)


こんばんわ。



休み明けで今日から出社だったわけですが、世間はギリギリでまだお盆の時期なわけです。

となると、もちろん仕事も暇になるわけです。

僕が担当しているクライアントもお休みだったり、仕事が少ない状態だったり、先週のうちにひと段落したものだったりで本当に、本当に仕事がない状態でした。

10~17時まで何もすることがないという状況。


こんな時になぜ僕が出社しなければならないのかというと、もちろん僕が休みを使い果たしてしまったからなのです。

他の社員はこの時期に休みを取るので約半数がお休み。

逆に言えばこの時期に出社している人は仕事があるために出社しなければならない人、もしくはおばかさんということになるわけです。

では、今日の僕の一日を振り返ってみましょう。



【今日一日の動き】


10:20  出社(20分遅刻)


       メールチェックや休暇期間のことを把握


11:00 部署内、僕以外全員外出


      スローライフを満喫


      ネットサーフィン、オークションをむさぼる


12:30 お昼ごはん


      ここで財布を忘れたことに気づき、先輩に媚びる


13:30 再び部署内で1人になる


      甲子園のテキスト中継をみる。


14:30 タイピングゲームをやりだす


      ネットサーフィン


15:30 ネットに飽きはじめる


      ホワイトボードに落書きを始める


16:00 甲子園情報の収集


      ふいにあだち充作品が読みたくなりオークションを見始める


17:00 ようやく仕事のために外出しようとするが、お金がないことに気づき交通費を先輩に借りる




こんな社員、僕が社長だったら2秒でクビにします。

ざっと今振り返ってみてホワイトボードをいじりだしたときは自分でもどーかと思うのですが

落書きをしている時の僕の気分はまさにバクザン先生だったので良しとします。


もうね、仕事には何も求めないから、誰か海に行こうよ。

一昨日からまた休みを消化しています。

これだけ休んでおいて言うのも何なんですが、休みを下さい。

うさぎです。



さて、皆さんも一度くらいあるでしょう。

電車で隣の人が眠りだして寄りかかられるっていう経験。

あれは中々嫌なものですね。

僕も幾度となく経験があるわけで、つり革につかまる僕の二の腕を枕にされたこともあります。

その時は、綺麗なお姉さんだったから思わず「ありがとう」とか言いそうになったんだけれど、それが酔っ払いのおっさんとかだったらもう最低。

死ね!と。その汚い鼻息を何とかしろ!と。

まぁ、酔っ払って改札に千円札ぶち込もうとしてた僕もだいぶ最低なんですが

やめて欲しいわけです。他人の肩で寝ようとするのは。


先日、汚いおばさんが僕の肩に寄りかかってきました。

おっとっと、汚いとかいったら危ないですね。

えーと・・・まぁ、小汚いおばさんが寄りかかってきたわけです。

もうガクガクいって、でろーんって感じに。

これがもしかわいいお姉さんだったら「おいでやす」。おっさんだったら裁判。なんですが、おばさんということで、間を取って(?)始めのほうはやんわり向こうに追いやってたりしてたんです。

しかしそれでもこっちに来るわけなんですよ。

何回追いやってもまたこっち。あっちこっちあっちこっちの連続。












きぃ!なんなんですか!!こいつは!


わかりますよ。皆さんが言いたいことのはわかります。

席を立てばいいじゃんって思ってるでしょ?

ノンノン!ここで立ったら負けなんですよ!!

亀田は立ってただけ勝ちましたけど、ここでは立ったら負けなんですよ!


いい加減イライラしてた僕は、肩でガンガンやったり舌打を連発して周囲から見たら軽く危ない人だったわけですが、それでも起きない。

何をしても起きない。


・・・


オーケー。

僕の負けだよ。席を立つことにしよう。(単に降りる駅に着いただけ)

さぁ、僕が席を立つからちょっとだけ目を覚ましておくれ。

じゃないと、あなたが落ちちゃうからさ。




すくっ(立つ音)





どすーん!


・・・そのまま座席に寝そべるおばさん。そして、起きない。


えーっと、もうゆっくり寝なよ。



※追伸

バイクの免許取りました。

ロンブーの淳がいました。

誰にも声をかけられていませんでした。



今日は有給休暇!!!

うひょーーー!


ワ━ヾ( o・∀)ノ゙ヾ(o・∀・o)ノ゙ヾ(∀・o )ノ゙━イ!!

有給!

ゆ・う・き・ゅ・う!!

平日のお昼に起きるのはなんと気持ちのいいことかっ!


え?入社3ヶ月で有給が取れるのか?


知らんがな。(だって取れたんですもの)

こんばんわ、うさぎです。



さて、今日なぜ僕が有給をとったのかというと、免許取得のためです。普通二輪免許ね。

この免許試験は平日しかやっていないので、致し方なく、いたしかたなくですよ!有給を取らせていただきました。

「ああ、今の時間は会社の人は一生懸命働いているんだなぁ・・・」なんて微塵も思いませんでしたが、行ってまいりました。試験に


今、時代はバイクなんですよ。バイク

四輪?はあ?


思い出してください。

皆さんが初めて乗ったのは三輪車、もしくは補助輪つきの自転車でしょう。

それが成長とともに車輪が一つ減り、補助輪がはずされ、二輪車となったのでしょう。

つまり二輪車は大人の乗り物!大人の証なんですよ!!

それを四輪だぁ?君はアレかね?精子かね?


あんまり言うと、TOYOTAあたりに轢き殺されそうなのでやめておきますが、バイクはすばらしいんですよ!って話です。

僕はいいたい。バイク野郎の一因として声を大にしていいたい。


『俺は風になる!』



さて、試験ですが、これ予約制なんですよ。

それも1日に限られた人数しか受けれないので結構待つんです。

僕は2週間待ちでやっと試験を受けたわけなんですよ。

その原因となっているのが、受験者の「技術不足」。

バシバシ落ちる。だから合格率も極めて悪い。(試験場での試験は厳しいってのもあるけど)

もうね、くんな!と。

落ちそうなやつは予約するんじゃない!と。

僕の前に受けてる人を見てもそうです。明らかに落ちるだろ、お前。って人が多いの。


「おやおや、そんなにガクガクさせてロデオボーイのものまねかい?」


「ふふ、お嬢ちゃん。エンストかい?一本橋もまだなのに。」



「君、最初の曲がり角曲がってないよ。」



もう、うんざりですよ。

受かる気はあるのかね?君たちは、と。

そんな人たちを見つつ、やっと僕の番です。

ちょっと君たち、僕の走りをしっかり見てなさいよ!



いざ、スタート!


1速から2速!


直線は元気よく加速!


しっかり減速して目視して曲がる!


スラロームはテンポよく!スイっ、スイっ、スイっ、カツッ・・・あ。



【本日の結果】

一本橋・・・9.6秒

S字・クランク・・・減点なし

スラローム・・・コーン接触


検定中止




  ヽ(・ω・)/ ズコー
 \(.\ ノ


えっと・・・すいませんでした。



あの、また有給取るんですか?





そうだ・・・風邪になろう。

先ほど、yahoo!のトップニュースで『ヒライケンジが古時計をカバー』ってのがありました。

ヒライケンジという人を知らなかったわけですが、人気だということでした。

で、ヒライケンジのプロフィール

      ↓

ttp://www.neet-project.com/profile/yamashitashi




なんかズルイ。

こんばんわ、うさぎです。



今日はね、久しぶりの二日酔いです。

もう朝から気持ちが悪くてしょうがない。

なんか昨日の夜中友達に電話していたらしく、その時の僕が言っていたことを聞きました。


「いやさぁ、韓国のり一袋もらっちゃって今、家の前のポストにいるんだけど鍵がここにあるんだわ。で、家に入ろうかと思ってるんだけど。」



え?ミーはおフランス帰りざんす?

なになに?これ。もはや日本語としておかしいですよ。

さっさと家に入れ!と。

韓国のりなんて関係ないじゃないか!と。

さすがに酔ってたとはいえこれはないなって思いまして、僕はこんなこという人じゃないなってね。


これは嘘をつかれているなとおもったわけですよ。

性格の悪い友人のいたずらだろうと。

韓国のりの話も、鍵の話も全部嘘に違いないよ!!って韓国のりを手にしながら思ってた今日一日です。



もう気持ち悪くなるのでお酒の話はやめて、ブログの話をしましょう。

お気づきの方もいらっしゃると思いますが、ブログペットを飼ってみました。

HNのがうさぎですので、もちろん、こうさぎです。

名前は「おれおれ詐欺師」です。

なぜそんな名前になったのかというと、そんなもんは3日前の俺に聞いて欲しいんですが、まぁ、ぶっちゃけ考えるのめんどくさいってのと、ぱっといいものが浮かばなかったということなんです。


で、名前をつけてください!


お名前募集です。

アメブロ界のクズこと我がブログのペットの名付け親になれるんですよ!!

こんな名誉なことは他にないですよ!

もうあれだね。金メダルだね。


だからお願い・・・(切実)



どーでもいいけど、虫刺されがひどい。

昨日まで久しぶりの3連休ということもあり、お友達と飲もうよって話になったわけなんですが、

「飲もう!」と連絡が来たのが当日の昼1時。

そこから人を集めなきゃならんと。

まぁ、正直集まらないだろうなと思ってたんですよ。無理だろう、と。

だって考えてみてください。

連休ですよ?連休。

考えられないじゃないですか。予定が入ってないなんて。

血気盛んな20歳そこそこの若造がですよ、久しぶりの連休だというのに部屋で一人ぽけ~っとしてるんですか?





してました。(出席率80%)


この暇人どもがっ!!(大好きだっ!)

こんばんわ。ザ・暇人こと、うさぎでございます。




話はがらりと変わりますが、その飲み会をしようと言い出した方が面白いアンケートをしていました。


恋人間における着メロのアンケートです。

恋人の着メロは個別設定しているのか?その理由は?といったようなアンケートです。

その中で僕が注目したいのが次の質問。


『彼氏または彼女がいるとき、ケータイでどれくらいメールをしますか?』


というもの。


で、結果はというと・・・

選択肢 回答数 回答比率
毎日5回以上メールする 5 ]]]]]]]]]]]]]]]]]] 27.78%
1日1回位メールする 8 ]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]] 44.44%
2~3日に1回 3 ]]]]]]]]]]] 16.67%
1週間に1回 1 ]]] 5.56%
週に1回もしねぇ。 1 ]]] 5.56%


総回答数 18



だそうです。


うん。なるほど。

約半数は1日に1回くらいメールをするようですね。

そりゃそうですよね。

1日の出来事だとか報告だとか何かしらのメールをするって感じなのでしょうね。

3分の1くらいは5回以上もするというなんとも仲睦まじいご様子で。

「他人の幸せは、俺の不幸」を座右の銘としている僕にとって、そんなラブらぶなカップルを見るとほんと死ねばいいのにって思っちゃうんですけどね。

もうあわよくば、彼氏のふりして彼女のケータイに朝一番で、


「おはよー!

 いやぁ、朝起きたらうんこ漏れちゃってたよー

 でもこれで今日1日はウンがついてるからダイジョウブダネ!」


なんてメール送りたいと思ってるくらいなわけですよ。

号泣する彼女、青ざめる彼氏、爆笑する俺。みたいなね。

最高ですよね。


とまぁ、このままカップルを不幸にする妄想をしていたら2万字じゃ収まりきらないと思うので置いておきますが、

中にはいるんですよ。

恋人と週に1回しかメールをしないなんていう人が。

さらには週に1回もメールなんてしないよ!っていう輩まで。


もう、なに考えてるんでしょうね?

どういうことなのだろうと、これは。

1回もメールをしないってことはもはや、相手のことを考えてないと思われても仕方がないことだと思うのですよ。

本当に君はあのこのことを愛しているのか!?と問いただしてみたいですよね。


どーなんだ!え!?

はっきりしてみろよっ!!うさぎ!!!







ごめん、それ、俺だ。(〃∇〃)



いやいやいや、だって別に送ることもないじゃない。

逆に聞きたいね。

そんなに何をメールすることがあるのですか?と。

腱鞘炎になりませんか?と。

ぜひ教えていただきたい。


【今日の言い訳】

君に送るためにメールを考えていたら、また今日が終わっちゃったんだよ・・・(星空を見上げながらジゴロ風に)




※上記アンケートにご協力いただける方はこちら

 うふふな着メロアンケート(現在彼氏彼女がいない人も答えてね)

はい、こんばんわ。


前回の更新で、突発的にショートショートみたいなものを書いたわけです。

僕なりに、「お、これは中々いけんじゃねw」なんて思ってたわけですが

皆様の反応はというと、総コメント数6、内2つは宣伝っていう大好評でした。

これが映画館だったら、ダダッダッダダ・・・「全米No.1大ヒット!!!」みたいな感じになるのだろうな、とギリギリな慰めで何とか正気を保ってるわけです。


いやね、僕もわかりますよ。

そんな中途半端な作品だかなんだかわかんないようなもの読まされて感想を書くなんてよほど物好きじゃないとしませんわね。

ただですよ、た だ 、察しろと。

察してくれよ、と。

僕が暇だってことを。


おかげさまでこの連休も教習所の汚いおっさんと過ごすことが決まりました\(^О^)/



死ね!

死んでしまえ!と


休日も暇で仕事も暇って、もはやなにをすればいいんですかね?

暇は人をおかしくするわけです。

だから仕事中も、「あれ?テポドンでギャグを考えれば面白くね?」なんてとち狂ったこと考える羽目になるわけですよ。

もう、人生やめたい。

ドロップアウトでいいですよ。もう


これはいかん、と。

精神的にこれだけ参ってしまっているのだから、せめて肉体面は充実したいかなと思いまして。

そこで整体にいきたい!と思ったわけです。

肉体面の充実がなぜ整体なのか?という質問は一切受け付けないつもりですが、とにかく整体に行きたいと思ったんですよ。

そこで上司の人に「どこかいい整体ないですかね?」と聞いてみたんですが、

「へへ、あんまり下手なところ入っちゃうとヌかれちゃうよ?」なんて危ないこと聞かされてわけで。


まぁ、確かに『健康マッサージ』の看板の下に『明朗会計』って書いてあるのはどういうことなんだろうって感じはしますけどね。


とりあえずだ、みんなに言いたいことはいい整体のところに連れてってくれってこと。



(あとがき)

書き終えた後にここを書いています。

今回の更新はちょっとした読み物です。

それなりの文章量がありますので、長い文章読みたくない人はスルーしてください。

2時間ほどで一気に書いたものなので穴などあるかもしれません。

だが、今読み返して直す気にはならん!疲れたんだよ!

後ほど修正などはいるかもしれません。

よろしくお願いします。


――――――――――――――――――――




葬式の夢を見た。


参列者は数えるほどしかいなく、とても・・・とても淋しい葬式だなと感じた。
その場で涙を流す数少ない参列者は皆、知っている人たちばかりだ。
お母さん、お父さん、弟の慶太に、親戚の俊雄おじさん、親友の知美も涙を流していた。

この時は夢だと思っていない。
自分もこの数少ない参列者の一人として悲しみを感じ、涙を流していた。


涙?



誰のために・・・?


誰の・・・?


誰が・・・?



誰が死んだの?



ふと頭をよぎった当然の疑問が私の視線を祭壇へと誘った。

祭壇に飾られた遺影を見た瞬間に、泣くことも悲しむことも忘れ、同時に恐怖が心を埋め尽くした。

その遺影に写る人物は紛れもなく私だった----。



そこで明子は目を覚ました。

思い出したかのような悲しみの余韻とともに、明子は恐れていた。

祭壇に飾られた自分の遺影・・・

ただの写真とは言えど、白黒の自分が写るそれを見た時はなんとも言えぬ冷たさと絶対的な無をそこに感じ恐怖した。

悲しみに暮れ涙を流す参列者たちとは別世界に連れて行かれたことを、その写真は静かに表現し、やけにリアルに感じられたのだ。

そして、もうひとつ、明子が恐れる理由があった。

明子は感じ取っていたからだ。

この夢は『あの夢』である、と。



『あの夢』というのは簡単に言えば『正夢』のことである。

ただそれは、「完全な」ものではなかった。

明子自身が捉えている正夢とは、100%それが現実となることのことである。

本人がそれを望んでいようが望まないものであろうがその仮の未来は確実に現実のものとなって起こる。これが正夢の定義だと考えている。

それが明子の見る夢は「避ける」ことができた。

大抵が現実には起こって欲しくないことであったため、意識的にそうならないように明子自身が行動すればその夢が『正夢』となることはなかったのである。

ただ、避けようと行動しなければそれは『正夢』にもなったし、しばしば外れることもあった。

言ってみれば、『半正夢』といったところか。

それほど詳細には知ることもできないし、100%現実となるものでもないが、『予知夢』という言い方もできるのかもしれない。

明子にはその『半正夢』と『普通の夢』を感じ分けることができた。

言葉で表現するのは難しいが、ちょっとした違和感を感じる。

そのちょっとした違和感を今回の夢でも感じていた。


そして恐怖する。



何もしなければ・・・私は死ぬ・・・と。





明子は死ぬわけにはいかなかった。

先月に結婚式を済ませ、来週にはハネムーンの予定もある。お腹の中には最愛の人との子供もいる。

まさに幸せの真っ只中に明子はいた。

愛する人と結ばれ、寿退社をし、新しい人生が始まりだしたばかりだ。

愛する夫・忠志のためにも、産まれてくる子供のためにも、そして自分のためにも明子は死ぬわけにはいかなかった。


しかし、未来が少しばかり見えたからといってどーすればいいのだろうか。

自分の死が近いことを知ったからといって、それを避けるためにはなにをしたらいいのだろうか。

明子にはわからなかった。

ただ不安と恐怖が明子を押しつぶそうとしていた。



その日の夜、目の前で忠志が、「おいしいね、これ。」といって野菜炒めを食べている。

そんな忠志の言葉も上の空で、適当に相槌を打っていた。

ふと、忠志が話題を変えた。


「そーいえばさ、飛行機のチケット届いたんだよ。」


「え?」


「え?って。チケットだよ。新婚旅行の。」


「ほら。」といってテーブルの脇にある封筒を手渡してきた。

『成田-ロサンゼルス』と書かれたチケットを受け取った明子は何も言うことができなかった。

目の前で見え隠れする『死』と、今現実に手に持つチケットの『生』とがぐるぐると渦巻いている。

全く現実のものとして考えることができず、明子は言葉を発することができなかった。

何も言わない明子を忠志が不思議そうに見つめている・・・ような気がしていた。



その夜、明子は再び『あの夢』を見る----。



明子は新聞を読んでいる。

日付は来週のものだ。7月17日。

1面記事に目をやる。







『飛行機墜落事故!!』



瞬間、鈍器で頭を打たれたような眩暈が襲う。

記事を読もうとするが見えない。


見えない・・・!


ミエナイ・・・っ!!

夢から覚めてしまう刹那、目の端で捉えた文字はこれだった。


「死亡者・・・横尾忠志 横尾明子」





明子にとってこれほど目覚めの悪い朝がかつてあっただろうか。

自分と夫がこれから死ぬ夢。最低だった。

ただ、これで確信した。

自分が死ぬのは、飛行機墜落事故によってだということ。

それも、新婚旅行へ向かう飛行機だ。

最低だ、と明子は声に出した。


ラスベガスのガイド本を微笑みながら読む夫の姿を横目に、明子は困惑していた。

『あの夢』・・・明子自身は確信を持てるほどであったが、それを夫に話したところで信じてもらえるだろうか。

自分が見る不思議な夢についてはこれまで誰にも話したことはない。それは夫である忠志も例外ではなかった。

突然、「飛行機が墜落する夢を見たから行くのやめましょう。」なんて言ったら忠志はどう思うだろう。それも新婚旅行の、だ。

激怒するに違いない。

そして、明子に失望するだろう。こいつは頭がおかしくなった。

明子にとって忠志に見放されることは、死ぬことと同じくらい恐ろしいことだった。

夢のことは言えぬまま、日々が過ぎていった。



出発当日―――


明子は成田空港にいた。

結局、忠志に何も言えぬまま運命の日を迎えていた。

もしかしたら今回の夢は外れるかもしれない、と淡い期待を抱きながら時を待っている。

おそらくは現実のことになるだろうと感じながら。

忠志もここ数日の明子の様子の変化には気がついていた。

これまで見たことのない明子の様子にただならぬ気配を感じつつも、いらだっている自分がいた。

そんな二人の間にはよどんだ空気が流れ、とてもこれから新婚旅行へ向かう二人には見えない。


「15:30発、ロサンゼルス行き、○○便にご搭乗されるお客様は・・・」


二人が乗る飛行機の搭乗案内がアナウンスされる。

忠志が、「行こう。」と声をかけ立ち上がろうとすると、意を決したように明子が言った。


「やめよう・・・。行くのやめようよ!ねえ!やめよう!!」


忠志には理解できない、言葉の意味はわかるものの、理解することができない言葉を明子は叫んでいた。

その目には涙を浮かべ、これまで見たこともない表情で訴えている。「やめよう!」と。

まさに明子にとっては「命がけの」訴えだった。


明子はすべてを話した。

自分は不思議な夢を見ることがあるのだということ。そして、最近みた恐ろしい夢のこと。

言葉になっていなかったかもしれない。

それでも、全てを吐き出すように明子は言った。

忠志に失望されることよりも、自分の死よりも、愛する人の死が怖かったから。


周囲が何事か?と視線を送る中、明子はその場に泣き崩れた。

忠志はそんな明子の肩にすっと手をかけると、真剣な眼差しでこう言った。


「わかった。やめよう。」


何も理解できていないであろう忠志は、ただ明子のことを信じてくれたのだ。

その言葉を聞いて、死から逃れることができた安堵からと忠志のやさしさに対する喜びとで再び泣き崩れた。

死ななくてよかった・・・と。

愛した人がこの人でよかった・・・と。



15分遅れで二人が乗るはずだった飛行機が出発したことを告げるアナウンスがされた。

空港の窓から涙でにじむ滑走路を見ながら明子は、「今度は乗ろうな。」という忠志の言葉を聞いた。


二人の前を飛行機が離陸する。

5m・・・10m・・・徐々に陸から離れていく飛行機を二人が目で追っていた。

忠志はどんな気持ちでこの飛行機を見ているのだろう、明子は思っていた。

そして明子は知っている。

これからあの飛行機が堕ちることを。



完全に離陸し、旋回しようと機体が傾き始めていた。


・・・・その時!


右の翼が根元からぐにゃりと曲がり機体が傾いたっ!

呆然とその光景を見る二人。

まるでスローモーションのように機体から翼がもげ、火を噴きながら堕ちてくる。

空港施設の影に姿を消した数秒後、ドーン!!!という大きな物体が落ちる音を二人は聞いた。

その音は紛れもなく飛行機が墜落する音だった。




翌朝、この飛行機墜落事故は1面を飾る。








『飛行機墜落事故!!』


7月16日、15:30発、ロサンゼルス行きの飛行機が原因不明の事故により墜落。

目撃者によれば右翼が根元から折れバランスを失った飛行機がそのまま空港内に墜落した模様。

奇跡的にこの墜落による犠牲者は一人もいなかったものの、折れた右翼が空港施設に落ち、施設内で死傷者を出した。負傷者の数は未だ定かではない。

死亡者は次の通り。


死亡者・・・横尾忠志 横尾明子






(Bad End)