深夜の高速道路。山道なのにすごく明るくて、ガムを噛みながら運転する智弘のほっぺの上下を延々見ていた。カーステレオは3周目に突入。眠気は全くなかった。


「山道に急に人工物が出現するの、RPGみたいでめちゃくちゃ好きなんだよね。鉄塔とか。橋とか。ガス球管とか。造りかけだったり錆びてたりすると倍良い。わかる???」


智弘の息継ぎが下手なところが好きだ。溺れちゃうよ。ふふ


「あと2キロでサービスエリアだって。」


はぁい。


「なんか食べよっか。」


太るからやめとく。


「そっかぁ。」


ラーメン。


「お」