佐藤康行です。今日もどうぞよろしくお願いします。

「真我の生き方」を実践しているFさん(美容室経営)に、思いもよらない素晴らしいことが起きています。

もちろん、初めから順風満帆だったわけではありません。
それどころか、「真我の生き方」をし始めた頃には、一見マイナスと思われる出来事さえ起きたのです。

普通であれば、不安になったり、不満を感じたりするでしょう。
しかし、彼の確信が揺らぐことはありませんでした。
むしろ、さらに深く踏み込むことで、思いもよらない好結果が得られたのです。

以下、Fさんご本人の体験談です。

小さい頃、父から「リーダーシップのとれる人間になれ」「人に影響を与える人間になれ」等、言われたものです。
経営者を育てるという意識だったのでしょう。
美容業界に入り、コンクールで優勝したり、早く独立することが出来たのも、無意識に「父に認められたい」という思いがあったからだと思います。
ただ、自分の実力以上のことをやっていたので、いつも追い立てられているような感覚がありました。
佐藤先生と出会ったのは、まさに八方塞がりの状態の時です。
少しずつ九州で店舗を増やしていったのですが、強力な同業他社が出店してきたり、不景気だったりで、億の借金を作ってしまったのです。
「会社が倒産してしまうと思うんでしたら、取り引き先にしろ、社員さんにしろ、お客さんにしろ、今まで生かしてもらった感謝を、とにかく形に表しなさい」これが佐藤先生のアドバイスでした。
頭では、感謝の心が大切だとわかっています。
しかし、感謝を形に表すなど、思いもよらないことでした。

一社一社、お詫びと感謝の気持ちを込めて手紙を書かせていただいたんです。
汚い字ですが、心を込めて筆で書きました。
電話もかけて、今の状況をうそ偽りなく全部お話させていただきました。
「一生かけても償えないかもしれませんが、絶対に逃げません」と、お詫びして回ったところ、取引先の人やご迷惑をかけているところの方々から、「頑張ってください」と、応援の言葉もいただいたのです。
この時、身体の奥から「生かされている」のを実感しました。
物やお金に対する執着が、以前と比べて明らかに少なくなりました。
食べられればいい、寝られればいい、着らればいいといった感じです。
以前、服にはものすごいこだわりがありました。
美容師はおしゃれな業界ですから。
それが今では、どんなかっこうでも気になりません。
服を選ぶのに、三分もかからないのです。
それぐらい、こだわりがなくなりました。

従業員さんには、涙ながらに土下座して謝りました。
それまでの私は、従業員さんを物や道具のようにしか思っていなかったからです。
今までの私の価値観についてきた人たちは「そんな弱い社長は見たくない」と、一人辞め二人辞めし、結局十三人中八人の人が辞めていきました。
以前の私でしたら、去っていく方に対して、環境や人のせいにしたと思います。
恨みにさえ思っていたかもしれません。
しかし、「こんな自分によく今までついてきてくれた」という思いがあり、拝むような気持ちで送り出したのです。
不安や不満はありませんでした。
「真我の生き方」を実践して、悪くなるはずがないと確信していたからです。
実際、困ることはありませんでした。
例えば、カット出来る人が辞めると、カット希望の方が面接に来てくれるのです。
採用条件は、「笑顔」です。
もう一つ質問したのは、「お父さん、お母さん、好き?」。
両親はやはり原点ですから。
あとは全面的に迎え入れました。
「自分と一緒に働いてくれる仲間なんだ。
ありがたい」という思いしか湧いてこないのです。
その人たちと仕事が出来るようになって、店の雰囲気が一新しました。
以前の私は、「自分を認めてくださるお客様・ウチの店を認めてくださるお客様だけが良いお客様」という、妙なプライドが人一倍強かったんです。
技術に対してのプライドだとか、お店の経営に対してのこだわりみたいなものも、非常に強かったです。

佐藤先生にアドバイスをしていただいてからは、そうした考えを全て捨てました。
子どもさんであろうと、おばあちゃんであろうと、「ここに来てくださっただけでありがたい」という思いで仕事をさせていただいたんです。
その結果、お客様の層が広がりました。
それまでは、洗練されたおしゃれな方しか来てはいただけなかったんです。

今までのお客様はというと、よりファンになってくださいました。
「店の雰囲気が明るくなったね」と言ってくれます。
「喜んでいただきたい」という思いだけでやったので、プライドや技術に対するこだわりだとか、お店に対してのこだわりは全くなくなったんです。
それどころか、「お客様が作ってくださるお店だ」、「技術やデザインは、お客様に喜んでいただくためのもの」という考えに、ガラッと意識が変わりました。
そして、どういうふうにお店の中で感謝を表していくか、どういう気持ちでお客様に対して喜んでいただけるか、そこしか考えませんでした。
その思いは、従業員の皆さんにも徐々に浸透していきました。
普通だったらつらいと思える練習も、喜びで出来るんです。
「この技術を一つ覚えれば、ほら、あのお客様にも喜んでもらえるよ。
このお客様にも喜んでいただけるよ」と指導すると、教わるほうも、具体的にお客様の顔や名前が浮かんできて、練習にはりあいが出来るわけです。
だから、従業員の皆さんも短期間でグッと伸びました。

しかし、それだけではありません。
従業員はお客様を意識して練習したので、その方が来店されるのが楽しみなんです。
ですから、そのお客様がいらっしゃった時の迎え入れる言葉や表情が今までとは全く違うわけです。
マニュアルでは学ぶことの出来ないことですよ、これは。
このように、お店の環境がどんどん変わっていきました。
従業員の皆さんも、のびのびと仕事をしてくれているのがよくわかります。
ほとんどの社員さんが辞めていってから半年後、なんと、百何十店舗かのグループの中、一位になりました。
しかも、その後五年間、一位を取り続けたのです。
お陰で借金も返済出来ました。
自己破産もせず、家もそのまま売らずにすみました。
「地方都市の奇跡」等、いろいろな賛辞をいただきました。
温泉旅館のような温かいお出迎えが出来るようになりました。
心からリラックス出来る言葉遣いや態度、声のトーンになっていったんです。

以前も笑顔でお客様をお迎えしていたのですが、マニュアル的でした。
そつがない。
笑顔はあるけど、きどっているというか。
スマートなんだけど、心の温かさを感じない店だったんです。
しかも、追い立てられているという感覚は全くありませんでした。
楽しんで仕事をしていた結果なのです。


この続きはまた。

佐藤康行

 

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