時計仕掛けのアポカリプス


1週目

ルデル ルート






この世界は、地上、上層、下層地区とわけられていてキャラクターたちが生活しているのが下層地区。

地上は毒ガスらしきものがあり住める場所ではないらしく、170年くらい行くことは禁止されており、上層にも住める場所はない、とされている──らしいです。

ルデルは、ルチア(ヒロイン)の幼馴染。
下層地区を率いる指導役(偉い)が父。
アンバーという兄がいて彼を尊敬しています。
ちなみにアンバーもルデルも養子。
次期指導役が兄弟のどちらかから選ばれるのですが、兄であるアンバーを尊敬しているので自分が選ばれなくても彼を支えていくつもりでいる、誠実な人間です。
真面目で賢く、ヒロインをいつでも信じて味方をしてくれる優しい幼馴染。


ヒロインは脳内お花畑とか色々言われてるけど、記憶力がよく神話が好きで明るい女の子。
幼い頃に両親を亡くし、もう1人の幼馴染であるユナカ、パン屋を営むユナカの母と3人で住んでいます。
この物語は彼女の記憶力が鍵になってきます。

私はゲームカードだけの状態で買ったので、パッケージ見てなかったんで出てくるキャラを知らなかったのですが、ルデル以外に攻略できるキャラは、



クアト(右上 毒舌な医者)
リアン(左上 大人なピアニスト)
ジル(右下 攻略制限 不思議な妖精みたいなやつ)
ユナカ(真ん中 攻略制限 パン屋の幼馴染)
らしいです。

この中では医者が好みかな、と思っていたら。
ガネットという緒方恵美さんボイスの、ヒロインを手引きするようなキャラが出てきた!
この人攻略できないのだろうか?

まずは、いつも私は愛キャッチオフで思った通りに進めていくので今回もそれでいきました。

ここから感想です👇
ミステリー的ですごい面白かった!
やっぱタイムリープっていいよね。
エンドがたくさんある乙女ゲームとの相性がいい!
絵とフォント癖あるなと思ってたけどプレイしてるとこれでいい!とさえ思うようになってきた。
スチルは「ん?」って違和感あるやつもあったけど、シナリオがいいのでモヤモヤはすぐ忘れました笑

このルートは、“兄弟の絆をどこまで強められるか”にかかっていました。

裏切られるのが怖いから信じたくない人
信じたいから裏切られないように導いていく人
の対比が見えて、恋愛の行方より兄弟のシーンが印象的だった。

ルデルは常に兄を信じてるんだけど、兄であるアンバーがどうなのかというと、彼はそこまで強くないというか、人を信じることに臆病になっている。裏切られることが怖いから。
歪み合うように育てられた2人なのでその気持ちはわかる。

バッドエンドを経たヒロインは得た教訓を元に自分の秘密(タイムリープ)を理解してくれた別の未来のルデルと未来を掴もうとします。
ある敵が浮かび上がるので、その為にはアンバーを味方にしなければいけない。
ルデルは、「アンバーに殺された未来があるとしても、アンバーに与えられたものの方がそれより大きいから裏切られるより先に信じて、正しい未来へ導いていきたい」という……聖人すぎる。
また、その優しさや人を思うことを教えてくれたのは君なんだよ、ってヒロインに語るところは優しい気持ちになれました。

バッドエンドを繰り返し時を戻して、その記憶を元に未来を掴もうとするヒロインが変わっていく様をみていくのは楽しかった。

大事なもの、守れるものは見極めて、それ以外のものは手放す潔さを身につけていくところ。
“全部守る!”みたいなのって聞こえ方としてはいいけど、それって選ぶ苦しさを天秤にかけて簡単な方は傾いていないか?自分のキャパを超えて結局は全てを守れないことにならないか?って思うことがあるので私はここが好きでした。

ヒロインのタイムリープの秘密を知って、攻略キャラと2人でがんばるのっていいね。
ヒロインは死体や絶望を何度も見てきてるから、もしかしたらまた間違えるかも、という危うい今を生きてる横で共に未来を掴もうとしてくれる人がいる心強さ。
そんな2人でも、片方は戻れるけどもう一方はこの世界にしかいない、という違いも切なくてよかった。

このルートは、手応えあったのでこれはハッピーエンドだろう、と思っていたら普通にバッドエンドで笑いました。
選択肢、結構難しい笑


フローチャートなんとかならないか。
自分が今どこのポイントにいるのかがわからない……。
バラのステータスの見方がよくわかんないし、好感度が足りないのか、どこからやり直せばハッピーエンドにたどり着くのかがわからず大変だった。慣れればわかるのかな。

ヒロインだけでなくプレイヤーも何回もやり直してやっと辿り着けたエンドは謎も残るけどとりあえず希望がある未来でした。

未来を変えることができるギミックを持ってるのはヒロインでも、決して1人じゃ未来は変えられなくてその思いが繋がった時に辿り着けることがわかりました。この経験を次のルートへ活かそうと思います。

この作品、色々と謎が多くて楽しいです。
このルートだけでは解決できなかったことがたくさんあるのでそれもまた楽しみ。
それと、ヒロイン可愛い。結構辛辣だったりするところが面白いです。


今の大きな謎
①ユナカは何か知ってる?
(青バラからんでる?以前にタイムリープしてる?)
②ヒロインの両親は人に言えない仕事をしていたのか?
(ハイドラ病(この世界の不治の病)とやらに関係?)
③指導役のおじさん(ルベル父)の目的は?
(なんで地上に行くことを禁止しているのか)
④キューという猫みたいな子はガネット?
(色が似てるし毛先も似てるような。)
⑤ジルの生体
(人間ではない?ガネット系?言動からしてタイムリープしてる?)

次は金髪医者のクアトにいきます
攻略キャラの中では1番好みなので楽しみ。


ずっと好きだった女の子を掻っ攫われてしまうユナカが不憫ではあった。
でも、ルベル優しいし、賢いしこっちに惹かれちゃうと思う。いいやつなんだけどなぁ。
空気を読んで毎回途中でいなくなるユナカが気の毒でした。幼馴染って難しいよね笑
ちゃんとヒロインがユナカの恋心を気付いていて、はっきり誰が好きなのかを自分で潔くシーンもよかった。その方が言われた方もすっきりするよね。
多分これは彼以外のルートでは全部そんな感じなんだろうなぁ。なんせ攻略制限らしいから最後にする予定だしそのルートまで待っていてもらうしかない笑