「ジョリパット」・・・
言わずと知れた壁面の仕上げ塗材でありますが
いろんな仕上げ方があって、意匠性を楽しめるのもこの塗材の魅力の一つであります。
特に外壁で採用しているケースに多いのが「汚れ」だったりします。
昨今、私たちのまわりには物や情報が、あふれている時代なんて言われたりもしますが
塗装の塗り替えにおきましても、星の数ほど??ある工程や塗料の中から塗り替え方法を
探らなくてはなりません。
そんな中、行き着くのがアイカ工業純正品の「ジョリパットフレッシュ」であったり
汚れは絶対にNGである。
なんてご相談を頂いたりしますと、汚れの付きづらい仕上げをご提案する次第であります。
塗り替えを考えるにあたり、テーマを決めたいただくとその方向性が導かれていくのでは??
なんて事を考えながらも。
・今現在の風合いを保ちたい ⇒ ジョリパットフレッシュ での塗り替えが最適です。
・汚れなどを付けたくない ⇒ ツルっ!!とした仕上げの方が向いています。
・ひび割れなどが・・ ⇒ 厚く仕上げる施工などが向いています。
この塗り替えにあたっては、順番に紹介しようと思いますが、上記一番上の
「今現在の風合いを保ちたい」塗り替えでの施行例になります。
「まだ、新しいですよね~」
「まだ、キレイですよね~」
弊社担当して頂いている、足場工事のスタッフさん談・・・・・
確かに、私もお見積りに伺った際、同じことを思いました。
「まだまだ、キレイだな~~」なんてね^^
今回、ご依頼いただいたお宅の壁面は「ジョリパット」と呼ばれる塗材で
施工されたものです。
新築より10年が経ったそうです。
同じ色のカラーサンプルと比べてみると、幾分色褪せが進行している様子が
分かります。
冒頭の「キレイですよね~??」足場工事のスタッフさん談
誰もがそのように思いましたが
実は「キレイに隠された壁面の悩み事」があったそうです。
この、ジョリパットという仕上げ材の下地はモルタルです。
左官屋さんが入念に仕上げた、コテ模様ということですが
モルタルの壁面で一番気を付けておきたい「クラック」が
あらゆる箇所に発生している状態でした。
これが、お見積り時にお聞きした一番の原因だったそうです。
新築が完成してから間もなく、クラックが見つかったそうで
施工した業者さんに手直ししてもらったそうです。
(クラックの廻りに補修の痕)
中には、足場を組みたてしてから窓上に見つかった大き目のクラックも・・・
壁面を改修するにあたって
ご主人さまご希望である「風合い」を残しつつをメインに
考えられるいくつかのご提案をさせて頂きました。
・クラックだけを考えて工事を行うとすれば、弾力性のある上塗り塗料を用いて
工事をすれば、耐クラック性としては良いかもしれません。
この場合風合いはトコトン失われる仕上げになりそうです。
⇒ということで今回は見送り
・もう一つ、クラックの入りづらい厚塗り仕上げを塗り増す方法。
いろんなやり方があるのでしょうが、コスト面と工期がとても長くなってしまう点で?
⇒ということで今回は見送り
いろんな施工法、数ある中から
今回は、クラックを中心とした補修を行う工事と
ジョリパットの風合いをできるだけ保てるような塗料を選んでいただいて
工事を行いました。
既存壁面:ジョリパット(連波コテ模様) ⇒
改修壁面:ジョリパットフレッシュにて塗り替え
補修の後は、通常の塗り替えと同じような工程。
下塗り ⇒ 中塗り ⇒ 上塗り
今回は、クラックが多めに確認されましたので
通常のローラーを使用しまして、塗り重ねる事 3層。
下地補修を行った箇所は4層になります。
既存の仕上げは金コテでの仕上げ。
一方で、今回の仕上げはローラーでの施工。
向って右のサンプルが金コテでの仕上げ。
左のサンプルが今回施工したローラーでの仕上げ。
仕上げの特性上、コテの表面を擦りあげる仕上げに対し
ローラーでの塗料をのせる。
ちょっと表現が難しくなってしまいますが、若干仕上げ材に含まれる細かい粒子(砂状)の
立ち方が違うのかな~
という印象です。
工事の内容:壁面のクラック補修及びジョリパットの改修
(ジョリパットフレッシュにて)
屋根コロニアル フッ素樹脂塗装
ベランダ防水工事
【塗装職人からひとこと】
十年に一度の事だから・・・・・。
私たちの汗と涙??
手間暇と星に願いを込めながら??
「一塗り入魂」までは大げさですが
丁寧なお仕事を心がけ、塗らせて頂いております。
いつまでもきれいであってほしい。
長持ちしてほしい。
塗装の職人として切に願います。
詳しい工事の様子はホームページにも更新しています。
ホームページにも公開中
佐藤塗装店では私たちができる「塗装」を考え、お客さまに最高のサービスで
お応えできるように、スタッフ一同 頑張っていきたいと思っています。