「そんなに疲れてるなら、休めばいいじゃん。」
悪気はなかったと思う。
むしろ心配してくれていた。
だから余計に返事に困った。
「まあ、そうなんだけどね。」
僕は笑ってごまかした。
でも。
本当は違った。
休んでいたからだ。
有給も取っていた。
土日もあった。
睡眠時間だって、
極端に短かったわけじゃない。
それなのに。
ずっと疲れていた。
朝起きても疲れている。
会社に着く頃には疲れている。
会議が終わるとさらに疲れている。
帰宅した頃には空っぽだった。
だから。
「休めばいいじゃん。」
という言葉を聞くたびに、
少しだけ苦しくなった。
休んでも変わらないんです。
そう言いたかった。
でも。
うまく説明できなかった。
自分でも分かっていなかったから。
ある日。
海外チームとの会議が終わった後だった。
会議室を出る。
席に戻る。
パソコンを開く。
メールが溜まっている。
返信しなきゃいけない。
資料も作らなきゃいけない。
でも。
動けない。
本当に動けなかった。
数分だけ休もう。
そう思って椅子にもたれる。
気付くと20分経っていた。
何もしていない。
ただ画面を見ていただけだった。
その時。
自分でも少し怖くなった。
サボっているわけじゃない。
やる気がないわけでもない。
むしろ早く終わらせたい。
でも動けない。
アクセルを踏んでいるのに、
車が進まない。
そんな感覚だった。
今なら分かる。
当時の僕は、
休息が足りなかったわけじゃない。
回復できなくなっていた。
だから休んでも変わらない。
寝ても変わらない。
休日が来ても変わらない。
なのに僕は、
ずっと自分を責めていた。
休み方が下手なんだ。
もっとリフレッシュしなきゃ。
もっと前向きにならなきゃ。
もっと頑張らなきゃ。
全部逆だった。
本当に必要だったのは、
自分を追い込むことじゃなかった。
でもその時の僕は、
まだ知らない。
だからまた。
疲れているのに頑張る。
動けないのに頑張る。
回復していないのに頑張る。
そしてさらに疲れる。
そんな毎日を続けていた。
もしあの頃の僕に会えるなら、
こう言いたい。
「その疲れは、怠けじゃない。」
たぶん彼は信じないと思う。
僕自身が、
ずっと信じられなかったから。
PS
昔の僕は、
疲れを気合いで乗り越えるのが大人だと思っていました。
でも後になって、
そもそも見ている場所が違ったことに気付きます。
その考え方を知るきっかけになったのが、
僕がたまたま読んだ無料のメルマガでした。
もし今、
「休んでも疲れが抜けない」
そんな感覚があるなら、
一度読んでみると面白いかもしれません。
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