ベアクロウ | ギター製作者 佐久間悟のブログ

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楽器製作と日常について書きます


テーマ:
 夕立の多いここ数日。
雨の後はひんやりした空気で過ごし易いですね。

さて「ベアクロウ」。
天然木は材の取り方や切り方で様々な表情を見せます。
そして同じ樹種でも産地や土壌、環境で違いが出るもの。
さらには外的要因や病気などによっても面白い木目が現れたりします。
それを瑕疵と見る事もできますが、積極的にデザインに活かす事も。
自然の成せる不思議な模様は見ていて飽きない。
純粋に美しいなと思います。
希少価値からお好きな方も多いですね。

実際に加工する人間としては、
杢の乱れた部分は剥がれ易いので神経を使います。
カンナの刃をよく研ぎ合わせて、極薄く削りクズを調整します。
裏刃も利かせてゆっくりカンナを引きます。
すると大人しく削られてくれますね。
まあクセのある材は慌てず気長に様子を見て付き合うこと。
人間と同じです。笑
そんな材はいい味が出ますね,それも一緒です。

ベアクロウ…粗野でいい景色


目止めの定着


おまけ 刃に合わせてカンナ台を作る…趣味?


 三軒茶屋の土田刃物店さんでカンナ刃を買って、
昔買って寝かせてある樫(かし)材で台を作成。
このところご無沙汰してますが、
お店に行くといろいろ貴重なお話を聴いたりします。
先人たちは天然木を生活に利用するために道具を工夫して来ました。
鍛冶屋さんは切れる刃物を、台屋さんは狂いにくい台を。
使用者は厳密に調整し作品を生み出して来ました。
長い年月積み上げられてきたノウハウは貴重な財産ですね。
できることならそれを理解し、評価する人が少しでも増えたらいい。
それはより豊かな社会につながると思います。
自分の仕事がそんな事につながればいいなと密かに思っています。

まあ道具を見ながら3杯メシが食える私は変わり者でしょうけど…笑。

梅雨時期、体調もカンナ台も狂い易い季節。
ご自愛下さい。
次回は梅雨明けかな。
ではまた。






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