ギター製作者 佐久間悟のブログ

ギター製作者 佐久間悟のブログ

楽器製作と日常について書きます

しばらくのご無沙汰です。

台風の影響でご心配をおかけしました。

更新がなかったのは被害にあったからではなく、その気になれないからでした。

各地で被災された方の心痛に思いを寄せ、穏やかな日常が戻るよう祈ります。

 

上田市は千曲川の氾濫情報が早い段階で報道に載りました。

国分付近は雨が激しさを増した19時に消防により氾濫のアナウンスが出ました。

予報では雨のピークは21時頃だったので予想以上に早いペース。

これはまずいなと早めに避難を決断しました。

結果から見ると堤防は決壊せず持ち堪えたので取り越し苦労かもしれませんが、

万一の場合は一気に増水するので逃げる間はないでしょう。

高台の弟宅に家族で転がり込み一夜を明かしました。

 

雨が上がり朝には自宅に戻り、無事を確認してそろそろ横になろうとすると来客。

地区の堤防沿いに浸水被害が出ているので泥の撤去作業を手伝って欲しいとのこと。

一面泥に覆われ床下床上浸水と場所によっては被害の大きいところも。

地区の仲間や年寄りが無言で泥をかき出し運ぶ姿が見られました。

スコップとじょれんで水を吸った泥を片付けやすい道路沿いに運ぶのですが、重い。

普通の土の2~3倍の重さでしょうか、身体に堪えます。

床上に泥を被ったところは流水で洗浄しながら掻き出します。

現状復帰は難しのでは…、それでも人手が多く黙々と片付けて行きました。

ある程度目処がついたら何も言わずみんな家に戻って行きました…。

地域の助け合いは派手でも雄弁でもなく、地味で寡黙で温かいものでした。

 

娘に言われましが、散歩好きで良かったねと。

普段から地形や高低差、街並みや植生を感じるのが楽しみです。

上田駅周辺は元々千曲川の川べり、上田城の下まで川が流れていました。

明治時代以降、堤防によって流れを南西に変え平地を生み出しました。

鉄道は平行移動、平らで直線の地形を求めます。

今回各地で鉄道被害が出ているのも自然なこと、川沿いで未開の湿地は鉄道に適地。

ただし今回のような災害には弱点となります。

水は高いところから低いところに流れ溜まります。

当たり前の自然の摂理ですが、みんな忘れてる、歩かなくなったから。

自然を人間が制御するのは難しい、逆らわない謙虚さが必要かな。

普段の生活の中で取り戻すことができたら良いと思います。

 

 

最後に仕事の話。

おかげさまで在宅勤務に戻っています。

静かに仕事をさせてもらえるのは有り難いことですね。

新しい型を起こしたり、いつもの型で改良したり。

積極的に攻める姿勢を見せてます、自由に楽しみながら。

年末に向けてさらに引きこもりを強化したいと思います。

 

寒くなりますのでお身体大切にお過ごし下さい。

ではまた。

 

 

 

いきなり本題で恐縮ですが博多へ出張していました。

お世話になっている専門店に納品がてらご挨拶に。

 

博多の中心天神の少し外れにあるフォレストヒル。

九州全域でマンドリンとギターの販売や調整、

レッスン、マスタークラス、CDの出版など様々手がけられています。

有名ギタリストたちのコンサートなども主催されるなど

精力的にギター音楽の普及に尽力されています。

若手の発掘にも積極的で逸材を多数輩出。

現在のクラシックギター界に影響を与え続けています。

 

さて今回のお話。

陸路8時間かけて博多まで辿り着いたのですが、

着くやいなや早速楽器の試奏に。

社長ご夫妻やレッスン担当の先生たち、有名ギタリスト…

ギターは弾き手の力量に左右される楽器です。

右手のタッチにギターの良い響きが引き出されます。

つまり十分深く、適切なストロークが必要。

フォレストヒルの皆さんは楽器の良し悪しに厳しいだけあり

楽器の持ち味を十二分に引き出します。

それが今回も遠路はるばる博多まで伺った理由です。

言葉では伝わらない、音だから伝わるものを皆さんと共有できました。

楽器製作の醍醐味と言っていいのかもしれません。

言いたいことは楽器が伝えてくれるので。

 

その後納品も無事終わり、皆さんと博多の街で飲んで語り、

お店に戻り気がつけば午前3時…楽しい時間でした。

 

 

ついでなので翌日のお話。

せっかくの福岡、気になっていた小石原焼を買いに。

レンタカーを借りて片道1時間半、東峰村へ出かけました。

日用雑器を中心に400年の歴史があります。

ろくろを回しながら模様をつける「とびカンナ」の技法。

素朴で質実、作為のないデザインに惹かれました。

小石原道の駅の展示場で各窯元の作品を拝見。

ビビッときた作品の窯元に飛び込もうと…決めました。

集落の奥地にある柳瀬本窯元に伺いました。

あとで知ったのですが14代続く一番古い窯元で

歴史と伝統を背負った昔ながらの作品を作り続けています。

ギャラリーで美しい作品を拝見しながら奥様には歴史を、

ご主人には工房でとびカンナの使い方を教えて頂きました。

思いがけずご厚意で素晴らしい旅になりました。

煮魚をのせる9寸の皿を注文して帰路に着きました。

9月末ぐらいには手元に届くでしょう。

とても楽しみにしています。

 

こちらの工房にお邪魔しました

 

 

他にも多少話題はありますが今回はこの辺で。

 

九州は食べ物も美味い、酒も美味い。

それにも増して人が魅力的。

人懐っこくて温かい、また会いに行きたい場所です。

九州北部は豪雨、地震にも見舞われた地域でもあります。

だからなおさら伝わるものがありました。

また伺います。

 

さて次回更新はいつになるのか…

ではまた。

 

 

 

 

 

八女市のお酒「繁桝」と肴

 

あご出汁のそうめん

 

鯖の一枚焼き

 

 

 

 

ご無沙汰しております。

気がつけば連休も過ぎ去り汗ばむ陽気に。

季節の移ろいは年々早まるように感じます。

 

動画が届きました。

シェアさせて頂きます。

楽器の余計な能書きはまたの機会に。

美しい絵と力のある演奏をお楽しみ下さい。

 

楽器の改良に力添え頂いているギタリスト諸氏、

今回の動画に参加頂いた井上氏、音響担当森井氏他スタッフ、

写真、編集、休日出社のディレクター服部文厚氏、

その他、お世話になっている皆様に感謝申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

✳︎無断転載はご遠慮下さい。