今日は討議資料概念フレームワーク

討議資料と書かれている事からわかるように、会計基準ではなく討議資料です。

ですが、公認会計士試験における重要性は高く、みんな必死で勉強する分野です。

内容はというと、、、

非常に分かりづらいです。
名称から分かる通り、概念が羅列されており具体性がないから、一つ一つの文章をきっちり理解するのが大変です。一つ文章読んでは具体例を一つ思い浮かべて、「なるほどそーいう事か」と腹に落として行かなければなりません。

講義だけ聴いていても何のことかさっぱりわかりません。

この概念フレームワークの中で一番面白いのは、資産・負債アプローチと収益・費用アプローチのハイブリッド構造になっていることでしょうか?(強いて言えばですが。。。)

概念フレームワークは資産・負債の定義から入る事から資産・負債アプローチに準拠した文章と思う人も多いかもしれません。しかし利益観としては純利益を重視している事から収益・費用アプローチにも準拠した概念です。つまり資産・負債アプローチと収益・費用アプローチの両方に立脚したハイブリッド構造なわけです。

僕は、このハイブリッド構造に日本の会計基準の分かりづらさの根源があると考えています。

日本は昔から収益・費用アプローチに立脚して会計理論を構築してきました。
そこに近年IFRSとのコンバージェンスの観点から、資産・負債アプローチの考え方を大量に導入しました。そこに日本の現在の会計基準が非常に難解になっている理由があるような気がします。

日本の会計学者の先生方も諦めてIFRS完全準拠にすればよいのではないでしょうか?
そうした方が日本企業が世界進出した場合にメリットが多いし、何より公認会計士試験受験者も覚える事が減ってうれしいと思うのです。

日本のローカル基準とIFRSの両方を勉強していっぱいいっぱいになるより、IFRS一本に絞って勉強量を削減した上で、英語等の外国語の習得に時間を費やしてグローバルに活躍できる公認会計仕を育成すべきではないでしょうか?