私、市の陶芸サークルの面倒を見させていただいております。
サークルは公民館の一室を借りて活動していますが、こちらもコロナ・クローズとなりました。
そういうわけで、みなさんLINEでやりとりをしています。
LINEが何度もピコピコなります。「公民館に粘土とりにいきます」ということらしいです。
それならと、「次回までここまでやっておいてください」とメッセージお返しします。
みなさん、やる気満々です。
このグループは、市の講座からできたグループで、そのとき初めて陶芸にふれた方がほとんどで、それから2年もたっていません。
市のサークルというと、つくりたいものをつくるというのが多いのでしょうか。
私は半年ごとに分けてお題を出しています。
去年の前半のテーマは「あかり」でした。
技術のお題は、「面象嵌とポンス を使う」にしました。
「できちゃったは、なるべくやめてください」と言っています。(自分のことは棚にあげる)
まずは、自分がどんな世界観を「あかりに」に込めたいか考えて、絵に描いてくださいと。(ますます自分のことは棚に上げるた)
みなさん、子供のようにイキイキとデザインを描いてくださいます。
それを見て、ここはこうしたほうが危なくないとか、これでは無理なのでこのようにしてみましょうとか、こうしたほうがパンチが出ますとか、皆さまのイメージを実現化するお手伝いをするのが私の役目です。
陶芸初心者さんにはちょっと難易度が高かったかもしれません。
でも、ちょっと難しいぐらいがよいのではないかと思っています。
「あかり」はできあがりました。
ほかのサークルの方がごらんになって、「ほんとに初心者なの」とびっくりされていました。
私が無理をして長時間労働をしているのではないかと心配くださったほどです。
私、長時間労働はいたしません。(笑)
後半は、スタイロフォームにて型づくり、和紙染でした。
型づくりは簡単だと思ったのですが、案外苦労されていました。
和紙染は、人気でしたよ。
今年の前半のお題は、白化粧、黒化粧、かき落とし、取手つきペアカップにしました。
これも、コップを二つつくるのではなくて、ペアになるように、少なくとも親戚ぐらいには見えるように意識してつくってくださいとお題を出しています。
またもや絵を描いてもらったら、皆さん、豊かな想像力。
サークルのメンバーは下が40代、上が70代と幅広いです。
皆さん、これから職人さんになるわけでもないし、陶芸家になるわけでもないです。
でも、作家にはなれます。
イメージをふくらませ、自分の世界を表現すればいいのです。
そんなときはみんな作家です。(できあがった作品が人に作家の作品と認められるかどうかは、また別の話です)
まずは、ドキドキしてつくってもらいたい。
食器はいっぱいあるとか、使えないからとか、どうせ趣味だからとおっしゃる方もいます。
そういうことは置いておいて、まずはつくる、表現する、学ぶ喜びを感じていただきたいと思っています。
私もそうやってやってきました。
今年から10名となり、説明のとき、私のろれつもますますあやしくなってきました。

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