「陶説」3月号 No.803(日本陶磁器協会発行)
第7回陶美展の記事の中で、私の作品を掲載してくださいました。
ありがたいことです。
記事の中では、「昨年12月、毎日新聞主催の日本陶芸展が終了を知らせ、日本の陶芸の全体状況を一堂に観る機会が一つ失われたが、この陶美展はそうした観る事、使う事を含めた陶芸の総合的現況を知らせる公募展としての役割を担っていくのではなかろうか。」と書き記されています。
昨年終わった日本陶芸展は、心にスタンプされている展覧会でした。
陶芸を始めたころですが、勉強会ということで、先生に連れられて、茨城県陶芸美術館にて「日本陶芸展」を観ました。
伝統の作品は、一目見て、
「こりゃあ、100年たっても、私にはできないなあ〜」とただただ阿呆のように感心するのみ、全くの人事として鑑賞。
伝統の展示が終わり、外の広いスペースに出た途端、私の目がズームしたかわいい小さなたくさんの猫、お行儀よく斜めに並んでいます。たしかタイトルは「コルト」だったような。
「これなら何とかなるかもっ!」と瞬時に思いました。(笑)不遜な思いがふつふつとわきあがってきたのは、今でも忘れられません。
まあ、その後、いつものごとくすっかり忘れておりました。(笑)
それから大分たって、よし、出してみっか〜てな感じで「日本陶芸展」に出してみたところ、結果的に、2017年、2019年と2年連続で入選することができました。
そんな経緯があるので、クローズしたのはほんとうに残念ですが、そういう「想い」のある公募展に間に合ってよかったなあと思っています。
2019年の作品 「悪夢vol.3」
一見、無謀な思いつきも、心の「秘密の小箱」に入れて、忘れないでいれば何とかなるようです。
「想い」(執念とも言うかも)というのは、ほんとうに強い。

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