外交部会において、ペンス米副大統領の訪日とイギリスの解散総選挙について、外務省から最新のブリーフィングがなされた。今回のペンス副大統領の訪日では日米経済対話に大きな焦点が当たっているが、佐藤はアメリカの北朝鮮に対する強い決意に注目したい。

 

 今回のペンス副大統領の旅程を細かく見ると、安倍総理への表敬や麻生副総理との日米経済対話終了後の翌日、横須賀で空母ロナルド・レーガンを視察している。北朝鮮が核兵器やミサイル開発を進めていることに対して、「戦略的忍耐の時代は終わった。すべての選択肢はテーブルの上にある」と、強い調子で述べたという。この場には自衛隊隊員100人も招待されており、日米の結束を北朝鮮に示す格好の場になったと思う。

 

 現場に同行した外務省の高官によると、ペンス副大統領は非常に魅力的な人物に映ったようだ。穏やかでかつ気さくな人柄のためか、米軍人と海上自衛官を前に演説した後は積極的に交流し、意見交換を通じて日米の絆の深さを強調していたとのことである。

 

 今回の外遊は韓国から始まり、その後日本に移動し経済から安全保障まで様々な問題を議論した。その後は、インドネシアとオーストラリアを回るとのことだ。日本を含めたこれら4ヶ国は、米国のアジア太平洋戦略にとって不可欠の国々である。今後の米国の外交政策と決意を測る上で、ペンス副大統領の来日は非常に有意義であった。佐藤としても本気になった米国と意思疎通を密にして、いつ来るか分からない朝鮮半島有事に備えていきたい。