学校の先生へ日常的にメールを書くようになってから、ずいぶんと日が経つ。
最初の頃は、ダンナに英文添削をよくお願いしていたものだ。

「用件をいっぺんにたくさん書いたらダメっって何回言ったら分かるとねっ!」
「先生は忙しかとやっけん、手短に一つの用件だけ書くとよ!!」
「最初の挨拶は要らんとたいっ!」

こんな風に、まあクドクドと説教じみたことを言う。
そういえば近ごろ、夜中の丑三つ時に台所でなにやら物音がするが、
早起きが鉄則の年寄りがお茶でも沸かしているんだろう、、、さりとて気にも止めていない。

それにしても、毎度こうだと腹が立つ。
腹が立つのでとにかく数をこなそう、とメールを書きまくった甲斐もあり、
最近では添削をしてもらうことがめっきり減った。

日本とドイツでは、メールの書き方が全然違う。
「いつもお世話になっております。」
などと最初の行に挨拶文を書く日本と違い、ドイツではいきなり用件を書き出す。
それを知らなかった私は、
How are you doing?
hello!
なんて書いていて、こっぴどくダンナに叱られたものだ。
今では、用件のみ、長くても3行までにとどめるようにしている。
おかげで、相手からの返事はいたってスピーディ。
返信はすぐに来るようになった。

日本での敬具、に相当するものは
Best wishes,
Best regards,
Kind regards,
Yours sincerely, (この言い回しを先生達はよく使う。Sincerely yours, は殆ど見かけない)
Yours truly,
などと、変化球に富んでいる。

先生達は英語のプロなので、返信の文章はホトホト感心することばかり。
やっぱりうまいなあ~、、と思うが、自分がさらっと書けるまでにはまだまだだ。
言語習得には毎日の積み重ねがやっぱり基本だな、と日々感じつつ外国暮らしを送っている。


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