「免疫チェックポイント阻害薬の使用を始めました その2」 | 院長徒然

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「院長のある一日」ということで、日常のことや気づいたこと、院内での出来事などを気ままに綴ります。

 膀胱がん・腎がん・前立腺がんなど、泌尿器科のがんの薬物療法の進歩は目覚ましいものがあります。

 次々と新しい薬剤やくすりのくみ合わせ(レジメン)が開発され、それらの知識に追いついてゆくのも大変です(汗)。


 そのような状況の中で、免疫チェックポイント阻害薬は進行した(転移性)膀胱がん(尿路上皮がん)や腎がんの重要な治療方法になっています。

 

 これまで、この免疫チェックポイント阻害薬を使用する状態になると大学病院などにお願いをしていました。そのためこれまで治療させていただいていた患者さんも、継続して診療ができなくなってしまいます。この点も、免疫チェックポイント阻害薬の導入を始めた理由の1つなのです。つまり泌尿器科のがんの患者さんに対し責任をもって継続して治療を行いたい。そのためには、副作用など対応の難しい面はありますが、がん治療に欠くことのできない免疫チェックポイント阻害薬を導入いたしました。
 

 現在まで3名の患者様が加療を開始しました。泌尿器がん薬物治療センター長の本間先生を中心に引き続き泌尿器科がん治療に取り組んでまいります。