素敵な曲を見つけました☆
切ない歌詞だけど、好きです☆


愛はかげろうのように charlene




ねえ貴女、人生が嫌でたまらない貴女、
子育てにうんざりして、夫に縛られている貴女。
きっとそう、とても手の届かないことを夢見ているんでしょう。
でも私、貴方に伝えたいことがあるの、
私にも誰かが話していてくれたら…と思うことをね。


私、ジョージアやカリフォルニア、
飛んでいけるところは何処へでも行った。
牧師の手を取って陽の下で愛し合ったりした。
でも結局、親しい人からも、何処からも逃げ出していた。
自由になりたかったから。
私は楽園に行ったけれど、自分を受け止められなかったの。


ねえ、貴女お願いだから・・・最後まで聞いて。
だって貴女には知っていてもらいたい。
どうして私が独りぼっちなのか。
貴女の瞳の中にはまだ私と同じような色があるから。
山ほどの嘘の中で生きて
ボロボロになった心を少しでも分かち合わせて。


ニースやギリシャの島にも行った。
ヨットで、シャンパンを飲みながらね。
モンテ・カルロの娼婦みたいに振舞って
自分の色香をひけらかした。
色んな名士と寝たわ。
普通の女じゃ絶対見られないような
そんな世界を見てきた。
私は幸福だったけれど、
それでも自分が見つからなかったの。


ねえ、最上の幸せってなんだろう?
そんなのは嘘っぱち。
最高の人だとか至上の居場所だとか、
そんなの理想ばっかり追いかけている人の幻想。
じゃあ本当の幸せって?
それは貴女が今抱いている赤ちゃん。
今朝喧嘩したあの人。
今夜また愛し合うその人よ。
それが真実、それが愛なの。


やがて、産まなかった子どもを思って泣き続けた。
自分に足りなかったものにようやく気付いたから。
私は快楽ばかり選んできた。
でもまさか、それが苦痛に変わる日が来るなんて思いもしなかった。
ずっと都合よく振舞うばっかりに、
結局自分の全てを売ってしまった。
自由の代償はあまりに大きすぎたわ。


ねえ、貴方、私は楽園に行ったけれど、
ただ自分を見つめることができなかった。
快楽を手に入れたけれど、
そこに自分の幸せは決して見つからなかったのよ…






サト