農業×教育の政策~不登校傾向の子たちの活動の場(本会議一般質問の内容) | 佐藤美樹(さとうみき)のサトミキ☆ブログ

農業×教育の政策~不登校傾向の子たちの活動の場(本会議一般質問の内容)

今年最後、第4回定例会にて、

久しぶりに農業×教育の文脈で質疑をしました。

 

3年前に、粕谷の農地で始まった農福連携事業「せたそら」において、

ここの場を、福祉作業所に通う大人たちだけでなく、障がいのある子たち農業体験の場としても活用できないか?と

議会提案し実現してきました。

※世田谷区・農福連携事業(民間委託事業者によるHP)

 

 

  ※3年前の質疑の様子(令和4年6月の定例会):

 

今回は、類似の文脈で、不登校傾向の子たちの活動の場として展開できないか?を問いました。 

この質問(着想)のもとになったのが、千歳台のミニ農園。

地域の方々によるコミュニティ活動としての園芸の場があり、私も会員としてたまに農作業をご一緒しているのですが、

先日そこに隣接する区立中学校のほっとルーム※の生徒たちが週1回きているというお話を伺いました。

※ほっとルーム(不登校傾向の子たちの居場所的な教室。授業もうけることができる)

 

↓こちらがその農園

 

実際に、私も活動の場に伺わせて頂きました、前の週に上田玉ねぎの芽のところに水やりをしたり、

秋ナスの収穫や芋ほりなどなど、地域の方たちがほっとルームの子ども達に説明をし、一緒に作業をしていました。

 

学校にいきにくい、教室にはいりたくない等々さまざまな悩みを抱えている子ども達も、農作業の場では、別の顔をみせており、

活動を通じて得られるものがあるようにも感じます。

このように、区内のうちにて、不登校傾向の子たちなどを受け入れ、教育の場の1つとして展開していくことは、

そうした子ども達の居場所やあるいは地域とつながりの場といった意義に加え、世田谷の農業の魅力を伝える意義もあり、

こうした場所がもっと増えるといいなということで質疑させて頂きました。

 

所管側ー農業課からは、現在実施している「せたそら」(前述の)の近くにある区民農園で近隣の小中学校のほっとルームの子たちが来れるようにできないか、検討を始めてくれるとのこと。

また、教育委員会事務局(教育総合センター)に対しても、このような取り組みの意義を伺い、来年4月開校する「学びの多様化学校(北沢学園)」でもこうした農作業をやれるよう(不登校の子たちがそのような活動を希望する場合、だそうですが)取り組みますとご答弁いただきました。

 

複数所管にまたがる政策提案でしたが、いずれの所管の方も、前向きに取り組んでいただけそうなので

こちらも引き続き関与して、さらに必要な論点あれば取り上げていきます。

※学びの多様化学校: